池井戸潤『銀翼のイカロス』ストーリーあらすじと感想!原作と半沢直樹ドラマの違いは?

 

今回ご紹介する一冊は、

池井戸 潤

『銀翼のイカロス』

です。

 

日曜劇場「半沢直樹」

かなり好調のようですね。

多くの共感を得やすい

勧善懲悪という話の流れの中に、

会社組織・人事・サラリーマン

・上司と部下そして

仕事に対する姿勢など

身近なテーマが出てくるから

だと思います。

 

出演者の歌舞伎さながらの

目切りも見事!

皆さんの周りでモノマネ

している人も

多いんじゃないですか?

 

そんな日曜劇場「半沢直樹」は

池井戸潤著『俺たちバブル入行組』

を始めとする

半沢直樹シリーズが原作です。

 

今日紹介する小説

『銀翼のイカロス』

その半沢直樹シリーズの第4段。

 

『俺たちバブル入行組』

『俺たち花のバブル入行組』

『ロスジェネの逆襲』

に続く4作目です。

 

4作全部読んでいますが、

今回もドラマ同様滅茶苦茶面白い。

 

原作とドラマには乖離は

あるのですが、

どちらも面白いですよ。

 

『銀翼のイカロス』は、

今やっている日曜劇場

「半沢直樹」の後半のお話です。

 

それでは紹介していきましょう。

 

 

 

 

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池井戸潤 『銀翼のイカロス』 銀翼のイカロス

 

 

半沢直樹が帰ってきた!
今度の敵は政治家だ!

出向先から東京中央銀行本店に復帰した半沢直樹に頭取から大仕事が降ってきた。破綻寸前の航空会社、帝国航空の再建を担当せよというのだ。だが折しも政権が交替。新政権の国土交通大臣は野心にみちた女性閣僚は帝国航空再生タスクフォースを起ち上げ、半沢たちに巨額の債権放棄を要求してきた。
500億円もの借金の棒引きなんてとんでもない! だが相手が大臣ではさすがの半沢も容易に突破口を見いだせない。しかもなぜか銀行上層部も半沢の敵に回る。この一件のウラには何があるのか? かつて半沢と舌戦をくりひろげた「金融庁一の嫌われ者」、オネエ言葉の黒崎駿一の思惑もカラみ、銀行に隠された大きな闇も見え隠れする。
果たして半沢の運命やいかに?
痛快度100%、無敵のエンタメ小説「半沢シリーズ」第4作、待望の文庫化です!

 

 

イカロスとは聞きなれない

言葉ですが、

ギリシャ神話の人物。

 

父の命に反し、

高く飛びすぎたがため

に翼が太陽の熱で溶けてしまい、

海に墜落死をしてしまいます。

 

この小説を全て読み終わって

からこのイカロスという

言葉の意味を知りましたが、

言い得て妙です。

 

まさにイカロスな会社

がテーマです。

 

帝国航空。この会社が、

この物語のキーとなる、

イカロスです。

丁度ドラマでも出てきましたね。

 

そして、小説の出だしが

何とも気になる始まり方なのです。

それは、銀行員の遺書。

何らかの理由で自らの命を

絶ったことがわかります。

いずれにしても、

この遺書が物語に

どうかかわってくるのか、

楽しみな始まり方です。

 

本格的な物語は、

東京中央銀行の債券部門が

担当していた「重病人」帝国航空を、

同行営業第二部の半沢が

引き継ぐことからスタートします。

ただの引継ぎではなく、

頭取直々の勅命でした。

 

半沢は挨拶代わりに

財務修正案を帝国航空に

し出しますが、

東京中央商事の出資をあてにした

帝国航空側の担当者は

相手にしません。

 

しかし、その東京中央商事も

融資を拒みます。

帝国航空の財務状況を見れば、

当然の対応だと思われます。

 

帝国航空はラストチャンスとして、

東京中央銀行つまり

半沢の帝国航空の救済案に

すがりつくのです。

 

しかし、事態は思わぬ方向に

向かっていくのでした。

 

 

 

 

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池井戸潤 『銀翼のイカロス』 東京中央銀行VS白井特命タスクフォース

 

