与沢翼(よざわつばさ)さんと言えば、
昔は「秒速で10億円稼ぐ男」
「ネオヒルズ族」と持てはやされたかと思えば
経営に行き詰まり自己破産、
そこから再びのし上がって大きな資産を
築いたことで有名です。
最近ではSNS公開ダイエットにより、
昔のぽっちゃり姿から引き締まったイケメン
に変身したことでも話題になりました。
今回はそんな与沢翼さんの最新刊
『お金の真理』をご紹介します。
与沢流「お金に愛されるための黄金のルール」
の内容だけでなく、
過去に与沢さんが失敗した理由や、
そんな過去を踏まえて現在はお金と
どう向き合っているかといったエピソードも
多く盛り込まれています。
与沢翼さんやその生き方に
憧れている方だけでなく、
「幸せな毎日を過ごしたい」
と思う方にもぜひ読んでほしい1冊です。
目次
「貯蓄をする→再投資をする」
お金持ちはいったい何を考え、何をしているのか――。与沢翼氏の最新刊のテーマは「お金」。直近で生じたコロナショックを踏まえて今彼が何を考えているのか。2014年、経営していた会社が解散し無一文になって6年。莫大な純資産をこの短期間にいったいどう築き上げたのか? お金の基本から、守り方、つくり方、増やし方まで与沢氏のマネー論を凝縮した一冊。与沢氏が語る「お金の真理」とは? 「お金のよい面を引き出すためには、お金とどのように向きあえばいいのか――。もしあなたがお金持ちになりたいのなら、この点について深く考えてみるべきです」(与沢 翼)
本書の内容をざっくり纏めると
「まずは貯蓄をしましょう、
そしてそのお金を再投資することで
稼ぎを増やしお金持ちになりましょう」
というストーリーです。
といっても、
貯蓄をするのは簡単なことではないし、
再投資もやみくもにやれば良いと
いうものではありません。
そこで貯蓄ステップ、
再投資ステップそれぞれについて、
与沢流の考え方や具体的な行動の起こし方、
陥りがちな罠などが詳しく書かれています。
いわゆる「ネオヒルズ族」だった頃のご自身の行動も、
失敗談として多く紹介されています。
また本書の後半では、
「お金に愛される生き方」と称して
お金持ちの生き方、
稼ぎ方も紹介されています。
酸いも甘いも経験した与沢さんが、
これまでに出会った成功者と失敗者について
分析した上で、マインドや行動を解説しています。
「何を語るか」よりも「誰が語るか」
実はこの本に書かれている内容は、
それほどトリッキーではありません。
ビジネスや資産構築といったジャンルの本を
読まれたことのある方なら
「どこかで見たこと、聞いたことあるな」と
思われる内容も多いのではないでしょうか。
誘惑に負けず質素な暮らし、浪費ではなく投資、
といった話はこれまで多くの成功者や専門家が
語った内容と比べて変わり映えしません。
お金を引き寄せる魔法のような方法が
書いてあるわけでも、
宝くじを当てる方法のような裏ワザ的な内容
が書いてあるわけでもありません。
ただ、この本の内容には説得力を感じます。
それは他の誰でもなく「与沢さんが話すから」
ということが大きいと思います。
自分の欲望を満たすためだけに派手な生活をし、
そこからどん底まで突き落とされ、
その後数年で再び脚光を浴びるまでに復活を
遂げた与沢さんが自分を省みつつ言うからこそ
「このルールを守って努力を続ければ
いつかは自分も成功できるに違いない」
と感じられるのではないでしょうか。
失敗を経験した人が語る言葉には重みがありますし、
「このやり方で本当に成功できるんだ」
というエビデンスにもなります。
「純資産70億円の人間に自分もなれるのか?」
一文無しになってドバイに移住した後、
純資産70億円という資産を築き上げた与沢さん。
そんな与沢さんがやってきたのと同じ行動をすれば、
私たちでも純資産70億円を
築くことができるのでしょうか。
結論から言うと、
必ずしも全員が純資産70億円を達成できるとは
限らないと思います。
というのもこの本の中で紹介されているエピソードには、
与沢さんだからこそ出来たのだろう、
与沢さんだからこそチャンスに気付いて
掴み取ることができたのだろうと
思わされる点が多くあります。
また考え方やざっくりとした行動プランに
ついては書かれていても、
詳細なところは読み手に任されている
ところも多くあります。
というよりも、全く同じことをやれば
誰でも億万長者になれるというわけではなく、
与沢さんの言うところの「黄金のルール」を
考え方の基本として学んだうえで、
目の前の状況に合わせて臨機応変に
対応することが必要であり、
それができなければ億単位の資産を
作ることは難しいのでしょう。
ただし、純資産770億円まではたどりつけなくても、
「お金持ち」になることは誰でもできると思います。
お金をどこまで稼げば「お金持ち」になるのか、
これは人それぞれですし、
そもそもそれを定義できている人のほうが
少ないかもしれません。
これだけお金があれば「お金持ち」である、
というラインが低ければ低いほど、
この本のとおりに行動すれば達成できる
可能性は高くなります。
むしろ低い方が幸せを感じやすい体質とも言えます。
この本を読む限り、
実は与沢さん自身も実はそこまでお金がなくても
幸せを感じられる体質になったからこそ、
欲張ることも見栄をはることもなくなり、
今の姿があるように感じています。
純資産70億円の人間になるためにこの本を読む、
という方ももちろんいらっしゃるでしょうが、
それよりも与沢さん自身の生き様や考え方を学び、
自分が幸せを感じられるくらいの「お金持ち」になる。
それがこの本の最大の活用方法ではないでしょうか。
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