北村薫『円紫さんシリーズ』の「空飛ぶ馬」感想!心がほっこりする短編集を

今回ご紹介する本は、

北村薫(きたむらかおる)さんが

1989年に「覆面作家」としてデビューした作品

「空飛ぶ馬」です。

読みやすい短編集になっています。

ちなみに北村薫さんは男性の作家です。

(女性と勘違いしていたことがあります;)

 

なぜこの本を選んだかと言いますと、

最近新型コロナにより大変な状況になっていて、

皆さん不安やストレスを抱えて生活していることと思います。

 

外出自粛が続く中、おうち時間が楽しくなるような

心がほっこりする本は無いだろうか?

 

そう考えていた時に、真っ先に頭に浮かんだのが

この「空飛ぶ馬」だったんです。

そんな暖かい気持ちになれる作品をご紹介します。

 

 

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北村薫『円紫さんシリーズ』の「空飛ぶ馬」あらすじ

北村 薫(著)

 

 

「私たちの日常にひそむささいだけれど不可思議な謎のなかに、貴重な人生の輝きや生きてゆくことの哀しみが隠されていることを教えてくれる」と宮部みゆきが絶賛する通り、これは本格推理の面白さと小説の醍醐味とがきわめて幸福な結婚をして生まれ出た作品である。

 

 

北村薫さんの人気シリーズのひとつ『円紫さんシリーズ』

記念すべき一作目がこの「空飛ぶ馬」です。

 

このシリーズは、

主人公である女子大生と落語家である円紫さんが

とあるきっかけで知り合って、

 

女子大生の「私」が持ち込む日常の謎を

円紫師匠が落語を絡めながらほのぼのとした会話で

解決していく短編集となっています。

 

何しろ「人が死なないミステリー」ですので、

読後は心がほっこり温かい気持ちになれるんです。

 

なんてことない日常の些細な謎に思えるのですが、

円紫師匠の推理はキレキレです!

 

「空飛ぶ馬」の収録作品はコチラ↓
・織部の霊
・砂糖合戦
・胡桃の中の鳥
・赤頭巾
・空飛ぶ馬(表題作)
私の一番気に入った作品は「砂糖合戦」です。
3人の女子高生はなぜ紅茶に砂糖を何杯も入れるのか?
という謎を解きます。
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恋愛関係を考えるのは不埒!?

 

女子大生の「私」と落語家の円紫さんですが、

読み進めていくうちに

 

あれあれ?良い関係じゃない?と思ってしまったのですが、

それは私の不埒な考えだなと恥ずかしくなりました。

 

女子大生の「私」が円紫さんの落語を見に行ったり、

ときどき会ってお茶をしたりする関係です。

二人にとって、その日常の謎を解く時間がとても楽しくて特別な感じがするのです。

 

円紫さんは顔が整っているイケメンらしいのですが、

40歳近くて結婚していてお子さんもいて、

しかもとても家族を愛している雰囲気もあります。

 

恋愛関係ではなく、友情という言葉もしっくり来ないのですが

羨ましくなるような素敵な関係です。

 

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表題作「空飛ぶ馬」は男の優しさが不思議な現象の原因!?

 

表題作の「空飛ぶ馬」は、

 

幼稚園に設置されてしっかりと固定されていたはずの馬の置物が

夜の間にいっとき姿を消して、

翌朝にはまた元に戻っていたという謎です。

 

まさに、「馬が空を飛んだ」ですよね。

もちろん、円紫さんのするどい推理が炸裂しますよ。

 

不思議と思える出来事にも、ちゃんと理由があって

一つ一つに意味がある。

 

偶然起きたのではなく、起きるべくして起きた

必然なのだと思わせてくれます。

 

平凡な謎のミステリは物足りないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

今この時期にハラハラ・ドキドキはもうたくさん!

 

心地よくて温かな気持ちになれるそんな珠玉の短編集を

是非お手に取ってみてください。

 

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