ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』あらすじと感想!【リンカーンライムシリーズ4作目】

 

今回ご紹介する一冊は、

ジェフリー・ディーヴァー

『石の猿』です。

 

ジェフリー・ディーヴァー

といえば、

ベストセラー作家としても

どんでん返しの魔術師

としても有名ですね。

 

そして、

【リンカーン・ライムシリーズ】

四肢麻痺患者の元市警で

科学捜査の天才が、

赤髪の美女警官と

凶悪事件犯罪者を追う

それはそれは

面白いシリーズです。

 

今回は、

その【リンカーン・ライムシリーズ】

4作目『石の猿』

をご紹介します!

 

 

 

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ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』はシリーズ中、異色の作品

ジェフリー ディーヴァー (著), 池田 真紀子 (翻訳)
ジェフリー ディーヴァー (著), 池田 真紀子 (翻訳)

 

 

冷酷無比の殺人者“ゴースト”は狡猾な罠をしかけ、密航者たちのみならずライムの仲間の命をも狙う。愛する者たちを守るには、やつに立ち向かうしかない。真摯に敵を追う中国人刑事ソニーの協力も得、ライムはついにゴーストの残した微細証拠物件を発見する。見えざる霧のような殺人者は、一体何者なのか? 2003年「週刊文春ミステリーベスト10」第5位。

 

 

実は最初に言ってしまうと、

『石の猿』

これまで読んできた

【リンカーン・ライムシリーズ】

の中でも異色の作品でした。

 

ちょっといつもとは

雰囲気が違います。

 

キレキレの科学捜査の

勘を披露する

リンカーン・ライムも

今回ばかりは

少し調子が

出なかったようでした。

 

なぜ異色なのか、

これからご紹介する書評で

感じ取って頂けたら

嬉しく思います。

 

 

 

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ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』あらすじ

 

中国の密入国斡旋業者、

通称

蛇頭(スネークヘッド)

は、

 

密入国船「福州竜丸」に

中国の密航者たちを乗せて、

アメリカへと

向かっていました。

 

この福州竜丸には、

“ゴースト”と呼ばれる悪名を

馳せている凶暴な男

である蛇頭を乗せていました。

 

人を殺すことを

何とも思わないような

人物です。

 

航海中、

アメリカの沿岸警備隊に

福州竜丸は

見つかってしまいます。

 

“ゴースト”は逃げるために、

船を爆破し、

自分の顔を知った

密航者たちを

銃で殺害しようとします。

 

なんとか殺害を

逃れた密航者たちは

ニューヨークへ上陸。

 

“ゴースト”は逃げた

密航者たちを

一人残らず殺すつもりで

追いかけます。

 

“ゴースト”の行方も

正体も手がかりも

ない中で、

 

科学捜査の天才ライムは

果たして、無残な殺戮を

阻止することが

できるのでしょうか!?

 

 

 

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ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』中国の歴史・文化・言葉

 

今回、リンカーン・ライムが

いまいちキレキレの

推理を披露できなかった

要因に、

 

今回は中国の密入国者

に焦点を当てており、

中国の歴史や文化、言葉などが

たくさん出て来たこと

が挙げられます。

 

中国は日本に近い国ながら、

私はその歴史に疎かったので

とても勉強にもなりました。

 

中国の歴史に興味がある方にも

おすすめできます。

 

そこで今回は、

頼もしい助っ人

“ゴースト”逮捕に執念を燃やす

中国の刑事ソニー・リーが

登場します。

 

中国のことは、中国人に聞け

ということです。

 

このソニー・リーは

人懐こい小柄な男で、

あの気難し屋の

リンカーン・ライムと

なんと友人となって

しまいましたよ。

 

ですが、せっかく

親愛なる友人が出来たにも

関わらず、

とても悲しい結末になります。

 

 

 

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ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』お決まりのどんでん返しも登場

 

“ゴースト”はその名の通り、

あと一歩のところで

捕まえられそうになりながらも、

警察の手からするりと抜けて

なかなか逮捕できません。

 

超凶悪犯でいつ密航者たちが

殺害されても

おかしくない状況の中、

まったく油断できない

緊張感が続きます。

 

もどかしさのあまり、

イライラしてしまうという。。

 

科学捜査が肝のライムも、

“ゴースト”はまったく

と言っていいほど、

微細証拠の手がかりを

残しません。

 

ただ密航者の家族たちは、

家族の愛情で

その“ゴースト”に立ち向かいます。

 

密航船の中の悪臭に包まれ、

人間とは思えない

扱い方をされても

他人同士を思いやり、

家族を想う愛情の強さを

感じました。

 

最後は、アメリア・サックスが

“ゴースト”をはめて捕まえます。

彼女の演技は抜群でした。

 

ただ、ある理由から

アメリア・サックスが

“ゴースト”の正体を知ったときは、

少なからず

ショックだったのでは

ないでしょうか、、

 

ライムとサックスが

二人の子供を

欲しがっているという話や、

赤ちゃんの話が終始でてきたり、

中国と家族や

命がテーマになっている

作品でもありました。

 

 

 

ジェフリー ディーヴァー (著), 池田 真紀子 (翻訳)
ジェフリー ディーヴァー (著), 池田 真紀子 (翻訳)

 

 

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