アンソニー・ホロヴィッツ『その裁きは死』感想とあらすじ!新刊もおすすめ

 

今回ご紹介する一冊は、

アンソニー・ホロヴィッツ

『その裁きは死』です。

 

著者はイギリスの人気作家で、

テレビドラマの脚本も

手掛けています。

 

本作は、元刑事で

探偵のホーソーンと、

彼に振り回される助手として、

作家のホロヴィッツ

が登場します。

 

二人の物語は、

2019年に翻訳され

大ヒットした

『メインテーマは殺人』

に続く二作目で、

一作目を上回る

面白さだと、

話題になっています。

 

ホーソーンと

ホロヴィッツの関係は、

まるで

『シャーロックホームズ』

のホームズと

ワトソンのようです。

 

ホロヴィッツは

常にホーソーンに

振り回されます。

 

時には利用されたり、

騙されたりしながらも、

なぜかホーソーンを

嫌いになれません。

 

そんな二人の奇妙な

関係性が魅力でもある

本作の、

あらすじと見どころを

ご紹介します。

 

 

 

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アンソニー・ホロヴィッツ『その裁きは死』 探偵と作家が事件に挑む

 

累計11冠、50万部突破!
『カササギ殺人事件』『メインテーマは殺人』の著者が贈る、
驚嘆確実の犯人当てミステリ!

著者ホロヴィッツと元刑事の探偵が、弁護士の殺人事件に挑む

実直さが評判の離婚専門の弁護士が殺害された。裁判の相手方だった人気作家が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた数字“182”。被害者が殺される直前に残した謎の言葉。脚本を手がけた『刑事フォイル』の撮影に立ち会っていたわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査にふたたび引きずりこまれて──。年末ミステリランキングを完全制覇した『メインテーマは殺人』に並ぶ、シリーズ第2弾! 驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。

 

 

脚本家のホロヴィッツは、

自身が脚本を手掛ける

ドラマの撮影現場にいました。

 

思うように進まない

撮影の中、

緊迫したロンドンの街に

突然乱入してきた一台の車。

 

そこに乗っていたのは、

常軌を逸した不愉快な男

・ホーソーンでした。

 

ホーソーンは、

元刑事ですが、

ワケあって警察を

退職した男で、

探偵として警察に

捜査協力をしています。

 

ホロヴィッツは、

以前よりホーソーンから、

彼の自伝を

依頼されていました。

 

ホーソーンが

解決する事件を、

執筆して本にする仕事です。

 

事件を詳しく知るために、

彼の捜査にはいつも

同行しなければなりません。

 

見たくない死体の

写真は見せられるし、

事件現場にも

連れて行かれます。

 

殺人事件が起きて、

今回も自伝執筆を

依頼してきたホーソーン。

 

嫌な予感がしながらも、

ホロヴィッツは

自らの仕事のため、

ホーソーンの企みに

巻き込まれていきます。

 

 

 

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アンソニー・ホロヴィッツ『その裁きは死』 事件と複数の容疑者たち

 

事件の被害者と

なったのは、

離婚問題を専門とする

男性弁護士の

プライスでした。

 

自宅で高級ワインの

ボトルで頭を

殴打されていた被害者。

 

部屋の壁には、

緑色のペンキで

「182」という

謎の数字が

描かれていました。

 

プライスは、

離婚裁判の

依頼人の妻・アンノから、

「ワインボトルで

殴ってやる」と、

まさに事件通りの脅し

を受けていました。

 

容疑者として

最も有力なのは、

アンノでしたが、

捜査を進めるうちに、

容疑者はどんどん

増えていきます。

 

依頼人の

ロックウッド、プライス

のパートナーで

共に暮らすスペンサー、

共同経営者の

メイスフィールド、

古くからの

知人・ダヴィーナなど、

怪しい人物が

次々と登場します。

 

近隣住民からの、

犯人らしき人物に

関する目撃情報もあり、

様々なヒントを

繋げようと、

二人は奔走します。

 

物語の序盤から、

事件解決の伏線が

散りばめられていますが、

 

読者と同様、

ホロヴィッツも、

ヒントに気付くことが

できません。

 

ホロヴィッツは、

事件に関する本を

執筆しなければ

ならないので、

 

ホーソーンの推理を

聞きたいのですが、

何も教えてもらえず

苛立ちます。

 

それどころか、

ホーソーンという

人間のことさえ、

よく知らないのです。

 

まだまだ距離感のある

二人ですが、

それでもお互いを

信用している姿

も感じられます。

 

二人のちょっと

ギクシャクしたやり取りが、

読者を惹きつける魅力

になっています。

 

 

 

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アンソニー・ホロヴィッツ『その裁きは死』 何度も裏切られる展開

 

本作は、読者自身が

読み進めながら、

謎解きに挑戦できるので、

ミステリーファンに

とって実に楽しい物語です。

 

事件の裏には、

また別の事件が隠れていて、

何度も真相がわからず、

迷路に迷い

こんでしまいます。

 

登場人物の証言や、

行動を注意深く

読んでいくと

ヒントが見つかるかも

しれません!

 

何度も騙されながら、

最後に明かされる真相は、

想像だにしなかった

結末になっています。

 

一作目の

『メインテーマは殺人』を

読んでいない方でも、

充分に楽しんで

いただけると思います。

 

山田蘭さんによる

日本語訳もとても

読みやすく、

海外文学を

あまり読まない方にも

オススメです。

 

本格的なミステリー作品を

楽しみたい方は、

ぜひ手に取って

いただきたい話題の

一冊です。

 

 

 

 

 

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