司馬遼太郎『燃えよ剣』あらすじ(小説)と感想!新作映画公開予定

 

今回ご紹介する一冊は、

司馬 遼太郎

『燃えよ剣』です。

 

世にたくさんの歴史小説を

発表している

司馬遼太郎(1923-1996)は

誰でも一度は聞いたことや、

作品に触れたことがある

作家だと思います。

 

産経新聞社記者在職中に

は『梟の城』で直木賞を

受賞しています。

 

代表作とされる

『竜馬がゆく』や

『国盗り物語』

今回紹介する『燃えよ剣』、

そして『坂の上の雲』など

があります。

 

『街道をゆく』など

多数エッセイも発表しています。

 

映像化も多数されており

近年では1999年に『梟の城』、

『御法度』、

2017年には『関ケ原』、

そして2020年には

『峠 最後のサムライ』

そして20209月現在

まだ公開は延期されていますが

『燃えよ剣』

映画化されています。

 

ドラマ化も多数されており

『徳川慶喜』『功名が辻』

『坂の上の雲』は記憶に

新しいところです。

 

『燃えよ剣』も

以前映画化されており

今回公開待ちのものが

どのように映像化されているか

楽しみな方も

多いのではないでしょうか。

 

 

 

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司馬遼太郎『燃えよ剣』 【漢】に惚れる。司馬が描く土方歳三

 

司馬遼太郎による国民的ベストセラー、映像化に合わせて待望の新装版刊行。

俺は今日から武士になる――。

佐幕派と倒幕派が対立する幕末の激動期。
武州多摩のバラガキだった土方歳三は、近藤勇、沖田総司らとともに、
幕府徴募の浪士組にまじって、京へ向かう。
京都守護職御預の名のもと、「新選組」を結成。
副長・土方は厳しい局中法度を定め、類のない苛烈な軍事集団を創り上げ、
池田屋事件などで、世にその名を轟かせていく――。
しかし、薩長同盟成立で、時流は一気に倒幕へ。
土方は最後まで激しく抵抗、夢と信念を貫き、江戸、会津、箱館へ向かう。

稀代の男の生涯を巧みな物語展開で描いた、傑作長編。

〈名著が一冊で読める、大変お得な決定版!〉

司馬さんによる「あとがき」、原田眞人監督による特別寄稿「そびえ立つ歴史的遺産『燃えよ剣』を映画化して」を収録。

 

 

今回紹介する『燃えよ剣』

作家司馬遼太郎の

代表作のひとつです。

 

1964年に発表されて

2020年の現在まで

時代を超えて人気があります。

 

本作は上下巻からなっており

『新選組鬼の副長 土方歳三』

の幕末を駆け抜けた生き様が

描かれています。

(※2020年4月6日に文藝春秋より

発売された新装版は、

新書で1冊単位の構成です。)

 

上巻では多摩の百姓の倅

として生まれた土方が、

近藤とともに新選組を

設立するまでのストーリーが

主に描かれています。

 

そして下巻では仕える先に

疑問を抱きながら

最後まで戦い続ける

土方歳三の姿が魅力的に

書かれています。

 

全編通して土方歳三からの

視点で新選組結成から

五稜郭までの物語となっており、

近藤勇、沖田総司など

おなじみの面々も登場します。

 

架空の登場人物として

「お雪」との関係性も

物語に彩りを添えてくれます。

 

新選組の物語は

たくさんの作家が書いています。

 

様々な土方歳三像が

その作家の分だけ存在します。

 

そして新選組の中にも

土方歳三の他にも

沖田総司や近藤勇など

魅力的な人物も登場します。

 

新選組を読むなら

司馬作品からとも言われる

『燃えよ剣』を

映画を観る前の準備として

読んでみることも、

新たな『燃えよ剣』の魅力を

発見できるかもしれません。

 

 

 

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司馬遼太郎『燃えよ剣』 自ら憎まれ役を演じる、その胸中は

 

土方歳三といえば、

洋装で少し伏し目がちで

写真に写るイケメンを

思い出す方も多いと思います。

 

そして鬼の土方と

呼ばれるくらいクールで冷酷。

 

斬って斬って斬りまくる

というイメージがあると思います。

 

『燃えよ剣』の上巻では、

多摩の百姓の倅として生まれ、

「バラガキ」と呼ばれている

ところから物語が始まります。

 

天然理心流に剣を学び、

近藤勇たち試衛館の剣客とともに

浪士団結成に参加して、

新選組を作ります。

 

芹沢鴨、池田屋事件、禁門の変、

山南の脱走など

そのたびに土方の

冷酷ぶりが際立ち、

苦手に思う方や嫌悪する方も

いるか思います。

 

しかし土方はこう語ります

 

『俺は副長だよ。結党以来、隊を緊張強化させる嫌な命令、処置は、すべて俺の口から出ている。近藤の口から出させたことが、一度だってあるか。近藤を神仏のような座に置いてきた。俺は隊長じゃねぇ。副長だ。副長がすべての憎しみを被る。新選組は本来、烏合の衆だ。ちょっと弛めればいつでもばらばらになるようにできている』

 

この言葉を聞いた

(読んだ時)

土方歳三は近藤勇を敬い、

自分が副長としてできること、

やるべき役割をしっかり

把握して行動していたのだな。

と思いました。

 

喧嘩屋としての一面も

あったのかもしれませんが、

隊を統率するために

憎まれ役を演じる土方が

またさらに魅力的に思いました。

 

 

 

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司馬遼太郎『燃えよ剣』 愚直なまでに己の信念を貫く姿に感動

 

下巻では新選組が

滅びゆく姿が書かれています。

 

最後は歴史上あまりにも

有名でどのような結末になるか

ご存じの方も多いと思います。

 

その結末がわかっていても、

なぜか奇跡が起きるんではないか

という土方の信念を

貫いた戦い様には

胸をうたれます。

 

そして時が進むにつれて、

仲間にも変化が訪れます。

 

政治に傾倒していく近藤、

どこまでも新選組でいることを

貫く土方はとうとう

近藤と袂を分かちます。

 

敗戦を重ねる中、

唯一本音を漏らせる

沖田総司が旅たった場面で

涙を見せる土方の姿に

とても切なくなりました。

 

有能な人々が幕末の時代を

駆け抜け交わりあった中で、

どこまでも己の信念を

貫き戦い続けた土方の思いは

どのようなものだったのか

考えさせられます。

 

この土方の言葉でハッとします

 

『新選組副長が参謀府に用がありとすれば、斬り込みにゆくだけよ』

 

そして参謀府に

突撃するときに名を問われ

「函館政府の陸軍奉行」

ではなく

「新選組副長」と名乗った

土方に痺れました。

 

かっこいい!!

 

己の信念を頑なまでに

貫き通し散っていった土方歳三。

 

なぜ『燃えよ剣』の

土方歳三が時を経た今でも

人気があるのかわかった

ような気がしました。

 

ぜひ『燃えよ剣』を読んで

土方歳三の魅力に

触れてみてください。

惚れること間違いなしです。

 

 

 

 

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