佐島勤『魔法科高校の劣等生入学編』第1巻小説あらすじと感想!作り込まれた世界観

 

今回ご紹介する一冊は、

佐島 勤(さとう つとむ) 

『魔法科高校の劣等生(1) 入学編<上>』

です。

佐島勤先生は兼業作家の方です。

本作は小説投稿サイト「小説家になろう」にて、

2008年から2年半の年月をかけて

完結した作品です。

そして2011年から書籍化が始まりました。

web小説時代から長年愛されてきた作品ですが、

今年の9月10日に発売される32巻をもって完結します。

巻数だけを見ても、

どれだけ人気な作品なのか一目瞭然だと思います。

また、2014年にアニメ化、2017年に映画化されていて、

今年の10月にはアニメ第2期が

放送されることも決まっています。

さらには、コミカライズもたくさんされていて、

ここで挙げるときりがなくなってしまうほどです。

したがって、長く続いている超大作を

がっつり読みたいと思っている方には、

とてもおすすめのシリーズとなっています。

 

 

 

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佐島勤『魔法科高校の劣等生(1) 入学編<上>』あらすじと世界観

 

魔法が現実の技術となって、一世紀 ──。 新入生の季節。この 『魔法科高校』 にも、一組の血の繋がった兄妹が入学した。 兄は、ある欠陥を抱える劣等生(ウィード)。 妹は、全てが完全無欠な優等生(ブルーム)。 どこか達観したような面持ちを見せる劣等生の兄と、彼に肉親以上の想いを抱える優等生の妹。二人がこのエリート校の門をくぐったときから、平穏だった学びの園で、波乱の日々が幕開いた。

 

ジャンルとしてはSF学園もので、

最近のライトノベルが好きな方にとっては、

ローファンタジーというと

しっくりくるかもしれません。

世界観は現実世界とほとんど同じだけれど、

魔法という要素が追加された世界の話です。

魔法適性のある一部の人たちが

魔法を使うことができる世界なので、

やはり適性の高さには差があります。

そこでタイトルにもある通り

優等生と劣等生が存在します。

本作の舞台となる魔法科高校の入学試験により、

主人公の司波達也は劣等生、

その妹の司波深雪は優等生にクラス分け

されてしまいます。

しかし達也は、入学試験に含まれる、

魔法を行使できる強さなどの基準では

劣等生ですが、その他勉学などでは

とても劣等生とは思えない実力を発揮します。

そんな、肩書は劣等生だけど実はすごい主人公が、

気持ちよく活躍してくれる作品となっています。

 

 

 

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メインヒロインは妹

 

本作は序盤からたくさんの魅力的な

キャラクターが登場します。

たぶん今あなたが想像しているよりも、

ずっと多いと思います。

その中でもメインヒロインはやはり妹の深雪です。

主人公である兄の達也とは異なり優等生に属しています。

深雪を特徴づけるものとしては、

なかなかのブラコンであることがまず挙げられるでしょう。

したがって、達也と他の女性が親密にしている度に、

目を光らせて警戒しています。

そんな、兄に女性を近づかせようとしない行動

がかわいいところだと言えます。

 

 

 

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設定が作りこまれている

 

本作の素晴らしいところの一つとして、

世界観や魔法の作りこみ具合が挙げられます。

特に魔法は私たちが現実に体験できるものではないため、

正解がありません。

しかし、本作の魔法は仕組みがしっかりしていて、

本当にあるのではないかと疑ってしまうほどの

説得力があります。

逆に言えば、それだけ緻密に考えられているため、

文章としては少し難しいものになっています。

文字を読み慣れていない方が、

魔法などの説明部分を読むときは

少し理解に苦しむかもしれません。

私は本作のように、仮想なものでも

細部まで作りこまれている作品は好きなので、

楽しく読むことができました。

最近のライトノベルに比べると、

少しライトではない気もしますが、

私のようにじっくりと世界観に浸りたい方

にはちょうど良いと思います。

 

 

 

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主人公は劣等生でも強い

 

最後に1巻の見どころをお伝えしておくと、

達也と生徒会副会長との模擬戦です。

劣等生である達也の強さがわかる

シーンとなっています。

魔法を行使できる強さや範囲など、

やはり劣等生ではあるにもかかわらず、

得意なもので補い有利に戦う、

そんな達也のすごさが身に染みる模擬戦です。

1巻では達也のすごさをアピールするシーンは

まだまだ少ないですが、

2巻以降も達也がいろんな場面で

凄まじい力を発揮してくれることに期待が高まります。

強い主人公が活躍してくれて、

世界観が細部まで作りこまれている長編を

がっつり読みたい方は、

ぜひ『魔法科高校の劣等生

世界へ私と一緒に飛び込みましょう。

 

 

 

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