今回ご紹介する一冊は、
ハヤケン著
『英雄王、武を極めるため転生す ~
そして、世界最強の見習い騎士♀~ 1』です。
ハヤケン先生は兼業でライトノベル作家を
やっている方で、
本作の他には
『VRMMO学園で楽しい魔改造のススメ』や
『最強騎士のほのぼの家族旅行』などがあり、
本作で20冊目の書籍化になります。
本作はそんなハヤケン先生の最新作となります。
ハヤケン先生の作品が好きな方は要チェックです。
現在発行されているのは第2巻までなので、
新しく読もうと思った方が
参入しやすい状態だと思います。
これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
目次
あらすじと注目ポイント
女神の加護を受けて『神騎士』となり、巨大な王国を打ち立てた偉大なる英雄王イングリス。国や民のために生きた彼は死の直前、次の人生では「自由に生きて、武の道を極めたい」と強く望む。その願いは女神に聞き届けられ、遥か未来へと無事に転生を果たしたイングリスだが、生まれた先は騎士の名家の『娘』!? しかも６歳で騎士の才能無しと宣告される始末！ しかし――「むしろ好都合！ 出世よりも最前線で実戦あるのみ！」かくして、最強の美少女騎士見習いの伝説が幕を開ける!!!!!!
本作の注目ポイントは、
強すぎる主人公がさらに力を求めている点です。
一般的な主人公最強ものでは、
ある時から発現する最強の力を使って
それぞれ問題を解決していくというのが
王道ですよね。
しかし本作の主人公は強い力をもってしてもなお、
さらなる高みをひたすらに求め続けて
行動しています。
私が特に印象的だと感じたことは、
前線で戦えなくなってしまうのではないか、
という懸念のもと、
社会的地位が上がらないように徹底していることです。
この懸念の原因は前世の経験などから、
社会的地位が上がり指揮などを任されることになれば、
主人公の行動原理ともいえる強敵との対戦が、
できなくなってしまうという
脳筋的思考を持っているためです。
この脳筋さは例に見ないほどで、
『ドラゴンボール』の孫悟空に匹敵する
と思いました。
強い相手と戦えるのなら、
たとえどんな状況でもそれを優先し
知らぬ間に顔がにやけてしまう、
そんな主人公が魅力的な作品だと言えます。
主人公最強＋成長
本作はいわゆる主人公最強系の物語です。
したがって、どんな困難にも主人公が
最強の力を使って問題を解決するという、
主人公最強系ならではのカタルシスを
得られることは、想像に難くありません。
最近だと『転生したらスライムだった件』や
『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』
などのアニメ化した作品がありますが、
これらの作品が楽しめた方で、
もう一度同じような快感を味わいたいと
思っている方にはピッタリな作品です。
しかも、環境が変わるたびに
周り人の行動によって読者の優越感を
刺激してくるので、
私は優越感に浸れる回数が他の作品よりも
多いと感じました。
さらに本作はジャンプ作品に多い、
成長の要素も兼ね備えています。
ジャンプ作品のような、
主人公がどんどんレベルを上げていく様
が好きな方にも刺さる内容だと思います。
女性の姿に転生してしまう
主人公はもともと男性で一国の王でしたが、
自由に己の武を極めるために
転生した先は女性の姿をしていました。
しかも、絶世の美女に育っていきます。
先にも述べた通り、
主人公は力をひたすら求める戦闘狂です。
つまり、絶世の美女なのに戦闘狂という、
周りから見ればとても異常な人物として
見られてしまいます。
本作はシリアスな展開が多いですが、
そんな美女の見た目のおかげか、
シリアスな場面で息が詰まり過ぎず、
気を楽にして読むことができるよう
になっています。
また、女性の姿になってしまっているので、
女性ならではの微笑ましいシーンなども
盛り込まれています。
その点は、ご自分の目で
確認していただければと思います。
年齢を基準にストーリーが進む
本作の見出しのほとんどすべてに、
主人公の年齢が入っています。
これはなかなか面白い試みではないでしょうか。
主人公は常日頃からさらなる力を求めて
修行しているので、
歳を重ねるごとに強く成長していきます。
また、同時に女性らしさも増していき、
とても魅力的な容姿に育っていきます。
そんな主人公の成長の様子が、
年齢という数字によって
わかりやすく表現されています。
最強の主人公が強く、
美しく成長する様を見ていきたいと思った方は、
ぜひ本作を読んでみてください。
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