馳星周『ソウルメイト』あらすじと感想!犬という家族への愛情溢れた小説

 

今回ご紹介する一冊は、

馳星周

『ソウルメイトです。

 

ソウルメイト、という言葉は、

魂の伴侶という意味だそうです。

 

犬や猫、ペットを飼ったこと

のある人は、

きっと家族と同じか、

それ以上に動物を大事に

したことがあるかもしれません。

 

ペットは一度飼ったら

責任を持って大事に

育てなければなりません。

 

犬や猫、なんでもペットを

飼ったことのある人なら、

ソウルメイトと思うくらい、

大事にしている人も

いるかもしれませんね。

 

この本では、家族の中に

犬をペットとして

飼っている人々の短編集です。

 

犬は、とても忠誠心の強い

生き物です。

古くから人間と親しみもあります。

 

何か事情があって言うことを

聞いてくれない犬から、

とても大事にされている犬まで、

たくさんの

「犬という一匹の家族への愛情」

が書かれています。

 

犬は動物ですが、

人間と対等な生き物かもしれない、

と思うかもしれませんよ。

 

そして、この本では犬ですが、

他の動物でも、

動物を飼っている人なら、

生き物の尊さ、

大事さがわかると思います。

 

犬好きの人も、

動物が苦手だけど

どうしてペットは可愛い

のかなという人も、

読んでみるのをおすすめします。

 

 

 

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馳星周『ソウルメイト』 犬を一匹と数えるか、ひとつの家族と数えるのか

 

 

人間は犬と言葉を交わせない。けれど、人は犬をよく理解し、犬も人をよく理解する。本当の家族以上に心を交わし合うことができるのだ。余命わずかだと知らされ、その最期の時間を大切に過ごす「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」、母の遺した犬を被災地福島まで捜しに行く「柴」など。じんわりと心に響く、犬と人間を巡る7つの物語。愛犬と生きる喜びも、失う哀しさも包み込む著者渾身の家族小説。

 

 

大事にしているペット

のことを「ペット」

ということすら

はばかる人もいるかも

しれません。

 

名前をつけ、食事を与え、

病気になればきちんと

治療をするとなると、

 

ただの一匹の犬ではなくなり、

大事な存在にとって

代わるのでしょう。

 

この本では、犬が大事にされ、

必ず名前で呼ばれています。

 

ペットを飼ったことが

ない人からしてみれば、

「犬」としか呼びようが

ないかもしれません。

 

この本では犬を

ひとつの家族と考え、

決してぞんざいに扱わない

飼い主たちのことを書いています。

 

ペットを飼ったことのある人なら、

共感するところが

たくさんあるかもしれません。

 

第2章のボルゾイと

いじめられっ子の悠人や、

バーニーズ・マウンテン・ドッグと鈴子、

 

他にもさまざまな飼い主と

飼い犬が出てきますが、

 

どこも動物が大好きな人

なら共感できるはずです。

 

犬を人間と対等に扱う、

動物だからとぞんざいな扱いを

しない人々の気持ちを読んでいると、

とても温かい気持ちになれます。

 

 

 

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馳星周『ソウルメイト』 犬に人の気持ちが通じるのか

 

この本では、

どの犬たちもまるで

飼い主たちと気持ちが

通じているような

表現が多く感じられます。

 

最初はうまくいかなくても、

かまれたりしても、

だんだん気持ちが通じ合って、

犬たちは何も言わなくても

寄り添ってくれたり、

心を許していくようになります。

 

どの犬たちも、賢く、

飼い主の気持ちに

こたえてくれるというところも

感動できますね。

 

犬をはじめ、動物と人には

意思疎通はできるのでしょうか。

 

犬は言葉を持ちませんが、

この本を読むと飼い主が

犬の感情を感じ取っている部分と、

犬が意思表示しているような部分と、

どちらもあるように思います。

 

飼い犬と飼い主のお互いで

気持ちが通じているのだとすれば、

生物の壁を越えて、

とても素敵なことだと

思いませんか。

 

 

 

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馳星周『ソウルメイト』 飼い主がつらいとき、飼い犬は寄り添い続ける

 

どの短編に通しても

言えるのですが、

この本の中では、

飼い主がつらいときには、

飼い犬は寄り添い、

悲しみや苦しみを

癒してくれます。

 

犬を飼ったことがない人

にはわからないかもしれませんが、

犬を飼ったことのある人は、

よくわかるような描写が

多いはずです。

 

動物は、わたしたち人間の

気持ちがわかるのでしょうか。

 

昔から、動物に心はあるのか、

と話題にする人たちが

いたりしますよね。

 

この本では、

どちらかというと

「犬にも心はある」

というような書き方を

していると思います。

 

犬も苦しかったり

するにも関わらず、

飼い主がつらいときは、

一緒にいてあげるなんて、

素敵な話ですよね。

 

この本を読もうと

しているあなたは、

動物の気持ちのことを

どう考えたことがありますか。

 

犬が大好き、

動物の気持ちをよく知りたい人

におすすめしたい1冊です。

 

 

 

 

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