『小説 映画ドラえもん のび太の新恐竜(小学館文庫) 』 あらすじと感想!

 

今回ご紹介する一冊は、

藤子・F・不二雄

『小説 映画ドラえもん のび太の新恐竜』

です。

 

のび太はみんなと

やって来た恐竜博の

化石発掘体験で、

卵型の石を見つけます。

 

この石を恐竜の卵だと

信じ込みます。

 

そしてドラえもんの

ひみつ道具「タイムふろしき」

を使って元に戻そうとします。

 

すると、

その卵から双子の恐竜が

生まれます。

 

それは新型の羽毛恐竜でした。

 

鳴き声から元気な恐竜に

「ミュー」、

気弱な恐竜を「キュー」

と名づけます。

 

のび太は

「飼育用ジオラマセット」

というひみつ道具を使って、

 

双子の恐竜をまるで

本当の親になった気持ち

で育てます。

 

しかし恐竜が大きくなり、

やはり仲間と一緒に暮らすこと

が幸せだということで、

 

二匹が生まれた6600万年前の

世界に返すことにします。

 

仲間たちとともに

「タイムマシン」に乗り込み

後期白亜紀へと向かいます。

 

恐竜の仲間を見つけるために

向かった時代は、

歴史上重大な出来事が

迫っていました。

 

太古の世界で恐竜たちと

繰り広げられるハラハラ、

ドキドキの冒険が幕を開けます。

 

 

 

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『小説 映画ドラえもん のび太の新恐竜』 新恐竜の謎

藤子・F・不二雄 (著), 川村元気 (著), 涌井学 (著)

 

世紀の大発見が、ここにある!

のび太が恐竜博の化石発掘で見つけた化石。恐竜のたまごだと信じたのび太は、タイムふろしきで化石を元の状態に戻すと…生まれたのは双子の恐竜! しかも、未発見の新種だった。のび太に似て、ちょっと頼りないキューと、おてんばなミュー。個性の違いに苦労しながら、親のように愛情たっぷりに育てるのび太だったが、やがて2匹が現代で生きていくには限界が来てしまう。キューとミューを元の時代に返すことを決心したのび太は、ドラえもんや仲間たちとともに6600万年前へと出発。キューやミューの仲間を探す旅がはじまった!

 

 

6600年前の恐竜大国の様子

が生き生きと描かれています。

 

その描写や、恐竜についても

近年の研究が

盛り込まれています。

 

表題になっている

「新恐竜」がこの物語の

キーワードです。

 

のび太とともに成長する

羽毛恐竜キューの存在です。

 

話のなかで度々出てくる

「ミッシングリンク」

という言葉があります。

 

それは歴史上、

重要なまだ発見されていない

恐竜のことです。

 

物語ではこの時代を監視して、

ミッシングリンクの

謎を追う未来から来た

ジル博士とナタリー長官と

言いう人物が出てきます。

 

彼らはいったい何者なのか?

 

そしてこの時代に起こる

衝撃の出来事に

のび太と仲間たちは

立ち向かいます。

 

 

 

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『小説 映画ドラえもん のび太の新恐竜』 応援し共に成長する

 

本作は、のび太が

新恐竜のキューを育てるなかで

共に成長する物語です。

 

いつも励まされ見守られていた

のび太が、

ミューのように飛ぶことが

できないキューを見守り

応援する側に回ります。

 

のび太はミューと

同じになれるように、

キューも練習しなきゃいけない

と言います。

 

そんなのび太に

「キューだっていつか大人になるんだよ。キューも自分の力で生きられるようにな
らなきゃ」

 

とドラえもんが言います。

 

のび太は、

キューを応援することに

決めます。

 

しかし、ぜんぜん飛べない

キューを応援するのではなく、

上手くいかないことへの

いら立ちをキューに

ぶつけてしまいます。

 

のび太もキューと

同じように逆上がりが

できません。

 

みんなと同じには

できないのに、

「やれっ」と言われて

辛い気持ちがわかります。

 

でも飛べるようにならないと

この島では生きていけない

のだということも。

 

そんなのび太に

しずかちゃんは寄り添います。

 

「大切なのは、同じであることじゃなくて、自分の良さを伸ばすことだもの。キューちゃんだ
って、みんなと同じにはできなくても、きっと自分のよさを見つけられるわ」

 

と。

 

そこでのび太は気づきます。

 

「みんなと同じになりたいんじゃない。ぼくね、できなかったことをできる
ようになりたいんだ」

と。

 

そして巨大な翼竜が

襲ってくるとき、

キューが自分の力を

ふりしぼり空を飛ぶ場面には

思わず胸が熱くなります。

 

君ならできる!飛べ!と

応援するのび太。

 

いつもドラえもんが、

自分のことをどんな思いで

見ていてくれたかがわかります。

 

できない本人以上に、

すごくつらくて苦しいのだと。

 

現代に帰ったのび太は

鉄棒につかまり

逆上がりを練習します。

 

決してあきらめずに。

 

 

 

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『小説 映画ドラえもん のび太の新恐竜』 本で読むのもおすすめ

 

ドラえもん50周年記念作品。

 

川村元気さんの

オリジナル脚本を

完全小説化です。

 

そして、1980年に公開された、

映画ドラえもんのび太の恐竜」

から40作目を迎える

「映画ドラえもんのび太の新恐竜」

の公開が8月7日から

始まっています。

 

テレビや映画、それにマンガと

ドラえもんは世界中の人たち

に愛されています。

 

けれど「本」で読むことは

少ないのではないでしょうか?

 

また分かりやすさから

本で読むのは、と思う方も

いらっしゃると思います。

 

そんな方にこそ

文字を通してドラえもんを

読んでみてほしいです。

 

子どもにわかるように

簡単な言葉で書かれていますが、

子どもはもちろん、

大人にこそ突き刺さる

メッセージが沢山詰まっています。

 

藤子・F・不二雄 (著), 川村元気 (著), 涌井学 (著)

 

 

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