たすろう『魔界帰りの劣等能力者1』感想とあらすじ!HJネット小説大賞作品

 

今回ご紹介する一冊は、

たすろう 著、 かる (イラスト)

『魔界帰りの劣等能力者』1巻

サブタイトルは『忘却の魔神殺し』です。

 

本作は小説家になろうに

投稿されている作品で、

2018年にHJネット小説大賞を受賞し、

2019年に書籍化されました。

 

ジャンルはローファンタジー

なっており、

現実世界で少数の人たちが、

特殊能力を使います。

 

この世界で特殊能力を

使える人たちは、

霊力か魔力のどちらかを持っていて、

その力をもちいて能力を

使うことができます。

 

しかし、主人公は霊力を大量に

持っているにもかかわらず、

うまくコントロールが

できないため劣等能力者と

呼ばれてしまいます。

 

そんな主人公が秘めた力を使って

活躍する様が爽快な物語

となっています。

 

 

 

 

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たすろう『魔界帰りの劣等能力者』1巻 あらすじ

 

堂杜祐人は霊力も魔力も使えない落ちこぼれ異能者。だが実は、魔界へ赴き人知れず魔神を殺した――“最強”の少年だった!! 高校進学の傍ら異能者の認定試験を受ける祐人は、劣等能力者として場違いだと見下されるはめに。そんな中、祐人はマリオンと瑞穂という天才美少女二人と仲良くなり、さらに試験で他を圧倒する力を見せつけ、本人の自覚なく注目を集めることに――!! 美少女二人を襲う凶悪な敵を相手に、“最弱”にして魔神殺しの少年は無双する!! 劣等×最強の異能アクションが堂々開幕!!

 

 

本作はローファンタジーと

いうこともあり、

基本は現実世界と同じように

物語が進んでいきます。

 

つまり、高校生の主人公は

普通に学校に通い、

友達と高校生活を送ります。

 

その中には、

主人公が過去に告白した女の子

もいたりします。

 

訳ありの主人公は

高校生になってから

一人暮らしを始めなくては

ならなくなり、

お金に困っています。

 

ここまでは学園ものの

ライトノベルならよくある話です。

 

しかし、お金がない主人公は

自分の戦う力を使って、

世界能力者機関で依頼を

こなす仕事をしようとします。

 

そのために世界能力機関で

仕事するための資格を取ろうと

するのが1巻の大筋です。

 

このランク取得試験で

最強の力を示し、

読者を楽しませてくれるでしょう。

 

 

 

 

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たすろう『魔界帰りの劣等能力者』1巻 学園ラブコメと主人公最強のハイブリット

 

主人公の人間性もあり、

前半はほんとに普通の学園

ラブコメを読んでいる気分でした。

 

後半は打って変わって、

特殊能力が飛び交う戦闘が

待っていました。

 

この二つの要素が混ざっていると、

どっちも中途半端に

なりそうだなと思いましたが、

そんなことありませんでした。

 

学生でお金がないことによって

ランク取得試験を受けに行ったり、

主人公の必殺技が学校の友達とも

無関係ではなかったり、

しっかりどちらも欠けては

ならない要素となっています。

 

 

 

 

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たすろう『魔界帰りの劣等能力者』1巻 サブタイトルは主人公を例えている

 

1巻のサブタイトルは

『忘却の魔神殺し』です。

 

これは主人公を

うまく表しています。

 

主人公の力を解放する必殺技は、

強力ゆえにその反動として

人に忘れられてしまいます。

 

人からの関心や認知を消費して、

必殺技を使うということです。

 

劣等能力者の呼ばれるのは、

この力が原因でもあります。

 

主人公が最強の力で無双するのは、

読者としては爽快なのですが、

その力はいわば諸刃の剣なので、

ある意味では劣等能力者と

呼ばれるのも仕方ない

ような気がします。

 

 

 

 

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たすろう『魔界帰りの劣等能力者』1巻 ヒロインがいるのは学園だけではない

 

主人公はお金を稼ぐ

手段を得るために、

世界能力機関のランク取得試験

を受けに行きます。

 

そこには、同年代の美しい

女性もいるわけで、

主人公が守ってくれたり

したならば、

もうヒロインにならざるを

えないでしょう。

 

エピローグでは

ヒロイン候補たちは、

主人公のことを忘れている

ようですが、

それでもヒロインとして

名乗りをあげそうな

雰囲気がありました。

 

これからは学園の女の子も含め

主人公の恋愛事情も

気になるところです。

 

 

 

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たすろう『魔界帰りの劣等能力者』1巻 友達の大切さ

 

先にもお伝えした通り、

主人公が力を解放すると、

人からの関心や認知を

消費してしまいます。

 

したがって、高校生活で

出会った人たちからも

忘れられてしまいます。

 

しかし、主人公のことを

ちゃんと考えてくれている人たちは、

これにあらがうことで

主人公を忘れないでいること

ができます。

 

つまり、主人公はみんなに

忘れられていて、

また一からだと思っているので、

主人公のことを忘れないで

いてくれる友達がいてくれると、

主人公はとても救われます。

 

ただ名前を呼んでくれる、

それだけでこんなに感動した

作品は例に見ないと思います。

 

私は最後のシーンで、

友達の大切さを再認識しました。

 

心から感動し、

友達を大事にしたいと

思いました。

 

爽快で楽しい物語ですが、

友達の大切さまで学べる、

とても良い作品でした。

 

 

 

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