綾辻行人『館シリーズ』十角館の殺人で原点回帰!ド定番でも安定の面白さ

ミステリー小説が大好物な私がハマるきっかけともなったのが、

綾辻行人さんの『館シリーズ』です。

正直、ミステリマニアならド定番中のド定番なんですよ。

もはや説明不要!コレを読まずしてミステリを語るなかれ!くらいの。

 

それもそのはず、『館シリーズ』の累計発行部数は

2012年2月時点で409万部を超えているそうです。

 

綾辻行人さんの記念すべきデビュー作であり、

この『館シリーズ』の原点でもある「十角館の殺人」

 

例のたった一行のどんでん返しにヤラレた方も多いのでは!?

 

私はこの作品を読んで、怪しげな館のトリコとなり、

『館シリーズ』を最後まで一気読みしてしまいました。。

 

すべてはここから!!

 

ちなみに、『館シリーズ』は絶っっっっ対に最初から順番に読んでください!

前作と繋がっている部分がありますので、

意味がわからない箇所が出てきてしまったりすると思います。

順番に読むことで、『館シリーズ』の面白さを最大限体感できますよ^^

 

 

 

 

 

 

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「十角館の殺人」あらすじ

 

 

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! 1987年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。(講談社文庫)

すべてはここから。清冽なる新本格の源流!大学ミステリ研究会の七人が訪れた十角形の奇妙な館の建つ孤島・角島。メンバーが一人、また一人、殺されていく。「十角館」の刊行から二十年。あの衝撃を再び!

 

 

 

孤島・角島には半年前に全焼した青屋敷がありました。

十角館を建築した中村青司は、

その場所で四重殺人に巻き込まれて焼死したというが・・

調査していくうちに、

徐々に「生きている」可能性もあることが判明します。

大学ミステリ研究会の仲間が一人ずつ消されていく中で、

果たしてこれは中村青司の復讐なのか!?

それとも、このミス研メンバーの中に

冷酷非情な殺人犯が潜んでいるのか、

仲間に対する疑心暗鬼と恐怖が渦巻いていき・・・

 

 

 

 

 

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設定が王道すぎてたまらない!

 

海に囲まれた孤島「角島」・・・

これまた怪しすぎる建築家が建てた

奇妙な十角形の館・・・

外界とは一切連絡を取ることが出来ず・・・

大学ミステリ研のメンバーが一人、また一人と

消えていく・・・

 

キターーーーー!!
これぞ王道の『クローズドサークル』ですよ。

ゾクゾクするのは私だけ?

 

結局ね、
なんだかんだ言っても、王道とか定番って

面白いんですよね。安定感があるんです。

ところで、このシチュエーション何かに似ていませんか?

 

そうなんです!

 

かの有名な

アガサ・クリスティの傑作『そして誰もいなくなった』

のオマージュなんです!

 

すでに何度となくドラマ化もされている作品ですが、

未読でしたらこちらを先に読んでおくと

「十角館の殺人」をより楽しめると思います。

 

 

 

 

 

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例の「たった一行」でトドメを刺される!

 

「十角館の殺人」は、叙述トリックものです。

有名な『あのたった一行』の記述で、

バラバラだったパズルが一つに繋がって、鮮やかに真相が解決されます。

この一行にすべてを懸けている作者の情熱が伝わってきました。

 

※これ以降、ネタバレ注意!!

 

ちなみに、そのトリックを見破るヒントは、

孤島を訪れた大学のミステリ研究会メンバーは、

お互いを古典ミステリ作家にちなんだあだ名で呼び合っていたことです。

 

エラリイカーポウルルウアガサオルツィヴァン

 

の7人です。

 

私は海外古典ミステリもたまに読むのですが、

そういう方であれば馴染みのある作家の名前が勢ぞろいですね。

作者・綾辻行人さんのミスリードに注意してくださいね^^

 

 

 

 

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奥様もすごい!小野不由美さん!

 

ちょっとこの作品のプチ裏話を。

綾辻行人さんの奥様は、小野不由美さんです。

私も大大好きなミステリ作家さんで、

ミステリ好きにとっては「なんて最強すぎる夫婦なんだ!!」

と思わずにはいられません。

ちなみに、小野不由美さんの作品では『黒祠の島(こくしのしま)』が

お気に入りです。

「十角館の殺人」のメイントリック発案者が小野不由美さんだそうです。

京大推理小説研究会に所属していて、後に綾辻行人さんとご結婚されました。

 

さらに、

綾辻行人というペンネームの考案者は、

私も大大大大好きな作家の島田荘司さんです!!

「十角館の殺人」の作中の登場人物にある

島田潔は島田荘司氏の名前と

探偵・御手洗潔から由来してるのだとか。

 

なんて、豪華な世界なんでしょう。。。

 

「十角館の殺人」は、

衝撃の一行のためだけでも、読む価値がある作品だと思います。

 

 

 

 

 

 

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