東京中央銀行VS白井特命タスクフォース。

 

これが、『銀翼のイカロス』

全体の対立構図といってもいいでしょう。

 

白井という人物は、

元アナウンサーで、

現国土交通省大臣。

この白井が、

帝国航空を救うための特命チーム、

タスクフォースを発足させるのです。

 

そしてそのタスクフォースの

要求が何とも常識外れ。

なんと、帝国航空に融資を

行っている各銀行に対して、

債権放棄を要求したのです。

その割合、なんと70%。

東京中央銀行にとっては、

約500億もの損失です。

 

白井自身、その債権放棄も含めて、

タスクフォース独自の

帝国航空救済案を出すと言っていました。

つまり、半沢らが立案した

救済案の否定です。

 

しかし、半沢側の人間である

帝国航空担当:山久は、

そのタスクフォースが持ってきた案は、

東京中央銀行とほぼ同じだと言うのです。

 

リストラ案、航空便数の削減。

一つ違うのは、羽田舞橋路線が

そのまま生きていること。

 

この舞橋という土地は、

白井が属する進政党の

大物代議士である箕部の

地盤だったのです。

 

この箕部と、

東京中央銀行上層部の関係、

債務放棄をなぜか受け入れる役員達。

 

この悪者達に関わる、

腐った利権に半沢は

立ち向かっていきます。

そしてたどり着いた先には、

銀行の存在自体を問われるような、

大きな金の流れが存在していました。

 

 

 

 

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池井戸潤 『銀翼のイカロス』 やられたら、倍返しだ

 

半沢に敵対する

白井率いるタスクフォースは、

まさに自己利益のためだけに

動いているような連中です。

 

東京中央銀行で債権放棄を

積極的に進めようとしている紀本、

タスクフォース担当弁護士の乃原、

そして何より箕部と白井。

 

こいつらを、

半沢側の人間が最後の最後で

こらしめる。

今回は半沢の上司内藤、

検査部のトミさんこと富岡、

そして何より頭取も多く

表に出てきます。

彼らも大活躍ですよ。

 

債権放棄要求の裏には、

どんな真実が隠されていたのか。

それが、冒頭の遺書にも、

そして中野渡頭取にも

つながっていきます。

 

「たとえ相手が政治家だろうと、関係ない。この際、きっちり片をつけてやる。やられたら、倍返しだ」

 

物語の終盤で、

ドラマで決め台詞にも

なっているこのセリフが出てきます。

 

このセリフの登場回数は

実は少ないのですが、

それでも読む側としては

興奮してしまう一言ですね。

 

白井・箕部達を追いつける

最後のシーン。

帝国航空の会議室。

記者たちを集めて

東京中央銀行を貶めようと

した彼らは、

逆に半沢にしてやられます。

お決まりの勧善懲悪。

こうなることは分かっていても、

やはり興奮してしまいますね。

 

半沢が帝国航空に乗り込んで

いって悪者を倒すという、

なんとも格好いいじゃありませんか。

 

 

 

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池井戸潤 『銀翼のイカロス』 中野渡頭取の人間性がにじみ出る作品

 

『俺たちバブル入行組』

『俺たち花のバブル入行組』

『ロスジェネの逆襲』

の3作品にも、

東京中央銀行頭取として、

中野渡頭取は登場します。

 

ドラマだと、

北大路欣也がはまり役ですね。

冷静沈着というイメージが強く、

人間性が垣間見えない彼でしたが、

今回の作品では、

登場回数も多く、

珍しく彼の困惑した表情が

垣間見えるようなシーン

も出てきます。

 

債権放棄か否か。

いちバンカーとして、

頭取として、

さまざまな利害関係を超えて

彼は答えを出すのです。

そこには、かつて自分を

殺めた仲間の姿がありました。

 

ドラマでもおそらく、

中野渡頭取大活躍の予感です。

ドラマ版は小説に結構アレンジを

加えているので、

小説を読みつつドラマを見ると

更に楽しめるかもしれません。

 

一難去ってまた一難、いや百難。

それでも逆転に次ぐ逆転。

半沢直樹の、

すべての人に突き刺さる

銀行員物語を是非堪能ください。

 

 

 

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