クスリと笑いながら読める
自己啓発本「夢をかなえるゾウ」を読む
「夢をかなえるゾウ」は、
200万部をこえた大ベストセラーです。
ドラマ化もされていて本を読んだことはなくても、
タイトルだけは聞いたことがある人も
多いのではないでしょうか。
作者の水野敬也(みずのけいや)は、
「夢をかなえるゾウ」の他にも
20万部を超えた「ウケる技術」を
書いた作家でもあります。
『人生はワンチャンス!』や
『人生はニャンとかなる!』など
動物の写真を使った物も制作しています。
「夢をかなえるゾウ」のタイトルだけをみて
何となく敬遠している人もいるかと思いますが、
笑いを交え楽しくアッという間に
読み終えることができるので、
気になる方はぜひ読んでみてはいかかがでしょうか。
目次
ゾウ?神様?ガネーシャと主人公との出会い
200万部を突破したベストセラー。「成功法則書を読んでも人が成功しないのはなぜか?」この疑問に対する1つの解答を用意したのが本書です。
主人公は「人生を変えよう」と思っているけど、何も変えられない普通のサラリーマン。そこへある日突然、ガネーシャというゾウの姿をした神様が現れ、主人公の家にニートとして住みつき、ゲームをしては寝るだけの怠惰極まりない生活を始めます。
しかしガネーシャは自信満々にこう言います。「今からワシが出す簡単な課題さえこなしていけば、お前は確実に成功する――」。
主人公とガネーシャの漫才のような掛け合いで、「成功するためにはどうしたらいいか?」「そもそも成功とは?」という自己啓発書のメインテーマを説いていきます。
主人公はどこにでもいるサラリーマンです。
変わりたいと思い自己啓発本を読みますが、
その直後はやる気を出してもいつも三日坊主で
終わってしまいます。
ある日訪れたパーティーで主人公は,
主催者が自分とは天と地くらい
かけ離れていて落ち込んでしまいます。
帰宅した主人公はやり切れない気持ちのまま
お酒を飲み、酔った勢いでインドで買った
怪しげな神様のゾウの前で愚痴を噴出させます。
そのまま寝てしまった主人公。
ふと目を覚まし気づいたそこには
関西弁を話すゾウが目の前にいます。
このゾウは神様であり、
ガネーシャと名乗ります。
怪しむ主人公に自分を変えたいのならば、
アドバイスをしてやると言います。
夢か現実かよくわからない主人公でしたが、
変わりたいという強い思いには抗えず、
アドバイスを受け入れることにします。
そこから主人公は時には反発し、
喧嘩をしながら自分を変えるために
ガネーシャの課題を実行していきます。
関西弁を話すかなり個性的なガネーシャに主人公だけではなく、
読者も胡散臭さや,
これで本当に変われるの?と感じるかもしれませんが、
最後まで読み続けると
自分も頑張ろうと思えること間違いなし
の内容となっています。
胡散臭いけれど実は深い意味をもつ
ガネーシャの発言は面白おかしく、
主人公が悩みながらアタフタする様子など、
難しいことはなく、
すんなりと楽しく読み進めることができます。
ガネーシャは偉人達の功績を取り上げながら、
主人公へ何故この課題を行うのか説明をします。
その紹介の仕方も偉人に「ちゃん付け」したりしながらなので、
なんとなく真意は怪しい感じがしますが、
実はとても深いことを話してくれています。
名前だけは聞いたことがある偉人達も
そうだったのかと身近に感じることがで親しみやすく、
もっと知りたいと思わせてくれるガネーシャの教えです。
なぜか釈迦も登場して
「今生の別れコント」などガネーシャと釈迦のやり取りも
「身近にいる大切な人を喜ばせる」につながっていきます。
クスリと笑わせながらきっちり夢をかなえるための
ステップを示すガネーシャは侮れません。
後悔したまま人生を終えたいですか?
自分を変えたいと思う主人公は
ガネーシャの課題に戸惑い、
悩み、失敗しながらも忠実に実行していきます。
実行して、体感して初めてわかる主人公に
ガネーシャはさらに深いアドバイスをしてくれます。
自己啓発本を読むことも大切なことですが、
読んだだけでは変わることができないと
ガネーシャはいいます。
さらに後悔していることを実行に移さないままだと、
たいがいは後悔したまま人生の最後を迎えることになる、
今始めなければならないともいいます。
しかし無理をするなともガネーシャはいいます。
人の人生はそれぞれ違うし、
行動することを辞めてしまってもいいのだと。
夢をかなえるため、自分を変えたいと行動できるのは
他の誰でもない、自分だけだとガネーシャは
主人公にアドバイスをします。
ガネーシャの教えはさまざまで、
どう感じるか、何を学び取るかは人それぞれです。
自分を変えるのは自分次第、
行動するかしないかも自分次第。
笑いを交えながら「夢をかなえるゾウ」ガネーシャは、
そんな大切なことを私たちに教えてくれているのです。
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