ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』要約と感想!【ピューリッツァー賞】

 

今回ご紹介する一冊は、

ジャレド・ダイアモンド

『銃・病原菌・鉄  1万3000年にわたる人類史の謎』

です。

 

ジャレド・ダイアモンドによる

1997年刊行の学際的な

ノンフィクション書籍です。

1998年にピューリッツァー賞

(一般ノンフィクション部門)と

アベンティス科学図書賞を受賞、

同年度の第6回花の万博記念

「コスモス国際賞」を受賞しました。

文庫本にもなっております。

ぜひお手に取って読んでいただきたいです。

 

 

 

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人類の歴史 新たな人類史を本にしようという試み

 

本書はユーラシアや北アフリカの文明がなぜ生き残り、他の文明を征服してきたのかについての説明を試みており、ユーラシアの覇権はユーラシアの知的、道徳的、または固有の遺伝的優位性に起因するものであるという考えに反論している。ダイアモンドは、人間社会の間の権力と技術の差は主に環境の差異に起因しており、これが様々なポジティブフィードバックのループにより増幅されると主張している。また、文化的あるいは遺伝的な差異がユーラシア人を有利にした場合(例えば、書記言語やユーラシア人の間での風土病に対する抵抗力の発達など)、そのような優位性は地理が社会や文化に影響を与えた(例えば、異なる文化間の商業や貿易を容易にするなど)ために生じたものであり、ユーラシア人のゲノムに生来あったものではないと主張している。

 

 

現在、人間には様々な人種がいます。

ですが、世界史の多くでは白人が常に先頭に立ち、

世界を先導してきたように感じられます。

この地球に住んでいるのは

ヨーロッパに住む白人だけではありません。

アメリカの先住民族、オーストラリアのアボリジニ、

日本人のようなアジア系の黄色人種、

アフリカに住む黒人。

それだけたくさんいるのに、

なぜ白人が世界史の中心に

常に立ち続けていたのでしょうか?

本当に白人だけなのでしょうか?

本書はそういった著者の考えに端を発し、

人類の歴史を紐解くことで、

この謎を解明しようと試みた本となっております。

みなさんが世界史を想像する時、

まずどこの国を想像するでしょうか?

きっと多くの人がこの問いを受けた時、

ヨーロッパの歴史を思い出す人がほとんど

ではないでしょうか。

本書も世界の歴史を紐解いていく、という命題です。

しかし、本書では東アジアや太平洋域の

人類社会に重きを置いています。

外国人の方が執筆した本ですが、

日本人にとっては世界史という中では

親しみやすいのではないでしょうか。

それこそが本書が

「逆転の世界史」といわれる所以なのです。

 

 

 

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ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』の重要性と感想

 

私がこの本を読んだ感想は、

この本は歴史を考える上では

とても重要なものだと感じました。

普段学術書を読まない方でも

是非読んでいただきたいです。

その理由はまず、前述したとおりに

この本が一般的な授業で習ってきたような

歴史の見方とは異なることです。

この本を読んで歴史というものは

ヨーロッパからだけでなく

始まりは私たちの住む日本の近くで

始まったのだということを

知ることができました。

しかし、この本の題名となっている、

「銃・病原菌・鉄というキーワードは

4章あるうちの3章目にあたります。

ほとんどが上巻の終わりから始まるのです。

ですから、なんとなく本筋が

始まるのか遅くて、

上巻では退屈してしまいました。

銃も病原菌も鉄も出てこないのですから。

 

 

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ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』の少しだけまとめ

 

このタイトルとなっているのは、

スペインの将軍ピサロがインカ帝国を

攻めて勝利した際に勝利の要因となった、

銃と病原菌と鉄がタイトルになっています。

銃や鉄は文明社会が進んでいる

スペインのものですが、

病原菌というのはまったくの偶然

だったのです。

スペイン人にとって免疫のある病原菌でしたが、

インディオ達には免疫がなかったために

インカ帝国は滅んでしまったのです。

はじまりは人類の始まりからです。

人類は現在のアフリカ大陸で猿から類人猿、

人間へと進化していきました。

なぜアフリカからスタートした同じ人類なのに、

スペイン程の文明を栄えさせることができた人間と、

インカ帝国のように銃もない文明が

同じ時代に生まれてしまったのでしょうか。

その、問いを解くために人類の初めから採集、農耕、

から文明の始まりについて

さまざまな視点から説明されています。

 

 

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