衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 2』あらすじと感想!過激な頭脳戦と高校生の恋愛も

 

今回ご紹介する一冊は、

衣笠 彰梧(きぬがさ しょうご)

『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 2』

です。

 

『ようこそ実力主義の教室へ2年生編 2』は、

MF文庫Jから刊行されている

衣笠彰梧のライトノベルです。

 

2015年から4年以上かけて続いた

1年生編が昨年ついに完結し、

本作は今年から新たなスタートとなった

2年生編の2作目になります。

 

現在シリーズ累計330万部を売り上げ、

2017年にはアニメ化もされた超人気作品です。

 

その魅力として挙げられるのが、

後述する特殊な設定や主人公を

はじめとした魅力的な登場人物、

そして繰り広げられる高度な頭脳戦でしょう。

 

さらに長年衣笠とタッグを組んで

活動しているトモセシュンサクのイラストも、

画集が2冊発売されるほど人気です。

 

頭脳戦は高いクオリティを維持しながら、

高校生ならではの人間関係も描く、

読んでいて非常に面白い

ライトノベルです。

 

広い年齢の方に楽しんでいただけるはず、

ぜひとも一読していただきたいですね。

 

 

 

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衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 2』あらすじ

衣笠彰梧 (著), トモセ シュンサク (イラスト)

 

新1年生の仕掛けを回避した綾小路。だが「取れるはずのない満点を綾小路が取った。俺は……手品を見てるみたいだ」数学試験の満点獲得が波紋を広げる。そんな中、試験の結果を受け堀北鈴音が生徒会入りを要望する。来るもの拒まずの南雲はそれを受け入れるものの色々な思惑が絡むようで……。
軽井沢との仲が少しずつ深まるなど、状況が変化を迎える中、全学年で競いあう無人島サバイバル試験の夏休み開催が発表された。戦いはグループ戦で上位3グループに莫大な報酬が与えられる一方、下位グループは退学ペナルティを受ける。前哨戦として上陸前にグループ作りが許可された結果、全クラスを巻き込んだ人材獲得合戦が始まる!

 

進路希望に100%応えることを謳う

国内屈指の名門校、

高度育成高等学校が本作の舞台です。

 

しかしその実は、生徒達は入学時に

能力別でA~Dの4クラスに分けられ、

各クラスがより恩恵の得られる

Aクラスを目指して熾烈な争いを

繰り広げるという特殊な学校なのでした。

 

生徒たちは一般的な筆記試験の他に、

特別試験と呼ばれる、思考力や判断力、

コミュニケーション能力といった、

総合的な力が求められる試験を

課されます。

 

そしてその試験の出来の

良し悪しによって

クラスの順位が入れ替えられる、

つまりAクラスがBクラスになったり、

DクラスがCクラスになったりするのです。

 

主人公である綾小路清隆は

「ホワイトルーム」と呼ばれる

特殊な教育施設で育てられ、

あらゆる教科においてはもちろん、

思考力や運動においても

高い能力を持っています。

 

しかし、表面上は事なかれ主義を装い、

陰から自らの所属する

クラスに貢献するのです。

 

そんな綾小路も2年生となり

後輩たちを迎え入れるのですが、

そこにはホワイトルームから

送りこまれた新たな「刺客」がいました。

 

送り込まれた刺客とは一体誰なのか、

綾小路は平穏な学校生活を

続けることができるのか、

この巻から物語が大きく動き出します。

 

 

 

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衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 2』ストーリーの魅力

 

Aクラスは自らの地位を維持するため、

それ以外のクラスは

Aクラスへと上がるため、

特別試験の度に過激な頭脳戦

が展開されます。

 

特別試験は無人島で協力し

一週間を過ごす

サバイバルであったり、

スポーツや筆記テストの

総合得点を競ったり

するものであったりするのですが、

時に退学者を出すほど苛烈なものです。

 

各クラスはそれぞれ

特徴的なリーダーのもと、

それぞれが違った戦い方で

他のクラスへと立ち向かいます。

 

繰り広げられる頭脳戦こそが

この作品の醍醐味と言っても

過言ではありませんが、

 

さすがはかつてシナリオライターとして

活躍されていた作者だけあって、

練りこまれたとても高度なものです。

 

また、例え特殊な環境であっても

舞台が高校であることに

変わりはありません。

 

登場人物たちが織り成す恋模様

といった人間関係も、

この作品の大きな魅力の一つです。

 

高度な頭脳戦に

ハラハラしながらも、

ライトノベルらしい

恋愛要素も楽しめる

ストーリーになっている上に、

文章も読みやすく

本当にすらすら読めてしまいます。

 

 

 

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衣笠彰梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編 2』魅力的な登場人物たち

 

主人公である綾小路清隆は、

他の作品に登場するような、

普通の主人公とは一線を画しています。

 

常に無気力で感情も希薄

高い能力を持っていながらも

極力目立たないようにふるまい、

クラスメイトにも重要人物とは

思われていません。

 

しかし、そんな綾小路が影から

クラスメイトに助言をし、

勝利へと導いていく姿はこの作品でしか

味わえない心地よさを与えてくれます。

 

綾小路が影からクラスを

操る存在ならば、

表に立ちクラスのリーダーとして

活躍するのが堀北鈴音です。

 

彼女は当初、独りを貫き通す

孤高の存在でしたが、

様々な経験を通して他人と協力すること

の重要性に気付き、

クラスの中心的な存在となりました。

 

他にも様々な個性的で

魅力的なキャラクターたちが登場します。

 

ぜひ一度読んでいただいて、

彼らの虜になってほしいですね。

 

 

衣笠彰梧 (著), トモセ シュンサク (イラスト)

 

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