木村尚義『ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』本の感想と要約!身近で使える

 

今回ご紹介する一冊は、

木村 尚義(きむら なおよし)

『ずるい考え方

ゼロから始めるラテラルシンキング入門』

(あさ出版)

です。

 

「ラテラルシンキング」という言葉

を聞いたことはありますか。

これは少ないかもしれません。

 

では「ロジカルシンキング」という言葉

ならどうでしょうか。

 

こちらは今までに一度は

耳にしたことがある方が

ほとんどではないでしょうか。

 

本書は「ラテラルシンキング」について

基本から書かれた本です。

 

「ロジカルシンキング」と、

ある意味で真逆の考え方です。

 

どちらが優れているとかではなく、

両方のスキルを身に付けておくと、

問題を解決したり計画を遂行したりする

際の選択肢が大きく広がります。

 

 

 

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木村尚義『ずるい考え方』 ラテラルシンキングは水平思考

 

「ラテラルシンキング」という思考法をご存じですか?

発想に一切の“制約"を設けず、あらゆる可能性から問題を解決しようとする考え方のこと。

いわゆるロジカルシンキング的発想より、スピーディーに、スマートに、
そしてカンタンに問題を解決できるため、有名ビジネスパーソンが注目している思考法なのです。

「ずるい」という言葉には、一般的にはあまり良いイメージはありません。
しかし、一口に「ずるい」と言っても、いろいろな「ずるい」があります。

人を出し抜いて非難されるような「ずるい」もあれば、
「その発想はなかった……」と周囲をくやしがらせるような「ずるい」もある。
本書で扱うのは、こちらの「ずるい」です。

・常識にとらわれず、自由な発想を可能にする考え方
・最短ルートで問題を解決する考え方
・お金や時間をかけずに目的を簡単に達成する考え方

そんな思考法が本当にあるのか……?
あるんです。 それが、本書で紹介する「ラテラルシンキング」。

トーマス・エジソンとジョージ・ルーカス、成功の共通点は?

スティーブ・ジョブズの発想の公式は、メイド喫茶にもあてはまる?

急カーブで自動車事故を激減させた意外な解決策って?

あなたも本書を読んで、ラテラルシンキングの達人になってください。

 

 

ロジカルシンキングは

「垂直思考」と言われるのに対し、

ラテラルシンキングは「水平思考」

と言われます。

 

ロジカルシンキングはひとつの物事や

視点について深く深く掘り下げて

考えていくのに対し、

 

ラテラルシンキングでは

問題解決にあたり視点を

あえて変えてみたり、

登場人物をあえて増やしてみたり

しながら考えていきます。

 

掘り下げることから「垂直思考」

と呼ばれるロジカルシンキング。

それとは逆に視点や条件を

横に広げることから、

ラテラルシンキングは

「水平思考」と呼ばれます。

 

学校教育や企業研修などでは

ロジカルシンキングのやり方を

教えるケースが多い一方、

ラテラルシンキングのやり方を

教えるケースはあまり多くありません。

 

ですが、成功している起業家や経営者の

過去を紐解いてみると

ラテラルシンキングで困難を

乗り越えているケースは良くあります。

 

本書ではそういった事例も

多く紹介されています。

 

ラテラルシンキングで物事を

考えるのに必要な3つの力として

「疑う力」「抽象化する力」

「セレンディピティ」

挙げられています。

 

「疑う力」は前提や常識を疑うこと。

「抽象化する力」は物事の本質や目的

を考えること。

 

「セレンディピティ」は

偶然を偶然で終わらせずそこにヒント

やアイディアを探してみること。

 

これら3つの力を使って、

ロジカルシンキングでは

なかなか生み出せない発想を

引き出していきます。

 

 

 

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木村尚義『ずるい考え方』 いわゆる「柔軟な発想」ということ

 

仕事でもプライベードでも、

アイディア出しの段階で

「柔軟な発想を」というフレーズを

よく耳にします。

 

新しい商品を作ったり、

新しいキャンペーンを

行ったりするときに

消費者や購入者にサプライズ感を

伝えるべく、

これまでと違った内容を考えたい。

 

そんな「柔軟な発想」が求められる時に、

このラテラルシンキングは

使えるのではないでしょうか。

 

使えるかなというより、

今までラテラルシンキングだと

意識せずに、

みんなやってきたこと

なのではないかなと。

 

ただ、何となくぼんやりと

「今までと違うアイディアを」

と考えるよりも、

本書で解説されている方法を

ベースに考えていくほうが

スピードも早いし、

もともと持っている発想力に関わらず

誰でもアイディア出しができるのでは、

と思います。

 

実際に本書でも

ラテラルシンキングのメリット

として

「お金や時間、手間が節約できる」

「今までにないものが生まれる」

といったものが紹介されていますが、

まさにそのとおりだと感じました。

 

 

 

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木村尚義『ずるい考え方』 繰り返し読みたい本

 

実は私自身、

1年程前に一度この本を読んでおり、

それ以降はときどきラテラルシンキング

を実践していたつもりでした。

 

今回、この記事を書くにあたって

久しぶりに読み返しましたが、

本書のコラムや後半の練習問題

をやってみると、

 

ロジカルシンキングから

抜け出せていなかったり、

本質を理解しているつもりが

できていなかったりと

新たな発見がありました。

 

ラテラルシンキングだけでなく

ロジカルシンキングでもそうですが、

本を読めばすぐに

完璧にできるようになる、

という類のものではありません。

 

やり方を理解したら、

身近な題材で練習を繰り返して、

だんだん出来るように

なっていくものです。

 

練習を繰り返しつつ、

ときどき本書に立ち返って

基本を学びなおす。

 

そんな使い方が良いのでは

ないかと思います。

 

 

 

 

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