サン=テグジュペリ『星の王子さま』あらすじ要約と感想!名言「本当に大切なものは目に見えない」

 

今回ご紹介する一冊は、

サン=テグジュペリ

『星の王子さま』です。

 

『星の王子さま』は

1943年、ニューヨークで出版されました。

著者はフランス人の作家で飛行家でもある、

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリです。

250以上の国と地域の言葉で翻訳され、

世界中で総販売部数が一億五千万冊を超える

大ロングベストセラー作品です。

日本では、1953年に内藤濯(ないとうあろう)氏

により日本語訳が出版された後、

多くの人に愛され世代を超えて読み継がれています。

物語は、サハラ砂漠に不時着した

飛行機の操縦士「僕」が、

砂漠で一人の男の子に出会います。

それが星の王子さまです。

王子さまは「僕」に

自分が生まれた星のことや、

色々な星を旅して出会った大人たち

のことを話します。

そして二人はさらに「絆」を深めていきます。

ジュペリ自身が描く挿絵と優しい文章で

書かれています。

子どもにはもちろん大人になってから読むと、

すっかり忘れてしまっていた

「本当に大切なことは何なのか」

という王子さまの言葉にはっとします。

 

 

 

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想像力を大切にする

サン=テグジュペリ (著), 河野万里子 (翻訳)

 

砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった……。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後七十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。

 

 

最近、想像力を失っていませんか?

大人はいつも大事なことで忙しくしています。

主人公の「僕」も王子さまに、

つい「大事なことで忙しい」と言ってしまいます。

王子さまは怒ります。

「大事なこと!

おとなみたいな言い方だ!」と。

子どもから大人になるにつれて、

「忙しい。忙しい」と言いながら

生きるようになってしまいます。

けれど、それは

「本当に大事なことなのでしょうか?」

目に見えるものだけを重要視している

のではないでしょうか。

物語の中で色々な大人たちが出てきます。

その大人たちの基準はいつも数字や、

物の大小です。

数字がないと、それがどういうものなのか

想像することができなくなっています。

しかし、子どもはそうではありません。

数字を通してではなく、

想像することができます。

別に大事なことでもないことに日々、

追われて目の前にある「本当に大事なこと」、

例えば家族との会話であったり、

大切な人との触れあいを置き去り

にしてしまっているのでは

ないでしょうか。

 

 

 

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心の目で見る

 

関係性を築き上げれば、

それは他と同じではなく、

あなたにとって特別なものとなります。

物語で「飼いならす」いう言葉が出てきます。

それは、手間暇をかけるということです。

そのためには相手と、時間を「無駄」にすること。

とりとめもないようなことでも

一緒に時間を共有することが必要です。

そうして、「絆をつくる」ことが大切です。

その出来上がった関係は

目には見えないものです。

絆は時空を超え、生をも超越します。

ひとたび絆をつくれば、それは「永遠」となります。

目をつむり、そこに心を向けるだけで、

いつでも繋がることができます。

キツネは王子さまに言います。

 

「心でみなくちゃ、

ものごとはよく見えないってことさ。

かんじんなことは、目に見えないんだよ」

 

本当に大切なものは目には見えないけれど、

すぐ近くにたくさんあります。

それを大切にし、少しずつ育てることで

本当に心から豊かになることができます。

そうして出来上がった関係は

目には見えないものです。

 

 

 

 

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本当に大事なことに気づく

 

誰もが子どもの頃には持っていたのに

大人になるにつれて失ってしまったもの。

また、大人になったからこそ分かること。

そして年齢に関係なく、

すべての人たちにとって大切なことが

この物語には書かれています。

人と人との繋がり、人間関係、

かけがえのないものというのは、

一朝一夕ではできません。

そうして築いた「絆」には

永遠の責任を持つことが大切です。

この小説は、

ほんの僅かな時間で

読むことができます。

毎日を忙しく生きて

心を亡くしてしまっている人に、

ちょっとだけ立ち止まってこのお話を

読んでほしいと思います。

きっと「本当に大事なこと」

に気づくことができるから。

そしてこの物語をかつて読んだことが

ある人たちにも、

時折読み返すことで、

自分の大切なものに想いを

寄せることが出来ます。

 

サン=テグジュペリ (著), 河野万里子 (翻訳)

 

 

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