デイヴィッド・S・キダー『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』書評!米で大人気

 

連続起業家であるデイヴィッド・S・キダーと、

ニュース制作会社の社長である

ノア・D・オッペンハイムにより作られ、

翻訳は小林朋則氏による

『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』

本日は紹介させていただきます。

2018年5月の作品で、

その人気からシリーズ化され、

「人物編」「現代編」「からだ編」など

その販売部数は累計100万部を超える

NYタイムズベストセラー作品。

結構な厚い本なのでとっつきにくいかと思いきや、

タイトルにもある通り「1日1ページ」で

読む事を前提で作られており、

各教養が概要的に述べられているだけなので、

世界の教養の入り口にはぴったりの本だと思います。

365の教養から、自分の興味ある分野を見つけ、

より深掘りをしていくきっかけにも

なるのではないでしょうか。

 

 

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宇宙でもっとも強い力は、幅広い興味である

デイヴィッド・S・キダー(著), ノア・D・オッペンハイム(著), 小林朋則(翻訳)

 

ニューヨークタイムズベストセラー!
アメリカで470,000部刊行の大人気な定番本が、ついに邦訳!
1日1ページ15分読むだけで、
世界基準の知性が身につく!
(月)歴史・(火)文学・(水)芸術・(木)科学・(金)音楽・(土)哲学・(日)宗教の7分野から、
頭脳を刺激し、教養を高める知識を365日分収録!
もっと知りたいこと、見てみたいもの、行きたい場所など自分の興味が広がり人生が豊かになる。
すべての知的好奇心の探究者へおくる本。

 

本書を手に取り、

表紙をめくるとまず飛び込んでくるのがこの言葉。

 

「宇宙でもっとも強い力は、幅広い興味である」

 

これはアインシュタインによる言葉だそうです。

アインシュタインから言われると説得力が違いますね。

作者のデイビットとオッペンハイムによるメッセージは、

冒頭の「謝辞」と「はじめに」、

そしてラストのメッセージのみと非常に短いものです。

実際の書かれている各分野の教養に関する事項は、

全てその専門家や学者によって書かれているとのこと。

デイビッドは、ニューヨークタイムズや

ウォールストリートジャーナルなど

著名なメディアに何度も出ている企業家で、

オッペンハイムは映画製作の経験もあり、

ニュース制作会社の社長

このビジネス界の勝ち組の2人が

出す本がビジネス系ではなく、

教養の本であるという事が興味深いですね。

「宇宙でもっとも強い力は、幅広い興味である」

幅広い興味をもった彼ら2人だからこそ、

ビジネス界での強い力を持ちえたと言う事も出来ます。

この幅広い興味をあたえてくれるのが今作です。

1日1ページとしたのは、

知識を増やし教養を高めるのを毎日の習慣にしてほしい

という作者2人の願いですね。

丁度、敬虔なキリスト教徒が毎日熱心に聖書を読むように、です。

知識を増やし教養を高めるということは、

深遠な英知の世界をのぞき込むという事。

最高のエンターテイメントとも

いえるのではないでしょうか。

 

 

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1日1ページ、1年で365の知識を読者に

 

この本の構成は、

タイトルにもあるように

1ページ毎に各分野の知識が書かれています。

それが計365単元あり、

1習慣で7分野を網羅する事が出来ます。

月曜日は歴史

火曜日は文学

水曜日は芸術

木曜日は科学

金曜日は音楽

土曜日は哲学

日曜日は宗教といった具合です。

朝起きた時、仕事・学校から帰って

落ち着いたときに、軽く読めてしまいます。

もちろん一気に数日分読んでしまう事もいいでしょう、

それは読者にゆだねられると思います。

最初の1日は歴史分野の「アルファベット」から、

そして最後のゾロアスター教まで

「聞いたことはあるだけで、よくは知らない」

といった事柄が列挙されています。

ちょっとめくるだけで、

何か頭がよくなった気がしますね。

面白かったのが第12週1日目(月曜日)

に書かれている歴史分野の「黒死病」

いわゆるペストです。

今般のコロナの流行で、

カミュ著の「ペスト」が売れているらしいですが、

確かにペストの流行に関する事は、

程度の違いこそあれコロナがもたらした災難と

似ているところがあるように思えてきます。

また、各項目の下部に書かれた「豆知識」

も結構面白いですよ。

メインとは外れた、少し雑学的に楽しめることが出来ます。

日本に関する事も少なからずあり、

人物では唯一葛飾北斎が登場します。

さすが西洋で最も知られている日本人芸術家ですね。

 

 

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この本を読んで終わりではない

 

タイトルにある通り1年かけて

この本を1日1ページと読み進めていく人は

少ないでしょうが、

最後の項目を終えた後には、

作者から1年に及ぶ長い知識の旅も

これでいったん終了だとの、

賛辞のメッセージが掲載されています。

しかし、最も伝えたいメッセージ

その次に述べられている、

知性を磨き、頭脳に好奇心と刺激を与え続けることだと、

そう言っています。

年を取るにつれて、

人は仕事に疲れ、

新しい知識の吸収を拒む生き物だと思います。

自分の興味を引き、

より深く学習していきたいと思う分野を見つけ、

それを突き詰めていくことは、

人生をより豊かにすることでしょう。

私自身は、自分の興味ある個所を

集中的に読んでいきましたが、

今後それに関する専門書なり更に知識を

深めたくなってきました。

表紙もお洒落で、

インテリアにも向いています。

更に、洋書には珍しいハードカバーで、

こちらも洒落ています。

是非、見た目からも、

そしてもちろん中身も、

世界の教養への旅を楽しんでください。

 

デイヴィッド・S・キダー(著), ノア・D・オッペンハイム(著), 小林朋則(翻訳)

 

 

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