今回ご紹介する一冊は、 柴崎友香(しばさき ともか) 著 『百年と一日』です。 柴崎友香さんは 『寝ても覚めても』 『きょうのできごと』など、 その日のなんでも ないようなことを 自然に書く作家さんです。 ナチュラルな飾らない文章 が特徴的で、 『百年と一日』も、 とても素直に読める本です。 本や活字になれてな...
国内作家
国内作家の記事一覧
今回ご紹介する一冊は、 住野 よる 著 『青くて痛くて脆い』です。 2020年8月28日に 実写版の映画公開が 決定している住野よる氏の作品です。 タイトルの 『青くて痛くて脆い』は、 青春時代の人間関係、友情、 そして心情などを表現するワード としてこの作品では 用いられています。 青春時代に、 自分が青か...
今回ご紹介する一冊は、 貴志 祐介(きし ゆうすけ)著 『硝子のハンマー』です。 『硝子のハンマー』は 長編推理小説で、 防犯探偵・榎本シリーズ の第一作です。 貴志祐介は青春ミステリーや ホラー小説、 さらにはSFなど 幅広いジャンルを手掛けていますが、 本格ミステリーに 位置付けられるのがこの作品です。 こ...
今回ご紹介する一冊は、 森 博嗣(もり ひろし) 著 『幽霊を創出したのは誰か? Who Created the Ghost?』です。 作者の森博嗣氏は工学博士です。 1996年に小説『すべてがFになる』で、 第1回メフィスト賞を受賞、 それがデビュー作となります。 メフィスト賞は、 講談社が発行する「メフィス...
今回ご紹介する一冊は、 倉井 眉介(くらい まゆすけ) 著 『怪物の木こり』です。 シリアルキラー作品は 犯行の異常さはもちろ ん犯行理由も独特で、 犯人の圧倒的カリスマ性を かざして読者を味方につける 作風がヒットの王道でしたが 最近食傷気味なのも 否めないジャンルであります。 著者の倉井眉介さんは 前年度の...
今回ご紹介する一冊は、 柴田 勝家 著 『アメリカン・ブッダ』です。 この本を書いた柴田勝家さんは SF作家として有名で、 この武将のようなお名前は ペンネームとなっております。 ハヤカワSFコンテストで 大賞を受賞され、 以後、第49回星雲賞日本短編部門 を受賞しており、 これからの活躍を 応援したくなるような...
今回ご紹介する一冊は、 井上ひさし 著 『十二人の手紙』です。 井上ひさし氏といえば、 日本を代表する作家、 劇作家として、 没後十年になる現在でも、 その存在の大きさは 少しも減じていません。 連続人形劇 「ひょっこりひょうたん島」や 多くのコント台本で キャリアをスタートさせ、 その後、『日本人のへそ』で演...
今回ご紹介する一冊は、 村山由佳 著 『おいしいコーヒーのいれ方1 キスまでの距離』です。 『天使の卵――エンジェルス・エッグ』や、 直木賞を受賞した 『星々の舟』など、 恋愛小説がとても好評な村山さん。 とくに、 本作「おいしいコーヒーの入れ方」シリーズは、 1994年から2013年まで、 1~2年おきに、新...
今回ご紹介する一冊は、 馳星周 著 『ソウルメイト』です。 ソウルメイト、という言葉は、 魂の伴侶という意味だそうです。 犬や猫、ペットを飼ったこと のある人は、 きっと家族と同じか、 それ以上に動物を大事に したことがあるかもしれません。 ペットは一度飼ったら 責任を持って大事に 育てなければなりません。 ...
今回ご紹介する一冊は、 森見登美彦 著 『新釈 走れメロス』です。 今作は「現代文学の換骨奪胎」を 目指し書かれたそうです。 それぞれの短編に違いがあり 一冊でさまざまな楽しみ方 ができます。 「藪の中」ではシリアスに、 「走れメロス」は馬鹿馬鹿しいですが、 「桜の森の満開の下」では しっとりと話が進みます。 ...
今回ご紹介する一冊は、 真梨 幸子(まり ゆきこ)著 『カウントダウン』です。 亜希子はひょんなことから 癌が見つかり、 余命半年を宣告されました。 残された時間をどう過ごすか。 亜希子は身の回りの物の整理を しようとしますが、 それも中々捗りません。 それでもゆっくりと整理を 進めていく内に、 今まで忘れて...
今回ご紹介する一冊は、 荻原 浩(おぎわら ひろし) 著 『海馬の尻尾』です。 あなたは、自分のこころ、 精神、そして脳について 考えたことはありますか。 主人公でアル中、 反社会組織にいる 頼也(らいや)を中心に、 脳と人の良心と、 さまざまな組織が 組み合わさって繰り広げられる エンターテイメント性の高い本...
今回ご紹介する一冊は、 篠原 悠希 著 『後宮に月は満ちる 金椛国春秋』 です。 篠原悠希『後宮に月は満ちる 金椛国春秋』 あらすじ 女装で後宮を生き抜け、少年!時間も忘れてのめりこむ中華風ファンタジー! 大陸の強国、金椛国(きんかこく)。 皇帝の代替わりに際し、一族郎党殉死という悲劇となった名門・星家...
今回ご紹介する一冊は、 井伏 鱒二(いぶせ ますじ)著 『黒い雨』です。 今年は戦後75年です。 つい先日、「黒い雨訴訟」で 原告側が全面勝訴という ニュースをテレビで見ました。 75年です。 あまりにもかかり過ぎました。 被爆者の方たちの75年間の苦しみは、 想像だに及びませんし、 その人生を思うと、 言葉...
今回ご紹介する一冊は、 重松清 著 『きみの友だち』です。 10本の短編小説集で、 それぞれの話に繋がりがある 連作形式をとっています。 2008年にはWOWOW FILMS による映画が公開されました。 重松さんの作品は 「流星ワゴン」や「とんび」など、 数多くの作品がドラマ化され、 そのたび話題になっていま...
今回ご紹介する一冊は、 五十嵐 律人(いがらし りつと) 著 『法廷遊戯』です。 著者は本作で 第62回メフィスト賞を受賞し、 小説家デビューを果たしました。 タイトルからも想像できる と思いますが、 法律に関する内容が 物語の中心となっています。 刑事裁判の特徴や、 裁判における無罪や冤罪の定義など、 法につ...
今回ご紹介する一冊は、 小川洋子 著 『密やかな結晶』です。 誰でも、なんだか 思い出せなくなったものや 出来事というのはあると思います。 この本は、主人公や、 その周りの人たちから、 記憶狩りをする秘密警察によって、 大事だったはずの記憶が なくなっていく、というお話です。 登場人物たちは、カレンダーや、 オ...
今回ご紹介する一冊は、 湊かなえ 著 『ポイズンドーター・ホーリーマザー』 です。 この本は六作からなる短編集であり、 全て主人公は女性という こだわりのある作品です。 そして、そのほとんどが 「母親」の存在というものが深く 関わっているのです。 特にこの短編集のタイトル にもなっている 『ポイズンドーター』と...
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