今回ご紹介するのは、
古宮九時(ふるみやくじ)著、
chibi (イラスト)の
ライトノベル
『Unnamed Memory』
です。
こちらは、
【このライトノベルがすごい!2020(宝島社)】
<単行本・ノベルズ部門>で栄えある第1位を
獲得した人気作です。
作者の古宮九時(ふるみやくじ)は、
カクヨム、
小説家になろうで藤村由紀としても活動をしています。
元はweb小説だったものを書籍化したもの
となっており、
webの頃から人気有名作品だったようです。
本としても手元に置いておく価値のある作品だと思います。
現在書籍は4巻まで出ており、
最新刊の5巻
『Unnamed Memory V 祈りへと至る沈黙』
は、2020年6月17日発売で
現在予約受付中となっています。
目次
古宮九時『Unnamed Memory』あらすじ
「俺の望みはお前を妻にして、子を産んでもらうことだ」
「受け付けられません」
永い時を生き、絶大な力で厄災を呼ぶ異端――魔女。
強国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、
世界最強と名高い魔女・ティナーシャのもとを訪れる。
“魔女の塔”の試練を乗り越えて契約者となったオスカーだが、彼が望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。
そして二人の出会いはやがて、世界の《運命》を書き換えることとなる。
大国ファルサスの次期王位継承者の
王太子・オスカーは
『子孫を残せない呪い』を解くために、
世界に5人しかいない魔女のうちの一人、
『青き月の魔女』・ティナーシャの元を訪れる。
ティナーシャは塔の最上階に住み、
その塔を登りきることができた者の願いを叶える。
ティナーシャの塔の試練を見事クリアしたオスカーは
ティナーシャと契約者となり自らの願いを叶えてもらう。
願いとは魔女ティナーシャに
自分の子供を産んでもらうことでした。
という、ストーリーとなっています。
王子であり戦うこともできるというオスカーは、
まさに完璧な王子なのだなと思いました。
まさにファンタジーといったあらすじですが、
オスカーとティナーシャの日常ストーリーと
なっております。
ティナーシャの戦闘では強いのに普段は抜けた感じ
になっているところがかわいくて好きです。
重厚なストーリーでありながら、
読みやすい三人称視点の文章となっていて
とても面白く読むことができました。
『Unnamed Memory』の世界観
『Unnamed Memory』の世界観は
まさに王道の世界観です。
ハイファンタジーであり重厚な設定と
キャラクターの個性もあり、
とても読みやすく面白い作品となっております。
この作品のキーワードは《魔女》、
《ファルサス》、
《アーカシア》の3つが物語の中で
重要なキーワードです。
まず、《魔女》というのはこの世界にいる
長き時を生きてきた5人の魔女のことを指します。
気まぐれに現れ、その絶大な魔力を以て災いを呼び、
消えうせます。
オスカーに呪いをかけたのも
魔女の一人である「沈黙の魔女」によって呪いを受けました。
そして、ティナーシャは
「青き月の魔女」でもあります。
次に、《ファルサス》とは、
強い軍事力を持った大国の名前です。
約15年前に起きた原因不明の子供の失踪事件により、
王位継承可能なのは現在オスカーのみ
となってしまいました。
そして、そのファルサスも呪いを受けてしまい
王族の危機となっています。
次に、《アーカシア》とは、
ファルサス王位継承者に代々受け継がれてきた、
魔法を無効化する王剣のことです。
血によって受け継がれるため、
王族以外の者は使えない剣です。
オスカーがこの剣を持って
ティナーシャと戦います。
バトルあり、
どんでん返しありのおすすめの
ハイファンタジー作品です。
まさに最強の夫婦
大国ファルサスの王太子・オスカーと
「青き月の魔女」のティナーシャは
読んでいて最強の夫婦になるのでは
ないかと思いました。
そんな二人の日常のお話ですから、
まだ結婚してないのに二人の掛け合いが
まるでもう夫婦のようで面白いです。
オスカーは最初、
自分の呪いの為にティナーシャに
子供を産んでもらおうとしますが、
話が進んでいく中で本当に好きになっていきます。
二人とも強いのに恋愛に対しては
不器用なようで読んでいて
ニヤニヤしてしまいました。
すれ違ったりしていくうちに、
お互いのことを知って結ばれていく姿は
話が進むうちに見ることができるでしょう。
また、二人がまだ結ばれたわけではないので、
これからの話で二人の距離が近づいていくでしょう。
他の魔女についてや明かされていない秘密など
これからも目が離せないでしょう。
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