吉田修一『太陽は動かない』あらすじと感想!ドラマの次は映画化

 

今回ご紹介する一冊は、

吉田修一

『太陽は動かない』

です。

 

吉田修一さんは

長崎県生まれで

『最後の息子』『パレード』

『悪人』『女たちは二度遊ぶ』

等著書多数ある小説家で

行動描写についつい

引き込まれる作品ばかりです。

 

 

この『太陽は動かない』は

ノンストップの

サスペンス小説で

映画化もされています。

 

登場人物も多いことから

読み進める時についつい

登場人物が書かれたページ

に戻ってしまうこと

ありますよね。

 

そこで気になる人物に

焦点を当てて

話していくことにしました。

 

それを参考にしながら

この小説を読み進めて

いただくと

まるで映画を観ているような

迫力を感じられるお手伝い

になるかもしれません。

 

謎の女(AYAKO)に

焦点を当てるべき

だったのでは?

と聞こえてきそうです。

 

ここはより面白く

読んでもらうために

鷹野一彦、デイビッド・キム、

五十嵐拓について

話すことにしたのです。

 

鷹野一彦の仕事は

とてもハードだけど彼の

「…記事が短ければ短いほど俺たちの仕事がうまくいったってことさ」

というセリフに

しびれてしまいます。

 

 

 

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吉田修一『太陽は動かない』 鷹野一彦

 

 

油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。
ある秘密組織のエージェント・鷹野一彦は、部下の田岡とその背後関係を探っていた。
目的は機密情報を入手し、高値で売り飛ばすこと。
商売敵のデイビッドと謎の美女AYAKOが暗躍し、ウイグル過激派による爆破計画の噂もあるなか、田岡が何者かに拉致された。
息詰まる情報戦の末に、巨万の富を得るのは誰か?

傑作エンターテインメント三部作、
エージェント・鷹野一彦「31歳の死闘」を描くサバイバル篇。

 

 

鷹野一彦は

AN通信情報部情報部員です。

AN通信(アジアネット通信)

の表向きは

ニュースのネット配信を

している会社です。

 

あるパーティでAYAKOと

いう謎の女に出会います。

 

そのAYAKOはもらった

名刺の携帯番号に連絡を試みても

強力なアンチウィルスソフトを

入れているのもあり

謎を多く持ちます。

 

今後なにかと彼らを

翻弄することになる

恐ろしい女性なのです。

 

そんな中でも鷹野が大切に

思っている女性は

上海支局の青木優です。

 

鷹野は危険を知りつつ

突き進んでいく男です。

 

風間武は鷹野の上司です。

 

鷹野とは20年前のまだ11歳の

少年で出された食事に

手を出すことなく攻撃的な瞳

で威嚇していた時が

忘れられないものの

信頼関係はあるようです。

 

天津スタジアムでは

爆破の危険があるなかでも

鷹野の部下(田岡)を

助け出すことでミッションは

完全なる失敗に終ります。

 

そこで大怪我を負った

田岡は鷹野を信頼しているものの

彼が何を考えているか、

どんな気持ちでいるのか

わからなくなることがあったのです。

 

鷹野には不思議な

魅力があります。

 

それはMETの取締役の

河上光太郎夫婦が鷹野に

自分の息子を重ねてしまい

彼のことを心配するところ

にも人間的な魅力を感じます。

 

 

 

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吉田修一『太陽は動かない』 ディビッド・キム

 

ディビッド・キムは

AN通信・鷹野の商売敵です。

 

まるで韓流スターのように

格好よく表向きは

韓国系通信機器メーカー

の社員として働いています。

 

キムは鷹野のことは

好きではありませんでした。

 

AYAKOはキムにも

「油田よりももっと魅力的なエネルギー」

に興味があるかと

質問したのです。

 

キムが大切に思っているのは

AYAKOに紹介された

小田部菜々です。

 

菜々の父の研究チームでは

マイクロ波の伝送制御システム

の実験に成功していて

実用化可能なレベルに

達するところまできている

ところに着目して近づいたのです。

 

キムは菜々と付き合うことで

京都大学の小田部博士が

CNOX側の手に落ちること

になるのです。

 

キムは宇宙太陽光発電という

未来エネルギーの主導権を

CNOXという一企業に

託してみたくなったのです。

 

はじめは菜々を利用しようと

近づいたけど

彼女に惹かれたことで

彼女との普通の生活を選んで

自分の家族たちを守ろう

とするのです。

 

キムの

「幸せっていうのはゴールではなくて、毎日拾い集めていくものだ」

の言葉になにかしらの

感動を覚えます。

 

 

 

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吉田修一『太陽は動かない』 五十嵐拓

 

五十嵐拓は民主党の代議士で

静岡県進出の一回性議員です。

 

まだ新人議員でありながらも

天津スタジアム爆破事件に

関して興味があり

日本も中国のように「超日本」

という場所があるかも

しれないと思っていました。

 

その天津スタジアムの事件の

きっかけとなったのは

中国政府か新源石油と

興和、南星の提携を阻止して

弱体化した新源石油を

 

自分たちの思い通りに

するために日本の日基と韓国の

サウンデに話を持ちかけて、

そこにアメリカを取り込んだ

と言われているのだと知ります。

 

まさに紛争に日本や韓国の議員

が絡んでいることも知るのです。

 

その後、五十嵐は後輩で

秘書の丹田とともに

太陽光パネルと情報をもって

中尊寺信孝を訪ねていきます。

 

そこで中尊寺に

「なぜ金儲けがしたい」

と質問されるのです。

 

すると五十嵐は日本を

よくしていきたいと思い

政治家を目指したこと、

多くの国民に幸せに

なってほしいという気持ち

に嘘はないが

それを実現するためには

お金がいるのだと熱弁します。

 

その答えを待っていたかのように

中尊寺はあなたの熱意と野心

があれば宝探しの手伝いを

しようと強い味方を

手にしたのです。

 

 

 

 

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