原田隆之『サイコパスの真実』感想とあらすじ!筑波大教授によるおすすめ本

 

今回ご紹介する一冊は、

原田 隆之(はらだ たかゆき)

『サイコパスの真実』

です。

 

さいきんSNSでも書籍でも

取り上げられることの多い

「サイコパス」

という言葉を

聞いたことがありますか。

 

あなたは、

この「サイコパス」という

言葉をどのように考えますか。

 

とても押しつけがましい人、

人の話が通じない人、

それだけではなく、

行き過ぎたDVや虐待をする人など、

 

いろいろな想像が

できるかもしれません。

 

では、サイコパスの精神や脳、

環境はどのように

影響しているのか、

知りたいと思いませんか。

 

この本では、

脚色されたサイコパスを

紹介するわけではなく、

あまりにも難解な本でも

ありませんが、

 

とてもわかりやすく、

なぜサイコパスは

存在するのか

ということに触れています。

 

ニュースで凶悪な事件が

起きたとき、

事件を起こしてしまった側は、

どういう心理になっているのか。

 

どんな人でも考えたこと

のあることだと思います。

 

決して軽々しく扱われては

いけない内容ですが、

 

サイコパスの謎を知りたい

あなたにおすすめできる

入門的な1冊かもしれません。

 

 

 

 

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原田隆之『サイコパスの真実』 良心の欠如がサイコパスを生むのか

 

人当たりがよく、優しい言葉をかけ、魅力的な人柄。だけど、よくよく付き合うと、言葉だけが上滑りしていて、感情自体は薄っぺらい……。このような人格の持ち主を「サイコパス」と心理学では呼ぶ。近年、犯罪者の脳の機能や構造などが明らかになり、サイコパスの正体が明らかにされつつある。本書では、最先端の犯罪心理学の知見にもとづいてサイコパスの特徴をえがき、ヴェールに包まれた素顔に迫る。

 

 

人は生まれたときは

良い心を持っているのか、

それとも性悪として

生まれたのか。

 

とても決めがたいことですよね。

 

この本ではあきらかに

「良心が欠如している人間」

のことをサイコパスという、

と決めています。

 

また、この本の中では

さまざまな定義が

あるようですが、

 

良心の呵責がない人のことも、

サイコパスではないだろうか

という風に言われています。

 

相模原市の九人を

殺害した男性や元少年A、

といった人たちも、

 

普通の人のように

暮らしていたかも

しれないのに、

 

サイコパスの片りんを

時折見せていたり、

事件になってから

わかってしまうことも

あるようです。

 

また、人の痛みを

感じないと同時に、

自分への痛みを感じない

というのも実例を挙げながら、

 

サイコパスであると

著者は書いています。

 

 

 

 

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原田隆之『サイコパスの真実』 人は生まれたときから善人であるのか、悪人なのか

 

この本を読んでいて、

つい

「自分はサイコパスではなかろうか」

 

と考えてしまう人も

いるかもしれません。

 

あなたは自分のことを

100%善人と言い切ること

ができるでしょうか。

 

なかなかそういう人は

いないかもしれません。

 

この本では、

サイコパスに対して、

いろいろな実験を行ったり、

治療を行ったことも

書かれています。

 

投薬療法や、

認知行動療法で治る

サイコパスもいるそうですが、

いまのところ、

ほとんどのサイコパスは

治らないということ

になっているそうです。

 

本人たちは、

気づかないうちに

人を傷つけたり、

自分の意見が正しいと

決めつけての行動が多かったり、

どうしても自分が悪

であることに気づけないようです。

 

人の心に共感するというより、

心をつかんで、

自分の思った通りに

させるようなところが

あるようです。

 

この本を読んでから、

人は生まれてから

善なのか悪なのか、

考えてみても

いいかもしれません……。

 

 

 

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原田隆之『サイコパスの真実』 サイコパスはなぜ存在してしまうのか

 

サイコパスの中にも

「成功例」というのが

あるそうです。

 

だいたい皆さん想像が

つくかもしれません。

 

この本の中では、

会社経営者、芸能人、

アーティスト、科学者

などにも多いと

触れられており、

 

サイコパスでありながら、

人に迷惑をかけていない人々

もいることを指摘しています。

 

ですが、大半のサイコパスは

犯罪を犯すことが多く、

それも反省すらしない、

自分中心の発言が多い

ということもあるようです。

 

もし、私たちがサイコパスを

作り上げてしまうような

環境を作っているのだとしたら、

 

それは私たちにも

非があるかもしれません。

 

サイコパスにも

環境での因子もあるようで、

学校生活や、家庭、

いじめなどで、

サイコパスが生まれてしまう

可能性もあげられています。

 

ほかにも後天的な

サイコパスの例もあります。

 

いまでもときどき起こる

凶悪事件や軽犯罪まで、

サイコパスはどんな気持ちで

世の中を見ているのでしょうか。

 

ただ「サイコパス」

というのは

簡単ですが、

あなたもこの本を読んで、

サイコパスという存在

について考えてみませんか。

 

 

 

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