三上延『ビブリア古書堂の事件手帖II 扉子と空白の時 (メディアワークス文庫)』あらすじと感想!

 

今回ご紹介する一冊は、

三上 延(みかみ えん)

『ビブリア古書堂の事件手帖II

~扉子と空白の時~』

です。

 

著者「三上延」

神奈川県横浜市生まれで、

10歳のころ

神奈川県藤沢市に転居、

藤沢市で育ちました。

 

大学を卒業したあとは、

藤沢市の中古レコード店、

古書店でアルバイト

をしながら、小説を書き

 

2002年に

『ダークバイオレット』

でデビューしました。

 

作品を発表していく中で

2011年に発表した古書に

まつわるミステリー

『ビブリア古書堂の事件手帖』

が人気作になりました。

 

『ビブリア古書堂の事件手帖2』

に収録されている

足塚不二雄『UTPIA最後の大戦(鶴書房)』

では第65回日本推理作家

協会賞短編部門

にノミネートされています。

 

ビブリア古書堂の

事件手帖シリーズの

作品の中では

数々の古書も

紹介されています。

 

ドラマ化や映画化も

されており

原作ともに多くの

ファンの心をつかんでいます。

 

 

 

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三上延『ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~』横溝正史の幻の本に迫る

 

シリーズ累計700万部の人気古書ミステリ、最新作は丸ごと「横溝正史」!

ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本――横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。
どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消えた古書。その謎に迫るうち、半世紀以上絡み合う一家の因縁が浮かび上がる。
深まる疑念と迷宮入りする事件。ほどけなかった糸は、長い時を超え、やがて事の真相を紡ぎ始める――。

 

 

新シリーズとして

発表された今回紹介する

『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ

扉子と空白の時』

は主人公たちの娘

「扉子」も

関わっています。

 

今回の古書にまつわる謎は

全編通して「横溝正史」です。

 

扉子が父大輔が書き留めた

事件手帖を読むことから

物語は始まります。

 

扉子の母「栞子」と

父「大輔」は

 

「この世に存在していていない

はずの本を探してほしい」

と相談されます。

 

それは世に出ていないはずの

横溝正史の作品でした。

 

相談された第1章は2012年4月、

第3章は9年後の2021年と

時間軸が移動します。

 

第1章では解決まで至ることが

できませんでしたが、

第3章では解決します。

 

しかし横溝正史の幻の作品を

めぐってドロドロした

家族の軋轢がなんとも

後味の悪さを残しています。

 

今回の重要な本は横溝正史の

『雪割草』『獄門島』です。

 

『獄門島』では扉子のことが

書かれていて

扉子がどのように

育ってきたかを

垣間見ることが出来ます。

 

 

 

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三上延『ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~』『獄門島』でつなぐ縁

 

前シリーズでは

扉子の母『栞子』と

父『大輔』の出会いから

結婚までが、

古書にかかわる謎とともに

語られています。

 

今回も父母と付き合いがある

古書店主なども登場します。

 

第2章では扉子が

読書感想文に

選んだ本を『獄門島』

にしたことで

ちょっとしたトラブル

が起きます。

 

小学3年生で読書感想文に

獄門島を選ぶ扉子は

さすが母栞子の

血をひく娘だなぁと

ちょっと納得

してしまいます。

 

感想文に選ぶ本では

ないのではと

扉子の担任が父大輔に

連絡をしてきますが、

 

大人になった今思うのは、

読書くらい自由にしても

いいんじゃないかなぁ。です。

 

大人としての心配する部分も

わかりますが。

 

読書好きの扉子は

同級生たちとの

コミニケションに少々難あり

の部分もみられます。

 

これも母栞子に似たと

思われますが、

獄門島がきっかけで

親友と呼べる人が

扉子にも表れて

ホッとしました。

 

本作品では扉子はメインで

謎には関わって

いないのですが、

栞子の聡明さを

引き継いだ扉子が

 

今後どのように

関わってくるのか

が楽しみになってきます。

 

 

 

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三上延『ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~』母娘、そして孫と祖母の関係の行方

 

前シリーズでは美人だけど

地味な栞子と

これまた地味だけど

イケメンな大輔が活躍する

シリーズでした。

 

そしての二人に深く関わり

ひっかきまわす人、

栞子の母智恵子も

本シリーズでも健在です。

 

本書では最後の方でも

登場しますが、

少しだけの登場

にも関わらず、

空気を不気味に

変えてしまう

ラスボス感満載の姿に、

 

今後どのように

栞子たちや扉子に

関わるのかと思うと

ゾッとします。

 

ラスボス感満載の智恵子なので、

もちろん栞子との関係は

あまりよくないのですが、

 

栞子と智恵子が

対立しているように、

扉子に智恵子の

魔の手がのびて

扉子と栞子の関係が悪く

ならないように

祈るばかりです。

 

今回紹介される本の作者は

横溝正史です。

 

横溝正史といえば

金田一シリーズ

で有名なので、

 

原作は読んだことないけれど、

ドラマなどでは

観たことがある人も

多いことでしょう。

 

『雪割草』は推理小説で

有名な横溝正史が書いた

「家庭小説」のようです。

 

今回ビブリア古書堂の

事件手帖シリーズを初めて

手にとる方は

今までのシリーズを、

 

シリーズのファンの方は

さらに楽しむために

『八つ墓村』『犬神家の一族』

『悪魔の手毬唄』『獄門島』

とともに『雪割草』を

読んでみては

いかがでしょうか。

 

 

 

 

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