今回ご紹介する一冊は、 本田 壱成著 『水曜日が消えた』 です。 この世に、 絶対 ということはないにしても、 ありそうで99.9%ありえない フィクション中のフィクションであるこの物語を、 どんなジャンルに分類したらいいのでしょう。 ファンタジーや近未来小説とも違うし、 サスペンスでもない・・・ あえて言うならミス...
国内作家
国内作家の記事一覧
今回ご紹介する一冊は、 伊集院静 著 『大人の流儀』 です。 2011年に出版されて以来、 シリーズ累計140万部の大ベストセラー本 となるほど多くの方に読まれてきた「大人の流儀」。 “弟に奥様と大切な方々を亡くされてきた作家が語る、 強くやさしい生き方“と銘打たれた本です。 歯に衣着せる物言いも多く、 ともすると頑...
今回ご紹介する一冊は、 伊坂 幸太郎著 『グラスホッパー』 です。 「殺し屋シリーズ」の第一弾の本作は、 2008年の本屋大賞を始め、 これまで様々な賞を受賞してきた著者自身が、 「今まで書いた小説のなかで一番達成感があった」 と評する作品です。 それもそのはず、2004年に出版された後、 2008年に漫画化、そして...
今回ご紹介する一冊は、 川越宗一(かわごえそういち)著 『熱源』 です。 『熱源』は川越宗一によって 書かれた長編小説で、 2020年に 第162回直木賞を受賞した作品です。 川越宗一は他に『天地に燦たり』 で松本清張賞を受賞したこと でも知られています。 この作品はアイヌ民族を題材とした歴史小説で、 作中でえがか...
今回ご紹介する一冊は、 篠原悠希(しのはらゆうき)著 『後宮に星は宿る 金椛国春秋』 です。 大陸の強国、金椛(ジンファ)帝国。名門・星家の御曹司、遊圭は、ひとり呆然と立ち尽くしていた。 皇帝崩御に伴い、叔母が皇后に選ばれ……。 「皇帝に外戚なし」の法のもとに、星家は一族すべて殉死を命じられたのだ。 一家の療母(薬...
今回ご紹介する一冊は、 村上 春樹 著 『猫を棄てる 父親について語るとき』 です。 村上春樹さんといえば、 日本では誰もが知っている作家の一人ですね。 ノーベル文学賞の候補にたびたび選ばれており、 日本のみならず世界へと活躍の場を 広げておられます。 壮大なストーリーを生み出し 数多くのファンをもつ村上さんは、 〝...
今回ご紹介する一冊は、 柏井 壽(かしわい ひさし)著 『鴨川食堂もてなし』 です。 作者「柏井壽」氏は生粋の京都生まれです。 生粋の京都人であることを生かして、 エッセイや小説などを歯科医院を営むかたわら 執筆しています。 他には雑誌やテレビなどで京都特集の 監修なども務めています。 柏木圭一郎のペンネームでも小説...
今回ご紹介する一冊は、 湊かなえ著 『カケラ』 です。 湊かなえさんの作品は、 作品中にアンテナを張り巡らし、 一生懸命に頭をフル回転させながら 集中して読むのが一番。 独特の謎解きのようなスタイルは、 時に読者を苛立たせ、 時に暴走させ、時に混乱を招くかもしれません。 しかしパズルのピースを合わせていくかのように、...
石井妙子(いしいたえこ)著 『女帝 小池百合子』 今とにかく売れに売れているらしいです。 本屋を何軒か回って探しましたが、 どこも売り切れ。 印刷が需要に追いついておらず、 入荷も数日後でその日も1日足らずで 売り切れるだろうとのこと。 紙の本の方が好きな私ですが、 この本は電子版で読みました。 読んでわかります。 ...
名探偵の防御率というのをご存じですか? 探偵が事件に関わってから、 何人殺されてしまったかを比べる、 ミステリマニアのお遊びです。 そこでよくやり玉に挙げられるのが 金田一耕助探偵の防御率の悪さ (そこまでひどくない、という意見もありますが)。 ならば横溝正史氏が産み出した、 もう一人の名探偵・由利麟太郎の防御率は?...
今回ご紹介する一冊は、 宮部みゆき著 シリーズ一期完結 「あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続」 です。 映像化もされている 「三島屋変調百物語 (みしまやへんちょうひゃくものがたり)」 はシリーズ化もされており、 作家宮部みゆきの人気作品のひとつとなっています。 自身も忘れられない悲しい過去をもつ主人公の 「おちか...
今回ご紹介する一冊は、 今村昌弘(いまむらまさひろ)著 『魔眼の匣の殺人(まがんのはこのさつじん)』 です。 こちらは、 「このミステリーがすごい!2020年版」(宝島社) で堂々の第3位を獲得しています。 今村昌弘さんのデビュー作 『屍人荘の殺人』の続編にあたります。 著者は2017年に鮎川哲也賞を受賞してデビュー...
今回は、 百田尚樹(ひゃくたなおき)著 『夏の騎士』をご紹介します。 勇気――それは人生を切り拓く剣だ。 昭和最後の夏、ぼくは「勇気」を手に入れた。 意気地なしで臆病な小学六年生のぼくは、 強くなるために二人の友人と 騎士団を結成します。 騎士団の名前は「円卓の騎士」。 中世の騎士には、 もうひとつの大事な使命とし...
小川糸さんの作品には 独特の世界観があります。 それは、「暮らし」が細部に渡るまで とても丁寧に描かれているところ、 そして、「食」が大変愛おしく 捉えられているところです。 それらを通して、 どの作品からも伝わってくるのが、 ひだまりのような温もりや木漏れ日のような優しさ。 こんなふうに穏やかに丁寧に毎日が送れたら...
由利麟太郎(ゆり りんたろう) かつては警視庁の捜査課長として、 その辣腕を謳われた名探偵でありながら、 おそらくは庁内の政治的軋轢であろうと噂される、 不可解な理由により、 その職を追われ、野に下る。 為に、一時期は発狂を疑われるほどの懊悩を見せ、 その後三年の間、消息を絶つ。 再び世人の前に姿を見せたとき、 そ...
「老乱」は、 久坂部羊(くさかべよう)先生が 2016年11月に朝日新聞に出版された作品 となっています。 久坂部羊先生は、大阪大学の医学部を卒業され、 神戸掖済会病院で実際に医師を経験された 医師作家でもあります。 医師勤務をしながら、 2003年には「廃用身」という作品でデビューされ、 2014年には「悪医」で ...
今回ご紹介する本は、 天祢涼(あまねりょう)著 『希望が死んだ夜に』です。 著者の天祢涼(あまねりょう)は、 デビュー作『キョウカンカク』をはじめ、 新興宗教を描いた『もう教祖しかない!』や 空想によって名探偵が呼び出される 『空想探偵と密室メイカー』、 レンタル家族業を題材にした 『探偵ファミリーズ』など多くの本格...
「逃亡者」は、 中村文則さんの新聞の連載を書籍化した作品です。 中村文則さんは、 2005年に芥川賞を受賞している作家で、 海外の賞も受賞するなど国内でも 海外でも人気の作家になります。 この作品は、「悪魔の楽器」と呼ばれる 美しきトランペットを隠し持ち、 逃亡する主人公と、 そのトランペットにまつわる過去の話で構成...
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