古野俊幸『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み』要約と感想!

 

今回ご紹介する一冊は、

古野俊幸(ふるのとしゆき)

『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる

あなたの知らないあなたの強み』

です。

人気コミック『宇宙兄弟』

題材にしてFFS理論を読者に

分かりやすく伝えていくという、

何とも興味深いテーマの本です。

『宇宙兄弟』は、

性格が全く対照的な宇宙飛行士を

目指す兄弟の成長と活躍を描く人間ドラマであり、

コミックの連載でたちまち人気を博し、

その後、テレビアニメ化、

そして実写映画化と多くのファンを

魅了する漫画だそうです。

恥ずかしながら私は、

この漫画について名前は聞いたことが

あるものの一度も読んだことがない、

そのようなうちの一人でした。

そして、FFS理論というのも

この本で初めて知った理論であり、

ソニーやホンダ、LINEなど

多くの企業で導入されていることから

興味が湧いたものでした。

その理論を簡単に説明をすると、

ストレス理論をベースに

研究されたものであり、

人によって異なるストレッサー

(ストレスになる刺激)の感じ方や捉え方

の特性を「凝縮性」「受容性」

「弁別性」「拡散性」「保全性」という

5つの因子として計量化したものなのです。

私のように宇宙兄弟やFFS理論を

ほとんど知らない人でも、

不思議と最初から最後までワクワクしながら

読むことができました。

そして、なぜ著者はこの全く分野の異なる

2つのものを組み合わせようと考えたのか、

読み終わった後にはその納得感で

包まれている自分がいます。

この本を読んで得られる3つの成果を

簡単にご紹介していきますが、

ぜひ詳しくは実際に本を

手に取って読んでいただき、

この本の魅力を肌で体験して

いただきたいと思います。

 

 

 

 

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自分を理解することができる

 

「ムッタの成長のギアが入った場面とその理由」など、
登場人物の特徴がよく伝わるシーンを読みながら、
その背景を学べるので、読みやすさも理解しやすさも抜群です。
自分自身を理解する、理解しにくい他人の行動が分かる、
組織の中で自分も他人も生き生きと働くためのチームビルディング、
の3つの視点から、タイプ別に具体的な事例を挙げて述べていきます。

本書には「FFS理論」に基づいて、
ウェブ上で自己診断が行えるID(1人分)が付いています。
宇宙兄弟の登場人物(25人)の中から、あなたに似ているキャラクター」がコメントと共に出てきます。

(※「FFS(Five Factors and Stress)理論」とは、「凝縮性」「受容性」「弁別性」「拡散性」「保全性」の5つの因子の多寡とその順番を通して人間の潜在的な強みを把握する、小林惠智博士が開発した理論です)

 

実はこの本を買った人だけが

手に入れられる特典があります。

その特典により、

自分の特性(判断軸やストレスの要因など)や強み

を知ることができ、

かつ宇宙兄弟で例えるとどの登場人物に

当てはまるのかを知ることができます。

多くの成功者と出会ってきた著者曰く、

人生の成功者に共通して言えることは

『自分の特性を理解し、

存分に自分の強みを活かしている人』

だと言います。

FFS理論では、前述した5つの因子のうち、

自分はどの因子の影響が

強いのかが分かるため、

自己理解を深めることができるというわけです。

そういった理論がただただ難しい文章で

綴られているのではなく、

特徴的な漫画のワンシーンを

ピックアップしながら丁寧に解説されているため、

自分がその登場人物になったつもりで

感情移入しながら楽しく理解することができます。

ここが一般的なビジネス書とは

一味違った革新的な部分であると言えます。

自分の特性だけでなく、

どうすれば自分の強みを活かせるのか、

どのようにしてモチベーションを

上げられるかなども理解することができ、

まるで新しい自分が一歩踏み出したか

のような新鮮さを味わえます。

 

 

 

 

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相手を理解することができる

 

例えば、職場の上司や部下の発言や行動が

理解できないという経験はないでしょうか。

それは誰もが一度は経験することであり、

それが悩みとなって仕事を辞めてしまったり

する人も少なくはないでしょう。

それを解決するには

「相手を理解すること」しかない

著者は説きます。

その他者理解のためにも

FFS理論は有効的であるというのです。

あの上司や部下は宇宙兄弟に

登場する人物で例えると誰なのか、

そしてどの因子の影響が強いのか、

まずはこれらを理解することから

始めてみませんか。

ここも漫画のワンシーンを引用して、

このように受け答えすれば良いや、

このような心の声が込められているなど、

相手を理解するためのコツ

詳しく描かれています。

タイプ毎の攻略法がこれまた丁寧に

解説されているため、

自分の実際の上司や部下と

重ね合わせながら読むことができ、

明日からこう接してみようと

勇気を与えてくれるのです。

 

 

 

 

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目指すべきリーダー像を理解することができる

 

ここでも漫画で登場するリーダーを例に、

そのタイプ毎の目指すべきリーダー像を

具体的に教えてくれます。

「リーダー」のイメージ像と聞くと、

ある程度決まった要素が

ピックアップされるかもしれませんが、

ここでもFFS理論を用いて、

その影響する因子をうまく活かした

その人なりのリーダーを目指すべきである

と著者は訴えます。

また、リーダーになった際の注意すべきポイント

やうまくいくためのアドバイスなども

タイプ毎に示してくれているので、

より自分事として読み進めていくことができます。

このように今まで思い描いていたリーダー像が

一種の固定概念であったことにも

気づかされ、

ここでも

「自分の強みを活かし、

相手のタイプを理解して

チームをまとめていく」ことが

真のリーダーであると

腹落ちする自分がいます。

 

 

 

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