田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』本のあらすじと感想!どんな恋愛も思い出になる

 

今回ご紹介する一冊は、

田辺 聖子(たなべ せいこ)

『ジョゼと虎と魚たち』

です。

 

田辺聖子は大阪府生まれの

小説家です。

 

テレビなどで見たことのある方は、

愛嬌のある独特の存在に

引き込まれたことが

あるかもしれません。

 

恋愛小説を中心に

作家として活動され、

芥川賞や多くの文学賞を

受賞されています。

 

2019年に亡くなられましたが、

いまでもたくさんの人に

田辺聖子の本は、

愛され、読まれています。

 

恋愛小説もいろいろな

シチュエーションがありますが、

田辺聖子が書く恋愛は、

とても温かみがあります。

 

どきどきするような恋愛も、

悲しい恋愛も、

楽しいことも、

田辺聖子にかかれば、

恋愛に悩むあなたを

そっと安らかな気持ちに

させてくれるかもしれません。

 

この本はいくつかの恋愛

による短編からできていますが、

まだ恋愛をしたことのない

あなたでも、

経験が少ないあなたでも、

 

「いいなあ」と思ってしまう

ような場面が

たくさんあるはずです。

 

そして、読んだ後には

どこか考えてしまいたくなるような、

ただの恋愛小説で

終わらないところがあります。

 

柔らかい印象のある関西弁も、

読んでいてかわいらしい雰囲気

があります。

 

緊迫した場面も、

どこかほんわかとして

読めるような、

そんな雰囲気のある本です。

 

切ない夜のおともに

いかがでしょうか。

きっとこころが温まると思います。

 

 

 

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田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』 どんな恋愛をしても、それが思い出になる

妻夫木聡 (出演), 池脇千鶴 (出演), 犬童一心 (監督)

 

足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。世間から身を隠すように暮らし、ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、管理人として同棲中の、大学をでたばかりの恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「ジョゼと虎と魚たち」のほか、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集。

 

この本は、

さまざまな恋愛について

書かれていますが、

読んでいると、

まるでアルバムを

見ているかのような、

優しい気分になれます。

 

決して深刻ではなく、

どこか登場してくる恋人たちに

思いやりがあるような感じがします。

 

『ジョゼと虎と魚たち』

この本の短編の1つなのですが、

 

主人公の女性、

ジョゼは歩くことができません。

 

一読すると、「悲しい」と思う

あなたもいるかもしれません。

 

ですが、生活保護という

苦しい立場にいながら、

毎日悲しく過ごしている

わけではなさそうです。

 

恋をすると、

人生が楽しくなりますよね。

 

好きな人のことを思ったり、

わがままを言ってしまったり、

 

ジョゼのように、

一喜一憂してしまうのを

楽しめるようになると思います。

 

この本を読むと、

甘い恋より、

ゆるゆると長続きできるような恋

にあこがれてしまう

かもしれません……。

 

 

 

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田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』 障害のある人は恋愛をしてはいけないだろうか

 

ジョゼは歩けない

ということが

『ジョゼと虎と魚たち』には

書かれています。

 

つまり、身体障害なのですが、

世間では障害のある人の

恋愛に厳しかったりすること

が実態のように思います。

 

この章では、

ジョゼが自由に

トイレにいけないことや、

歩けないことで

恒夫に八つ当たりしてしまう

ことまで書かれています。

 

あなたは、

恋人が障害を持っていたら、

付き合っていくことはできますか。

 

心身の障害問わず、

自分がもし障害者だったら、

恋愛をすることすら

気おくれしてしまうと思います。

 

逆に恋人が障害者だったら、

面倒を見てあげることは

できるだろうか、

と考えてしまうかもしれません。

 

ですが、障害者に対して、

恋愛感情という個人の気持ちを

禁じることはあっては

ならないと思うのです。

 

 

 

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田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』 どんな人でも思いやりを持つことができる

 

この本1冊を通して読んでみて、

温かい気持ちになるはずです。

 

どんな人でも、

どんな不器用な形でも、

恋人に対して思いやりを

持つことができます。

 

ジョゼがどんな形でも

存在しているように、

恋人もいろんな職業や経歴、

もしかしたら障害や話すのも

難しいことを抱えていながら、

あなたの近くに存在

しているかもしれません。

 

ジョゼが癇癪をおこして

恒夫に怒鳴ったりしても、

やさしくそばにいたように、

 

あなたもきっと、

恋人が困ったことをしても、

本当に愛しているのなら、

近くにいることが

できるはずなのです。

 

最初は、うまくそりが

合わなかったりして、

うまくいかないなと思う

恋愛もあることでしょう。

 

この本は、そんなあなたを

優しく励ましてくれると思います。

 

『ジョゼと虎と魚たち』を読んで、

恋人への思いやりを

考えてみませんか。

 

妻夫木聡 (出演), 池脇千鶴 (出演), 犬童一心 (監督)

 

 

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