トマス・J・レナード『SELFISH(セルフィッシュ) 』要約と感想!真の「自分本位」とは?

 

今回ご紹介する一冊は、

トマス・J・レナード氏、

バイロン・ローソン氏による著作

『selfish 真の「自分本位」を知れば、人生のあらゆる成功が手に入る』

です。

「他人に何かを提供する前に、

まずは自分を満たしましょう」

というフレーズを聞いたことはありませんか?

自己啓発の世界などでここ数年よく言われる

フレーズですが、

何となく意味が分かるようで実は腑に落ちていない、

という方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな「自分を満たすことで誰かを幸せにする」

ということの答えが得られる、

そんな本をご紹介していきます。

 

 

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セルフィッシュになるための28のステップとは

トマス・J・レナード (著), バイロン・ローソン (著), 秦 卓民 (監修), 糟野 桃代 (翻訳)

 

楠木建氏推薦!
自分本位――それは自己中心ではない。無理をしない。未来に期待しない。ゆとりを持つ。つまり、自分に対して自然に生きる。それがいちばん利他になる。

この本で僕の人生は、一変した。
監修者・秦卓民

世界的ロングセラーにして
自己啓発の名著、初の完全日本語訳!

パーソナル・コーチングの父、
トマス・レナードが贈る
仕事・収入・生活・人間関係…
人生を豊かにする28の戦略

 

この本で解説されているのは、

タイトルにもある「selfish(セルフィッシュ)」

になるためにやるべき28のこと、

です。著者のトマス・J・レナードさんは

コーチングの専門家であり、

28のステップは著者のコーチング

の一貫でもあります。

28ステップのはじめは

「信じられないくらいセルフィッシュになれ!」

から始まります。

「セルフィッシュってなに?

どうやってセルフィッシュになるの?」と感じたら、

その先のステップへ進んでいきます。

でも進む前に、「セルフィッシュになろう」と

自分自身で決めるところから、

あなたの成功への道は始まります。

そこから続くステップも、

大きく難しいものはほとんどありません。

「あらゆることに根本的に対処する」とか

「遅れをいっさい排除する」といったように、

今までよりは自分に対して厳しくしていかないと

クリアできないものもあるかもしれません。

「周りに絶大な影響を与える」や

「自分の感受性を高める」といった

フワッとした内容のものもあります。

すべてのステップに共通するのは、

「自分を変えていく、という覚悟を決める」

ということです。

 

 

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結局、「自分本位」ってどういうこと?

 

「自分本位」とは、

いわゆる自己中心的な考え方ではありません。

自分を大切にはするけれど、

他人のことは考えない、

ないがしろにする、

という発想とは大きく異なります。

人間には「誰かに貢献したい」とか

「どこかに所属していたい」といった欲がある、

と言われています。

ただしこれは食欲や睡眠欲といった、

生きる上で必要な三大欲求よりも

高いレベルの欲であり、

三大欲求が満たされていない欲求不満状態では

貢献欲や所属欲は生まれてきません。

たとえ生まれてきたとしても、

いびつな形で発揮されてしまったり、

自分を満たす三大欲求との矛盾に

苦しんだりすることになってしまいます。

「自分本位」とは、三大欲求をはじめとする

「自分の中にある欲」を満たす、

あるいは取り払うことで

貢献欲や所属欲といった外向きの欲求を

自然に引き出すこと、です。

この本にある28ステップは実はどれも、

自分自身が満たされた状態を作るために

すべきことになっています。

といっても、なんでもかんでもOK、

贅沢しまくろう、という内容ではありません。

不安や心配といった「欠乏」につながるものを

なくして自分をフラットな状態にすることで、

浪費を始めとするストレス発散行動や

他者攻撃行動などを無くしていく。

そうして自分が正しく満たされた状態、

自分に嘘のない状態を作ります。

これが「自分本位」という状態です。

 

 

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人生のあらゆる成功を手に入れるために

 

なぜ、「自分本位」であることが

人生の成功につながるのでしょうか。

実はここについては、

本の中ではそこまで詳しく書かれていません。

「28のステップをやればあなた自身が変化するはず、

そうすればおのずと成功につながるからぜひやってみて。」

といったスタンスで本は終わります。

この本を読んだうえで

「なぜ成功を手に入れられるようになるのか」

をあえて言語化してみるとすると、

前項であげた貢献欲や所属欲が

関係してくるのではないか、と考えられます。

自分自身が満たされないまま無理に

貢献欲や所属欲を生み出しても、

それは本当の他者貢献やグループ発展にはつながらず、

成功までたどり着くことはできない。

そうではなく自分を満たし自分の意思で、

つまり「自分本位」の状態で誰かに貢献したり

どこかに所属してその発展を願ったりする。

それは自分の心からの思いと一致しているので、

自分自身の能力を最大限に発揮でき、

それが大きな成功につながっていく。

これが、

「自分本位であることが人生のあらゆる成功につながる」

ということの意味だと私は解釈しています。

自分がどうありたいか。

そして自分にとって「人生の成功」とは

どんな状態なのか。

これは人によって違います。

「自分本位」になろうと28のステップを

実行していくことでこれらが詳らかになり、

そこを目指すことができるのだと、

本を読んだ身としては感じています。

 

トマス・J・レナード (著), バイロン・ローソン (著), 秦 卓民 (監修), 糟野 桃代 (翻訳)

 

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