前田裕二『人生の勝算(幻冬舎文庫)』要約まとめと感想!兄が与えた影響とは

 

今回ご紹介する一冊は、

前田裕二

『人生の勝算』です。

 

前田裕二と言えば、

50万部ものベストセラー

となった著作『メモの魔力』をはじめ、

情報番組のコメンテーター

としても有名ですね。

 

自ら立ち上げた

SHOWROOM株式会社代表取締役社長

であり、

ハーバード・ビジネス・レビューの

未来を作るU-40経営者20人

の中にも選出されています。

 

ありふれた言葉で言うならば、

新鋭若手社長の一人。

 

しかし、秋元康と堀江貴文の

2人をして「天才」と

言わしめる人材は、

数多くいる「新鋭若手社長」達

のうち片手で数えるほどでしょう。

 

その「天才」前田裕二が、

SHOWROOM株式会社

を作るまでに歩んできた人生、

そしてそのターニングポイントで

身に着けてきた

ビジネスの本質を

『人生の勝算』

にしたためています。

 

 

 

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前田裕二『人生の勝算』 前田裕二の歩んできた人生

 

 

お金を稼ぐために始めた路上ライブで、少年は人生とビジネスの本質を知った――。
人は絆にお金を払うと気づいた少年期から、ニューヨークで奮闘した外資系銀行員時代、仮想ライブ空間「SHOWROOM」立ち上げ前夜、SNSのもたらす未来、己の人生のコンパスまで――。
大注目の若き起業家が全力で綴った、魂が震え、涙が溢れるビジネス書。

 

 

前田が小学2年生の時、

突然母親の死が訪れます。

物心つく前に、

父親は既にいませんでした。

家族は10歳離れた兄のみ。

 

馴染めない親戚の元で、

前田は自らの殻にこもるように、

尖り、周りを寄せ付けまいと

する存在になっていました。

 

転機は、小学6年生の時

兄から渡されたギター。

 

このギターが、

前田にSHOWROOMを

創業せしめる原点となるのです。

 

前田はこのギターを使い、

なんと小学生ながら

弾き語りを始めます。

 

自分でお金を稼ぎ、

誰にも頼らず生きていこう

と決めた結果でした。

 

小学生ながら、

驚くべきビジネスセンスだと

思わせる事が多く書かれています。

 

既にこの頃、

ファンビジネスの定義を

自らの体験を以て

理解しようとしているのです。

 

そして時は進み、

前田は新卒で

外資系投資銀行UBSに就職。

 

そして2年目には異例の抜擢で

ニューヨークへ栄転が決まります。

 

常に高みを目指してきた前田裕二。

 

とんでもない熱量で

文字通り朝から晩まで働き、

日本でもアメリカでも、

トップの成績を収めるのです。

 

そこで飛び込んできた、

唯一の家族であった兄の訃報。

 

身近な人間の死により、

前田は生きているうちに

新しい価値、

代価不可能な価値を

創造する事を望むようになったのです。

 

ニューヨークにわたり

2年ちょっとのことでした。

 

しかし、前田が「入社」したのは

DeNAでした。

 

なぜかというと、

DeNA南場社長に

DeNAでの修行を進められたからです。

 

試行錯誤、挫折を乗り越え、

仮想ライブ空間「SHOWROOM」

を立ち上げ、

2015年8月に

SHOWROOM株式会社を立ち上げて、

代表取締役社長となります。

 

ものすごく濃い人生。

彼自身、まだ33歳の青年です。

 

なぜここまで頑張れるの?疲れない?

そんな疑問も出てくるでしょう。

それを私は、

彼のそばに「死」があった

からだと思います。

 

 

 

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前田裕二『人生の勝算』 「死」が身近にあった前田の人生

 

前田裕二の人生における

ターニングポイントには、

「死」があります。

 

ファンビジネスを学ぶこと

になったギターの弾き語りは

母親の死から、

 

起業してSHOWROOMの立ち上げは

兄の死をきっかけに

していました。

 

「もし今日が人生最後の日だったら、今やろうとしていることは本当にやりたいことだと思うか」

 

とは、

スティーブ・ジョブズの言葉です。

 

『人生の勝算』

この言葉に触れることは

ありませんが、

前田氏自身似たような考え方

を持っていました。

 

誰にも「死」は訪れる。

それはもしかしたら

明日かもしれない。

 

それならばと、今に全力を注ぐ。

 

はたから見れば、

何を生き急いでいるのかと

後ろ指をさされるかもしれません。

 

しかし、心のどこかで

「死」を意識している前田は、

どれほどか分からない残された時間

を精一杯生きようと

考えたのではと思います。

 

読んで頂ければ分かりますが、

前田が東京およびニューヨーク

での証券マン時代、

DeNAでのSHOWROOM立ち上げ時代

の仕事に取り組む姿は、

傍から見ればブラック企業で

働く社畜です。

 

 

 

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前田裕二『人生の勝算』 ゆるぎない志こそ、「人生の勝算」

 

前田氏は、

人生において大事な事は

2つあると言っています。

 

一つは他者に対する想像力、

共感力です。

 

たしかにこれがあればこそ、

他人が求めるモノ・サービスを

提供できる。

 

ギターの弾き語りで

お客さんに足を止めてもらった、

投げ銭をしてくれたのは、

何より前田自身に

想像力があったからですね。

 

そしてSHOWROOMという

ライブストリーミングサービス、

且つそのシステムも

人の根源的欲求を

満たすものになっています。

 

他人の欲求への想像力、

共感力がなければ、

成り立ちません。

 

もう一つは、

経験に紐づくゆるぎない志。

 

この志が人生のコンパスとなり、

進むべき道を照らし、

且つそれに人も

付いてくるというのです。

 

前田自身の志は、

兄の死をきっかけに

出来上がりました。

 

代価不可能な価値を創造する

という志です。

 

そしてその代価不可能な価値とは、

誰もが平等に機会を得て、

努力次第でスターダムに

のし上がれる舞台を作る

という価値です。

 

SHOWROOMのサービスが

まさにそれですね。

 

「死」が身近にあったからこそ、

そこに至るまで如何に充実した

「生」を送るかが

前田氏の中で命題になり、

 

それを成し遂げるために大きな志、

すなわち「人生の勝算」が

もてたのだと思います。

 

『メモの魔力』も

大ヒットしましたが、

如何にして前田裕二が

作られたかを知るには、

 

この『人生の勝算

お勧めします。

是非ご一読ください。

 

 

 

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