苫米地英人『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』内容と書評!

 

「このままでは終わりたくない」

職場で、学校で、

そう感じ出ている人は多い事でしょう。

今回ご紹介する

『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』は、

そういう人たちのために書かれています。

作者は苫米地英人(とまべちひでと)氏。

本書にも記載がされていますが、

兎に角肩書が多い。

TVにもたまに出ています。

かなりの早口でまくしたて、

話す内容には専門用語がバンバン

出てくるので、

共演者も「ポカン」といった表情で

彼を見るのが印象的でした。

まさに「天才」といった感じです。

本著では、この「天才」が幸せとは何か、

そしてその幸せを手に入れるために、

自分はどうすればいいのかを教えてくれます。

専門用語も何個か出てきますが、

決して難解なものではありません。

自分を変えたいと思っている人は、

多くのヒントがこの本の中にあると思います。

 

 

 

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自分の欲求に忠実なゴールを持つ

 

「頭の中がごちゃごちゃしてしまって、整理がつかない」なんてことはありませんか?「集中したいのにすぐに他のことを考えてしまって、なかなか進まない」こんなこともありませんか?
それは頭の中にゴミがたくさんできてしまった結果です。ゴミが頭にあるとモヤモヤがたくさんできてしまいます。こうしたゴミを追い払うことで、集中力を得る。
でも、ここでの集中力はコーヒーを飲んだり、たばこを吸ったり、気合いを入れないと集中できないという緊張して集中することとは違うのです。
本当の集中はリラックスした集中です。
本書ではこうしたリラックス型の集中力を得るためにはどのようにすればいいかをわかりやすい言葉で説明していきます。

まずは頭のゴミの掃除をして、本当の集中を得て、短時間での生産性を上げていきましょう。

 

「ゴール」という言葉が

この本には頻繁に出てきます。

本著の中でゴールとは、

心から実現したい

心の底からやりたい事だったり、

なりたい自分です。

お金持ちになってチヤホヤされたいなど、

何でもいいのです。

そして強力なゴールを持つことで

視点が上がると著者は言います。

「抽象度が高くなる」とも言っていますね。

私なりの理解で言うと、

鳥の目を持つことです。

全体が見渡せる上の方から、

自分とゴールを俯瞰することが出来る。

そのゴールに自分が向かうために邪魔してくるもの、

それらは排除すべきだと言っています。

感情、これまでの自分、他人の刷り込み、

マイナスの自己イメージ、自分中心、我慢。

これらは全て頭のゴミだとのこと。

一瞬一瞬がゴールのためでない人は、

これらゴミに惑わされてしまうということですね。

ゴールの設定には本音を隠してはいけません。

自分の欲求に忠実に、

現状から離れているようなゴール程、

今の自分を変えてくれる要素になりえるのです。

 

 

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幸せとは何か

 

「幸福感とは貢献感である」

これは、

岸見一郎著『嫌われる勇気』にも見られた一説ですが、

こちらの本にも出てきます。

ホメオスタシス、コンフォートゾーン、

エフィカルシー、ゲシュタルト、スコトーマなどなど、

天才苫米地氏さすがに分かりにくい専門用語が

随所にちりばめられていますが、

本書の内容はいたってシンプル

読者に幸せな人生とは何かを

説いているのだと思います。

自分の欲求に忠実なゴールを設定すると

申し上げましたが、

それが犯罪であったり、

誰かを貶めるものであっては

もちろんなりません。

ゴールは、自分の本音に蓋をせず、

且つ他人も喜ぶ事であるべきだと言っています。

他人の幸せを自分の幸せのように感じること、

まさに貢献感だと思うのです。

本著の中で最も刺さったフレーズは、

自分一人の幸福は存在しない、との一文です。

何かを食べておいしくて幸せ、

出世競争に勝てて幸せ、

とは「ゴミ」である感情に支配されているだけで、

サルやゴリラなどの動物と変わりません。

人間には人間の幸せがあるのです。

自分とゴールを鳥の目で俯瞰的にみると、

必ずその周りには「他者」がいます。

家族であったり、友人であったり、

恋人であったりしますが、

そういう人達は自分が何をすればハッピーなのか、

それを考えれば、

ゴールもより具体的に見えてくる

のではないでしょうか。

 

 

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他人の喜びが、自分を変える

 

この本が書かれたのが、2012年6月。

今は東日本大震災の事も、

多くの人が忘れてしまっているような

時期ではないでしょうか。

作者はあとがきで、

震災直後の互助精神が薄れてきてしまっている

と嘆いています。

各々が低い視座で、

自分のためだけに生きている状況です。

もしかしたら、

今のコロナを取り巻く世界の現状にも

通じるかもしれません。

他人と比較したり、競争をするのではありません。

他人を喜ばせるのです。

席を譲ったり、家族にプレゼントを買ったりする

小さなことも、その一つです。

そして設定した自分の思いに忠実なゴールと、

他人の喜びが重なり合ったとき、

本当の幸福を感じられるのだと思います。

 

 

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