今回ご紹介する本は
暁なつめ（あかつきなつめ）先生の
『この素晴らしい世界に祝福を!』
その最終巻である17巻、
『この冒険者たちに祝福を!』です。
暁なつめ先生はもともと、
小説投稿サイト「小説家になろう」にて
ペンネームを変えつつ、
『この素晴らしい世界に祝福を！』をはじめ、
『戦闘員、派遣します』などの作品を
投稿されていました。
昨年アニメ化された『旗揚！けものみち』の
原作も手がけています。
シリーズ累計900万部を突破した『このすば』ですが、
今巻で遂に完結します。
また、2016年、2017年にはアニメ化し、
2019年には映画化もした作品です。
『この素晴らしい世界に祝福を！』については
今巻で完結しますが、
他にもスピンオフ作品がたくさんでているので、
今後もまだまだ『このすば』の
世界を楽しむことができます。
目次
『この素晴らしい世界に祝福を! 17』あらすじと注目ポイント
「何の力も無かった最弱職の少年がたった一人で魔王を倒す。
‥‥‥そっちの方が格好良いじゃないですか！」
大量のマナタイトを使用し、めぐみんの爆裂魔法で魔王城の
結界を破ったカズマ一行。アクアたちとも合流し、目的を果たし
たとばかりに帰ろうとする面々に対してカズマは――
「魔王に懸かった賞金って、いくらぐらいなんだろうな？」
根性なしのニートは、遂に魔王との最終決戦へ挑む !!
カズマ・アクア・めぐみん・ダクネス―――アクセルが誇る
問題児が愉快な仲間と共に魔王城に集結 !!
国民的人気の異世界コメディ「このすば」、堂々完結
注目ポイントはカズマの戦闘です。
「カズマの戦闘⁉意外だ」と
思われた方が多いかもしれません。
今まではひたすらに姑息だと
言われ続けたカズマ。
今回もそこは変わらないのですが、
前巻である16巻で、カズマはウィズや
バニルたちに手伝ってもらい
レベルを上げ、
多くのスキルを習得しましたよね。
新しいスキルとカズマの姑息な知恵を
組み合わせると、
カズマってこんなに強かったっけ？と
混乱してしまうことでしょう。
そうはいっても一概に強いと言えないのが、
「このすば」ではありますが…
カズマのかっこいい戦闘が見れる？、
そんな1冊となっています。
メインヒロインはアクア？
いつも、アクアとカズマとの
掛け合いを見ていると、
夫婦感がすごいなーと思うのは
私だけでしょうか。
16巻ではアクアとカズマたちは
一緒にいなかったため、
そんな楽しい掛け合いを見ることが
できませんでした。
私と同じように思う方なら、
カズマのパーティがそろうのを、
今か今かと待ち望んでいることでしょう。
アクアとカズマの久しぶりの再会には、
何とも言えない安心感があります。
お互い恋愛感情は持ち合わせておらず、
普段から激しく罵倒しあっていますが、
本当は大切な存在なんだと、
微笑ましくなると思います。
ラストにはメインヒロインのような
展開も待っているかもしれません。
最後の最後までギャグ
『このすば』といったらやっぱりギャグですよね。
読者の想定したオチの上の上をいくところが
この作品の魅力だと思います。
今回は魔王との最終決戦という、
一般的にはギャグとは程遠い内容です。
それでも最後の最後、
果てはエピローグまで、
このすばワールド全開でギャグが
盛り込まれています。
途中から、
「ここ魔王の城だよね？」と再確認しないと
忘れそうになるほど、
マイペースで空気の読まない掛け合いが繰り広げられます。
特に私が好きなところは、
芸達者になる支援魔法を使ってのシーンや、
アクアの空気の読まない行動ですね。
思い出すだけでも笑いがこみあげてきてしまいます。
最終巻を読んでしまうと、
『このすば』が本当に終わってしまう、
という方もいるかもしれません。
しかし、最終巻を読み終えてもなお、
明らかになっていない謎もあり、
スピンオフ作品も続いているので、
最後まで笑えるカズマたちの活躍を、
読んでみてはいかがでしょうか。
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