今回ご紹介する一冊は、
秋(しゅう) 著
『魔王学院の不適合者
~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』
です。
今作はWEB小説投稿サイト
「小説家になろう」で
連載されていた作品を
2018年3月に電撃文庫から
刊行された作品です。
著者の秋さんのデビュー作
でもあります。
2020年7月にはアニメ化され、
最新8巻(2020年10月16日現在)
の人気注目作品です。
目次
秋『魔王学院の不適合者』 魔王、未来の子孫に生まれ変わる?
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、
魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王アノス。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。
魔王の生まれ変わりと目される者を集めた“魔王学院”に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!
「小説家になろう」にて一年足らずで脅威の37,000,000PVを叩き出した話題作が登場!
主人公の暴虐の魔王アノスは
最強で始祖の魔王でした。
そして、はるか2000年後、
子孫の身体へと転生をしました。
そこでアノスが目にしたのは
弱くなってしまった子孫の姿でした。
魔王を転生させる器を持つ者を
育てる魔王学院で計測不能の魔力や
忘れ去られた遥か太古の魔法を
使うことから
不適合者とみなされて
馬鹿にされます。
そして、血の差別によって
両親が人間であるアノスは
両親が人間のために血ですらも
底辺として扱われてしまうのです。
しかし、学園に入ったあとは
魔王としての知識を活かし
最強へとのし上がっていくのです。
学園ではさまざまな人に出会います。
主人公の最初の友達である
ミーシャとその姉であるサーシャ
は主人公の仲間として共に戦います。
【練魔の剣聖】と呼ばれる剣
を使いこなすレイやアノスの
クラスメイトのミサ、
勇者学院の3回生の
エレオノールなどが主要メンバーです。
私が驚いたのはタイトルである
魔王学院だけでなく
勇者学院もあるということ
に驚きました。
魔王学院だけでなく
勇者学院の方にも
個性的なキャラクターが
多いので必ず好きになれる
キャラクターがいると思います。
秋『魔王学院の不適合者』 魔王と学園モノは運命の出会い
みなさんは学園もの好きでしょうか?
私は昔から好きです。
文学もいいですが
ライトノベルの学園ものには
友情やたくさんのキャラクターが
出てくるところが好きです。
名前を覚えるの大変ですが…。
ライトノベルの世界で
最近多くなってきている
ジャンルとして、
異世界非日常学園ものが
増えてきています。
佐島勤『魔法科高校の劣等生』、
赤松中学『緋弾のアリア』、
海冬レイジ『機巧少女は傷つかない』
などたくさんの
異世界学園ファンタジー作品がある中で、
今作は魔王に焦点を当てた
作品になっています。
俺強ええ系であって最強の象徴と
いわれる魔王がキーワードです。
魔王学院とタイトルにあることから
魔王がたくさんいる作品なのかな
と思いました。
結果的に思っていた感じではないですが、
面白い作品でした。
秋『魔王学院の不適合者』 読みやすいライトノベル
ギャグ要素が含まれているため
軽く読むことができます。
そして、俺強ええ系なので
主人公のアノスがバカにされる中でも
元魔王としての強さを
見せつけとてもスカッとします。
要素として異世界らしい設定が
作られているため
凝った設定の作品が読みたい
と思う方には是非おすすめです。
例えば、七魔皇老、魔王族、
神話の時代などです。
ミーシャの《創造の魔眼》
という瞳の名前や
サーシャの異名である
《破滅の魔女》などです。
こういったこの作品ならではの
キーワードがあることで
設定に深みが出ていると思います。
そして、魔王としてのし上がっていく
ストーリー展開だけでなく、
勇者学院の存在や、
アノスが魔王として
君臨していた時代からの
陰謀まであります。
同時進行でストーリーが
交差して進むところも
この作品の魅力だと思います。
興味を持っていただけたら
是非読んでみてください。
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