横関大『K2池袋署刑事課神崎・黒木』ドラマ原作あらすじと感想!おすすめ作品

 

今回ご紹介する一冊は、

横関大(よこぜき だい)

『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』

です。

 

本書は推理小説で、

2020年には山田涼介主演で

TBSによってドラマ化されています。

 

作者の横関大は何度か

最終選考まで残ったのち、

2010年に『再会』で

江戸川乱歩賞を受賞し

デビューしました。

 

著書の中では他に

『ルパンの娘』が

フジテレビで2019年にドラマ化され、

2020年に続編も制作されています。

 

推理小説としてはもちろん、

人間模様を描いた小説としても

面白い作品に仕上げるのが

横関大の特徴です。

 

例えば本作では正反対の性格を

持つ神崎と黒木という二人の刑事を

軽妙に描いていますし、

『ルパンの娘』ではその恋模様に

ドキドキさせられます。

 

ドラマ化に合わせて

シリーズ2作目も

発売されていますので、

ぜひとも書店でお手にとってみて

はいかがでしょう。

 

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

横関大『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』のあらすじ

 

 

池袋が大変だ。猿が逃げ、警察官が人を投げ、他の女と浮気をしそうになると犯人が現れる。謎が謎を呼ぶ事件のそばには、いつも神崎と黒木がいる。頁をめくるたび現れる興奮と感動。最終話で、神崎は究極の二択に直面する。擁護か、決別か。黒木が相棒にすらひた隠し守ろうとしていたものとは――江戸川乱歩賞作家による黄金コンビの狂想曲!

 

 

真面目で実直な性格を持つ神崎と、

飄々として軽薄な黒木という、

正反対の性格を持つ

二人の刑事が本作の主人公です。

 

彼らが配属されているのは

池袋署、繁華街なども多く、

新宿と渋谷に次いで犯罪の多い街です。

 

数年前から池袋署に勤務しており、

経験を積んでいる黒木の腕は確かで、

先輩刑事からも

一目置かれています。

 

一方の神崎はまだ配属されて

半年ほどで、

やっと住所を言われて

大体の場所が思い浮かぶように

なったくらいです。

 

そんなある日、

池袋署にペットのサルが

逃げたという通報が入ります。

 

二人は通報した男から

事情を聴きますが、

いちいちペットを探して

いられるほど警察も暇ではありません。

 

特に気にも留めない神崎に、

黒木は意味深な発言を残して

その場を去ります。

 

かくして一週間後、

何と逃げたサルを飼っていた男が

マンションの一室で殺されていた

という知らせが届くのです。

 

誰が男を殺したのか、

サルが逃げたのは果たして偶然なのか、

様々な謎が渦巻く中で

さらに事件は進展していきます。

 

最後までページをめくる手を

止められない、

そんなハラハラしっぱなしの一作です。

 

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

横関大『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』の魅力

 

本作の魅力は推理小説として

かなりの高いクオリティを維持しながら、

神崎や黒木をはじめとした

登場人物の人間模様を魅力的に

描いた小説でもある点です。

 

最初にある謎が示され

その謎を解決していくという

典型的な推理小説の型ではなく、

どんどんと謎が展開していくという、

読んでいてとても面白い物語

の構成になっています。

 

それでいて、トリックも

しっかりと練りこまれていて、

さらには風呂敷を広げすぎて

いるわけでもなく

しっかりと話がまとめられて

結末に落ち着いており、

作者の技量には驚かされるばかりです。

 

また、神崎と黒木が互いに

協力しながら事件の真相へと

少しずつ迫っていく様子には、

非常に心地よいものがあります。

 

彼らふたりの軽妙なやり取りや、

彼らとその周囲の人々が

織り成す人間模様は、

この小説の大きな魅力の一つに

数えてもうなずけるほど、

読んでいて楽しく、魅力的です。

 

人間の心理や、登場人物の

素敵な一面を見事に描いています。

 

本格推理小説とは違った

ミステリーを楽しみたい人や、

手軽に推理小説を味わいたい人に

おすすめの一作です。

 

 

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

横関大『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』テレビドラマ【キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木】

 

本作は2020年の秋に

TBSでドラマ化され、

大人気を博しました。

 

神崎を山田涼介が、

黒木を田中圭が演じるなど

豪華キャストにも

注目が集まったようです。

 

さらにはその他のキャストも

名だたるメンバーが揃っていて、

中には原作には登場しない、

オリジナルの役どころもあります。

 

ドラマ化されるにあたって

二人が異母兄弟であるという

設定が追加されるなど、

ドラマオリジナルのエピソードが

多く放送されました。

 

また、さすがは

『半沢直樹』を制作するなど、

ドラマ制作にも定評のあるTBS。

 

脚本を初めとして全体的に

完成度の高い作品に

仕上がっていました。

 

そのため、原作を読んでいた方も

新鮮な二人の姿を

楽しめたのではないかと思います。

 

また、原作でも魅力的だった

ふたりのやり取りは、

役者さんの息が吹き込まれることで

さらに魅力的になっていました。

 

ドラマをご覧になった方でも

原作は楽しめるでしょうし、

さらには続編も発売されています。

 

ぜひこの機会にお手に

とってみてください。

 

 

 

 

 

この記事を読んだ方はこちらもオススメです↓

 

 

 

 

スポンサーリンク

 

 

 

おすすめの記事