玄人受けという言葉があります。 誰よりも同業者にすごいと言わしめる、 というような意味ですが、 日本のミステリ界で 「玄人受けの作家」と言えば、 その筆頭に名が上がるのが、 ここで取り上げる連城三紀彦氏でしょう。 何よりも超絶技巧を駆使して、 最後の最後で読者にうっちゃりを食わせるような トリッキーな作風で知られなが...
国内作家
国内作家の記事一覧
伊坂幸太郎から小説にはまった人も 多いのではないでしょうか。 何を隠そう、私もその一人です。 図書館で何気なく表紙に惹かれて手に取った 『アヒルと鴨のコインロッカー』で味わった 読後の感動と爽快感は、 今でもあのような小説に出会えないものかと、 時たま思い出すものです。 その多くの作品が映画化、 ドラマ化されてい...
著者の上橋菜穂子(うえはしなほこ)は、 1989年「精霊の木」で作家デビューしました。 著書には、「精霊の守り人」をはじめとした 「守り人」シリーズ、 「獣の奏者」シリーズなどがあり、 アニメ化や児童文庫化もされている人気作家です。 2014年には、「小さなノーベル賞」とも言われる 国際アンデルセン賞作家賞も受賞して...
「ボッコちゃん」は、 SF作家星新一(ほししんいち)さんの ショートショート集です。 星新一さんの作品量は1000を超えるほどで、 どれもクオリティが高いことで知られています。 そのことから、「ショートショートの神様」 と呼ばれるほどです。 また、筒井康隆、小松左京と並んで 「SF御三家」とも呼ばれています。文 豪・...
「たゆたえども沈まず」の作者は、 カルチャーライターとしても活躍する 原田マハさんです。 「たゆたえども沈まず」は、 2018年本屋大賞で第4位に選ばれています。 美術作品や画家を題材にした作品で知られ、 2012年に「楽園のカンヴァス」で 山本周五郎賞を受賞したほか、 2016年には「暗幕のゲルニカ」で 直木賞候...
読む前からワクワクドキドキ 「きたきた捕物帖」 宮部みゆき氏は、 「模倣犯」「小暮写眞館」「理由」など たくさんの人気作品を世に生み出しています。 「蒲生亭殺人事件」など現代ものの他にも 「おそろし」「初ものがたり」など ちょっぴりホラー要素のある時代ものなども 人気があります。 映像化もされていてファンではないけ...
『路(ルウ)』は、 台湾高速鉄道の建設をめぐる日本、 台湾の人々の生き様を描いた長編小説です。 作者である吉田修一は 芥川賞をはじめとして、 山本周五郎賞、文学界新人賞などなど、 多くの文学賞を受賞されている、 超人気作家なので、ご存じの方も多いでしょう。 2020年には、波瑠さん主演で NHKでテレビドラマ化されて...
今回ご紹介するのは、 沼田まほかるさんの 『彼女がその名を知らない鳥たち』 です。 作者の沼田まほかるさんの経歴に 少し触れたいと思います。 大阪府の寺に生まれる。 1985年4月より大阪文学学校昼間部に学び、 在籍中には小説作品(40枚)で大阪文学学校賞も受賞した。 若くして結婚し主婦をするが、 堺の母方祖父の跡...
作者の米澤穂信さんは「氷菓」などの 古典部シリーズで知られるミステリー作家です。 第27山本周五郎賞を受賞したほか、 これまでに2回、直木賞候補に選ばれています。 「氷菓」はアニメ化や映画化もされ、 話題になりました。 他にも「インシテミル」や「満願」などの 作品が映像化されています。 今回取り上げる作品の 「本と鍵...
高校在学中に『インストール』で 第38回文藝賞を受賞されたことでも有名な 綿矢りささんの『かわいそうだね?』を 今回はご紹介します。 この作品は、 2012年の大江健三郎賞を受賞しています。 綿矢りささんは、 第130回芥川賞を『蹴りたい背中』で受賞 されたことでも知られており、 今後の日本文学界を背負って立つ存在 と...
イケイケのヤクザ桑原保彦と、 建設コンサルタントである二宮啓之 のコンビが大暴れする 黒川博行の代表作「疫病神」シリーズ。 2020年現在、 『疫病神』『国境』『暗礁』 『螻蛄』『破門』『喧嘩(すてごろ)』 『泥濘』まで7作 出ていることからも、 その人気の程は抜群ですね。 今回ご紹介するのは、 シリーズ記念すべき第...
今回ご紹介するのは、 つづ井『まるごと 腐女子のつづ井さん』 です。 この本は、 エッセイマンガ『腐女子のつづ井さん』全3巻 を一冊にまとめた文庫版になります。 なんとページ数は驚きの560ページ の厚さになっています。 『腐女子のつづ井さん』は全3巻に渡り、 つづ井さんが大学生から社会人までの数年間を描いた 日常エ...
どんよりとした灰色の雲の隙間から、 落ち続ける雨粒。 梅雨の時期がやってきましたね。 しかも今年はコロナで自粛生活でもあり・・ そんな憂鬱なときは、 家で思いっきり読書に耽りましょう!! 「雨」にまつわる小説は、 雨の日にしか読んではいけないなんて、 「雨しばり」のルールを作ったりしたら 楽しくなりそう。 「雨」が...
今回ご紹介する一冊は、 川上 未映子 著 『夏物語』です。 この物語には、人が生まれて生きて、そしていなくなることの、すべてがある。 『夏物語』は、 『乳と卵』で 第138回芥川賞を受賞し、 ミュージシャンとしても 活動していた 川上未映子の一作です。 2020年には本屋大賞で第7位 になり、 十数か国以上で翻...
畠中恵(はたけなかめぐみ) 『しゃばけ』 ~あやかしとともに江戸を楽しむ~ 畠中恵(はたけなかめぐみ)氏は1959年生まれ、 漫画家としてデビューし 2001年には「しゃばけ」が 日本ファンタジーノベル大賞で優秀賞を受賞しました。 それから「しゃばけシリーズ」として 現在でも新刊が発売され人気シリーズとなっています...
多和田葉子さんの『献灯使(けんとうし)』は、 震災を経た近未来の日本が舞台のディストピア小説です。 本作は、2018年に全米図書賞の翻訳文学部門を受賞しました。 ニュースでも取り上げられていたので、 記憶している方もいるのではないでしょうか。 「献灯使」では、 老人が100歳を過ぎても健康な一方、 子どもは学校に通う...
小松左京といえば、 日本SF界の巨匠とも言うべき存在で、 2011年に亡くなるまで、 数多くの作品を世に送りだしてきました。 そんな彼の『日本沈没』にならぶ 代表作がこの『復活の日』です。 2020年の初頭から、 新型コロナウイルスが世界各地で猛威を振るい、 世界規模で大きな影響を与えました。 この作品はそんな世界的...
東野圭吾氏といえば、 誰もが一度は耳にしたことがある小説を世に出している人気作家です。 「容疑者Xの献身」「新参者」「マスカレードホテル」 「白夜行」など映画化やドラマ化もされています。 有名俳優も多数出演していて人気シリーズになっているものもありますよね。 東野作品は完璧に組み立てられた推理物が多い印象ですが 「ナ...
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