森見登美彦『四畳半タイムマシンブルース (単行本)』感想とあらすじ!夢のコラボが実現

 

今回ご紹介する一冊は、

森見 登美彦

『四畳半タイムマシンブルース』

です。

 

京都を舞台にした多くの作品で

有名な森見登美彦さんの

最新作になります。

 

『サマータイムマシン・ブルース』

という上田誠さんの作品を

ベースに、

以前書かれた作品である

森見登美彦さんの

『四畳半神話大系』の世界観で

話が描かれています。

 

下部のあらすじにもある通り、

上田誠さんは多くの

森見登美彦さんの作品を

映像化する際に関わってきました。

 

この作品はまたも

その夢のコラボなのです。

 

気ままな連中が”昨日”を改変。世界の存続と、恋の行方は!?
水没したクーラーのリモコンを求めて昨日へGO! タイムトラベラーの自覚に欠ける悪友が勝手に過去を改変して世界は消滅の危機を迎える。そして、ひそかに想いを寄せる彼女がひた隠しにする秘密……。
森見登美彦の初期代表作のひとつでアニメ版にもファンが多い『四畳半神話大系』。ヨーロッパ企画の代表であり、アニメ版『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』『ペンギン・ハイウェイ』の脚本を担当した上田誠の舞台作品『サマータイムマシン・ブルース』。互いに信頼をよせる盟友たちの代表作がひとつになった、熱いコラボレーションが実現!

 

 

 

 

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森見登美彦『四畳半タイムマシンブルース』 森見登美彦ワールド

森見 登美彦(著), 上田 誠(その他)

 

 

小説家・森見登美彦さんと言えば

京都を舞台にし、

主人公が大学生の話が

多いのではないでしょうか。

 

主な作品として、

デビュー作の『太陽の塔』、

今作のベースの『四畳半神話大系』、

映画化され、

第137回直木賞候補になった

『夜は短し歩けよ乙女』、

アニメ化された『有頂天家族』、

映画化され、

第31回日本SF大賞受賞をした

『ペンギン・ハイウェイ』、

『夜行』、

第160回直木賞候補作『熱帯』

などがあります。

 

どんな方でも読書が好きな方なら

一度は書店で目にしたことが

あると思われます。

 

私はこの森見登美彦さんの作品が

纏う世界観と言うものに

魅了されてきました。

 

大学生の自堕落であるが

自らの小さな野望と

欲にまみれたことに奮起する

どこか憎めない主人公。

 

そして舞台の京都という

歴史的な場所。

他の小説家には出せない

独特の世界観があります。

 

そして、最も私が驚いたのは

デビュー作である『太陽の塔』でも

ほとんど変わらない文体

書き続けられているという点です。

 

多くの小説の場合は

デビュー作というのは

少しだけ不慣れであったり、

2作目以降の作品とは

違ったものが多くあると思います。

 

しかし、森見さんは

一貫して京都が舞台で

大学生が主人公という

2作目以降とも遜色がない

完成度で書かれているのです。

 

是非みなさんも

森見登美彦ワールド

ハマってください。

 

 

 

 

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森見登美彦『四畳半タイムマシンブルース』 四畳半神話大系とは

 

『四畳半神話大系』

2作目に書かれた作品です。

 

主人公は下鴨幽水荘に

住む大学生です。

いくつもの世界が

並行して話が

短編形式で描かれています。

 

大学に入学後、

どのようなサークルに入るか

という分岐をします。

 

ですが、すべてのルートにおいて

他人の不幸で飯が3杯は食え、

夜道で出くわせば10人中8人

は妖怪だと見紛うような男、

小津に出会います。

 

そして、明石さんという

一年後輩の黒髪の女性に恋に落ちます。

 

主人公はなんとか

明石さんと恋仲になろうとしますが、

明石さんと運命の赤い糸で

結ばれる前に周りや怪人的人間

もとい妖怪的人間、

小津と運命の黒い糸で

繋がってしまい

主人公のバラ色の

キャンパスライフは

全力でダメなものに

されていくのです。

 

果たして主人公はたくさんの

並行世界の中で

小津や周りの邪魔から

明石さんの運命の糸を繋ぐこと

ができるのでしょうか。

 

そして、この世界が

今作の物語の世界観になります。

 

 

 

 

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森見登美彦『四畳半タイムマシンブルース』 原案の上田誠

 

今作は上田誠さんの

『サマータイムマシン・ブルース』

を原案とした作品になります。

 

ヨーロッパ企画という演劇や

脚本を手掛ける集団に

所属しています。

 

過去作では、

森見登美彦の小説を

劇場アニメした、

『夜は短し歩けよ乙女』や

『ペンギン・ハイウェイ』

とアニメ化した

『四畳半神話大系』があります。

 

これらを手掛けてきたことから、

すでに森見登美彦の作品を

知り尽くし毎回素晴らしい完成度

で映像化をしてきました。

 

こういったこともあり、

森見登美彦の作品とは

相性がいいのです。

 

そして今作では逆に、

上田さんの作品を

森見さんがベースにして

物語を作ったという

夢のようなコラボが

またも行われたのです。

 

私としては是非、

今回の作品も映像化されたもの

が見たいと思いましたし、

原案である

『サマータイムマシン・ブルース』

も読んでみたいと感じました。

 

森見 登美彦(著), 上田 誠(その他)

 

 

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