柴崎友香『百年と一日(筑摩書房)』あらすじと書評!装丁も素敵なおすすめ本

 

今回ご紹介する一冊は、

柴崎友香(しばさき ともか)

『百年と一日』です。

 

柴崎友香さんは

『寝ても覚めても』

『きょうのできごと』など、

その日のなんでも

ないようなことを

自然に書く作家さんです。

 

ナチュラルな飾らない文章

が特徴的で、

『百年と一日』も、

とても素直に読める本です。

 

本や活字になれてない

あなたも読めるかもしれません。

 

なんでもない一日が、

ちょっと変わった一日

のように見えてくる、

この本はそんな雰囲気を

持っています。

 

娘の話や、

見たもの感じたものを、

そのまま書いている

だけではなく、

なにか小さな事件が

起きたように

読めてしまう本です。

 

外国人の青年が

いきなり見知らぬ女性に

怒られる話、

大根だけの話、

ジャズ喫茶が開店して、

30年営業し続けて、

閉店するだけのお話。

 

どれも、なんでもない

ことなのですが、

なんだか重大なことが

あるのではないかと、

読みふけってしまいます。

 

『百年と一日』は、

そんななんでもない一日を、

ちょっと特別な一日で

あるかのように思わせてくれます。

 

毎日刺激がないなあと

思っているあなたも、

これを読めば考え方が

変わるかもしれません。

 

 

 

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柴崎友香『百年と一日』 なんでもない平穏な毎日にあこがれているあなたに

 

学校、島、家、映画館、喫茶店、地下街の噴水広場、空港……
さまざまな場所で、人と人は人生のひとコマを共有し、別れ、別々の時間を生きる。
大根のない町で大根を育て大根の物語を考える人、屋上にある部屋ばかり探して住む男、
周囲の開発がつづいても残り続ける「未来軒」というラーメン屋、
大型フェリーの発着がなくなり打ち捨てられた後リゾートホテルが建った埠頭で宇宙へ行く新型航空機を眺める人々……
この星にあった、だれも知らない、だれかの物語33篇。作家生活20周年の新境地物語集。

 

 

この本では、

なんでもない一日が

淡々と33篇載っていますが、

どれも変哲のない日常です。

 

変わったところがなくても、

どこか温かみを

感じるようなそんな

短編がぎっしり

詰まっています。

 

けれど、誰も知らない、

誰かの物語という

説明文があるので、

柴崎友香さんのエッセイ、

というわけでもないようです。

 

娘の話、というタイトルの

短編が何編が載っていますが、

他愛ない話なのに、

なぜか他人事のように

思えないのも不思議です。

 

くすっとくるものから、

しんみりくるものまで、

穏やかな毎日を書いています。

 

なんでもないことを、

とてもゆったりと

書いているので、

読んでいてとても

気持ちが安らぎます。

 

毎日忙しく働くあなたや、

ピリピリしてしまって

いるあなたも、

この本を読めば、

とても気持ちが

落ち着くかもしれませんよ。

 

 

 

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柴崎友香『百年と一日』 誰かの話にそっと耳を傾けるように読める

 

あなたは友達のなんでもない

話をなんとなく

聞いてあげたことが

あるかもしれません。

 

大した話ではないけれど、

なんとなく聞いてあげたい

話ってありますよね。

 

そんな33篇が載っているのが、

この『百年と一日』です。

 

本や作品が、

聞いてくださいと

言っているわけでは

ないけれど、

 

誰かの話を聞いている

ときのように、

作品を読むことができます。

 

壮大な物語が

あるわけでもなく、

かといって、

悲しいお話というわけでもなく、

 

私たちの日常に

「ありそうなこと」が

書かれています。

 

どこかの街でそういうこと

があったけど、

決してどこの街とは

書かれてもいないし、

 

登場人物も、どこの誰か、

というわけでもない、

というあいまいな

ニュアンスが魅力の1冊ですね。

 

それを、誰も知らない誰かが

話していて、

あなたが淡々と聞いている

・読んでいると思うと、

なんとも不思議な本だと

思いませんか。

 

 

 

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柴崎友香『百年と一日』「知らない誰か」の話を読んでいるうちに日常を大切にしたくなる

 

この本では、

特定の主人公がいて、

一定のテーマを語る本

ではないような気がします。

 

ただひたすら、

日常を大事にしている印象

の方が強く、

私たちが忘れがちな感情を

書いているのだと思います。

 

「日常」というのが

テーマなら、

毎日がとても大事だ、

というあなたもいるでしょう。

 

毎日ご飯を食べ、

どこかのお店に行き、

買ったものを眺めたり、

大したことではないけれど、

 

そういう日々のことを

大事にするあなたなら、

この本はなんだか共感

しやすいかもしれません。

 

逆に、忙しくて退屈な日常

なんてつまらないと思う人も、

一度読んでみては

いかがでしょうか。

 

日々の過ごし方の考え方が

変わるかもしれませんよ。

 

私たちは時間に追われて、

つい日常を雑に扱ってしまう

ことがあるかもしれません。

 

毎日忙しくてゆっくり

したいあなたも、

日々を丁寧に過ごしたいあなたも、

一度読んでみては

いかがでしょうか。

 

その日常を大切に

感じ取ることが

大事なのでしょうね。

 

 

 

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