J.K.ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』新装版内容あらすじと感想!映画をあえて本で読む

 

今回ご紹介する一冊は、

J.K.ローリング

『ハリーポッターと賢者の石』

です。

 

J.K.ローリングは、

イギリスの小説家であり脚本家です。

 

本作は「ハリーポッターシリーズ」

の第一弾となり、

世界中で大反響を呼びました。

 

生活保護と住宅手当を受けながら

完成させた

『ハリーポッターと賢者の石』ですが、

実は12もの出版社に出版を

断られているのです。

 

そんな彼女は英国ウェールズ地方で

育ちました。

 

幼い頃から書くことが好きで、

5歳の時には物語を書いていたそうで、

妹さんに読んで聞かせていた

というから驚きますね。

 

ハリーポッターのファンタジーな世界

とは裏腹に、

彼女の人生は波乱万丈なものでした。

 

母親は難病の多発性硬化症に

苦しんだ末、

本作出版を待たずして

亡くなってしまいます。

 

彼女自身は1991年に結婚したものの

結婚生活は長く続かず1993年には

離婚してしまいますが、

これを機に執筆活動へと

専念していくようになります。

 

作品の世界観は、

幼い頃に住んでいたゴシック風の建物、

チャーチ・コテージで過ごし、

自然豊かな美しい庭に囲まれた

彼女の生活環境が

想像力の一助となったようです。

 

 

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J.K.ローリング『ハリーポッターと賢者の石』人間界の普通の少年

J.K.ローリング (著), 松岡 佑子 (翻訳)

 

11歳の誕生日、孤児ハリーのもとに手紙が届いた。それはホグワーツ魔法魔術学校への入学許可証だった!大ベストセラー新装版

ロンドン郊外の街角で、ある晩、額に稲妻形の傷を持つ赤ん坊が、一軒の家の前にそっと置かれる。その子、ハリー・ポッターは、俗物のおじ、おばに育てられ、同い年のいとこにいじめられながら、何も知らずに11歳の誕生日を迎える。突然、ハリーに手紙が届く。それはホグワーツ魔法魔術学校への入学許可証だった!キングズ・クロス駅の9と3/4番線から汽車に乗り、ハリーは未知の世界へ旅立つ。

 

ハリーポッターは、

赤ん坊の時に両親を

交通事故で亡くしてしまいます。

 

叔母一家のダーズリー家の元で

育てられることになりますが、

叔父と叔母からはひどい扱いを受け、

いとこのダドリーからは

執拗ないじめに遭うなど、

孤独な日々を過ごしていました。

 

細身の体に丸眼鏡、小柄で弱々しい

「普通の」少年ポッターの元に、

ある1通の手紙が届きます。

 

それはホグワーツ魔法学校からの

入学許可証でした。

 

ふくろうが届けるその手紙は

何度もダーズリー夫妻から

捨てられてしまうのですが、

ホグワーツの森の番人である

ハグリッドが彼を迎えに来ます。

 

ハリーはその時初めて、

自分が魔法使いの両親の子

であることを知ります。

 

そして、その両親は交通事故ではなく

闇の魔法使いヴォルデモート卿

によって殺害されたのです。

 

幼い頃からの過酷な家庭環境ゆえ、

自信を失い生きてきたハリー。

 

普通の子として育ってきて

突然魔法の世界で生きることとなり、

半信半疑ながらも自分を知るために

踏み出したその一歩は、

多感な年頃の少年にとっては

きっと葛藤もあったことでしょう。

 

 

 

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J.K.ローリング『ハリーポッターと賢者の石』人間界から魔法界へ

 

魔法界では誰もが知っているほど

の有名人だったハリー。

 

人間界での影を潜めた存在ではなく、

ヴォルデモート卿の呪いを

跳ね返すほどの偉大な力は、

魔法学校での授業でも

大いに発揮されていきます。

 

ホグワーツでは、

ハーマイオニーとロンという親友

も出来、

初めての楽しい学校生活を送ります。

 

また、魔法界で人気のスポーツ

「クィディッチ」の選手に抜擢されます。

 

楽しくも平和な日々をようやく

手に入れたハリーでしたが、

静かに忍び寄るヴォルデモート卿の

存在に恐怖を感じていました。

 

そして、賢者の石をめぐり再び

ハリーとヴォルデモート卿との

再戦となります。

 

両親を殺した相手

目の前にして戦うのは、

恐怖、哀しみ、憎しみ、様々な感情が

入り交じったことでしょう。

 

結果、ハリーの圧倒的な力で

勝利しましたが、

それらの感情が

消え失せたわけではなく、

両親も生き返るわけではない。

 

きっと複雑な心中で

あったことでしょう。

 

 

 

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J.K.ローリング『ハリーポッターと賢者の石』忍び寄る恐怖―ヴォルデモート卿との戦い―

 

魔法界で自分の力に目覚め、

恐怖に怯えながらも仲間とともに

成長していくハリー。

 

意地悪だと思っていた

スネイプ先生ですが、

ヴォルデモート卿の配下であった

クィレルからハリーを守ろうと

していたのでした。

 

クィレルはハリーを殺そうとしますが、

体に触れただけで火傷を負い

死んでしまいます。

 

クィレルの体に憑依した

ヴォルデモート卿は、

それによって姿を失い

霧となって逃げていきます。

 

ファンタジーな世界が舞台

となっていますが、

ストーリーは後半へ進むにつれて

より複雑に奥深く人間模様が

描かれていきます。

 

自分の中に隠されている真実は何なのか、

自分自身は善なのかそれとも悪なのか。

 

その狭間に揺れながらも

好奇心と勇気を

武器に恐怖へと突き進み、

魔法の世界で生きて行くハリー。

 

長い夏休みを人間界で

過ごすこととなりますが、

新たな戦いまでしばしの休息。

 

以前の弱いハリーではありません。

親友達と笑顔で再会できる日を

心待ちにしながら過ごすことでしょう。

 

 

J.K.ローリング (著), 松岡 佑子 (翻訳)

 

 

 

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