バイク川崎バイク『電話をしてるふり(ワニブックス)』小説あらすじ内容と感想!

 

今回ご紹介する一冊は、

バイク川崎バイク

『BKBショートショート小説集 電話をしてるふり』

です。

 

本日紹介の書籍は、

投稿サイト「note」から

生まれたショートショート集です。

 

作者はバイク川崎バイク。

ピンのお笑い芸人です。

 

劇団ひとり、品川祐、

太田光など文才溢れる

お笑い芸人さんは多いですが、

 

このバイク川崎バイクの作風も

私はかなり好きですね。

 

ラブストーリー系、感動系、

SF系など色々な作風が

楽しめました。

 

バイク川崎バイクにはテ

ンション系の漫談かコントの

イメージが強いですよね。

 

でも彼が書いた短編集

『電話をしてるふり』を読むと、

こんなにも人の心を

揺さぶる作品が書けるものかと、

そのギャップに驚くこと

になると思いますよ。

 

吉本ばなな曰く

B(ばなな)K(感心)B(びっくり)な作品です。

 

それでは紹介していきましょう。

 

 

 

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バイク川崎バイク『電話をしてるふり』 電話をかけるふり

 

芸人BKB衝撃の作家デビュー作は、世にも奇妙な“超短編"小説集!

作品投稿サイト「note」で大反響を呼んだ、“すぐ読めて、もう一度読み返したくなる"BKBのショートショート(超短編小説)が待望の書籍化! SNS上でも話題沸騰の表題作ほか、note投稿作品を厳選し、さらに書き下ろし5作を加えた全50作品を収録。著者によるセルフレビュー付き!
恋愛、ミステリー、SF……思わず涙しちゃう感動作からクスッと笑えるブラックコメディまで、多彩なジャンルで魅せる大どんでん返しの連続が、読者の予想を裏切り続ける!

「Bばなな K感心 Bびっくり!
彼はいつも少しだけ哀しい、別の世界を見ているんだね」——吉本ばなな

 

『電話をかけるふり』には

全50作品のショートショート

が掲載されています。

ジャンルも様々。

 

そしてどんでん返しの連続。

 

1度読み終わって、

またすぐに読み返したくなる

作品が満載ですよ。

 

そして、その50本の中で

表題に選ばれたのが、

「電話をかけるふり」です。

 

「note」に書いたこの短編で

人気に火が付き、

書籍化にいたったという

お墨付きの作品です。

 

主人公は、よくナンパを

される一人の女性。

 

自分ではそこまで可愛くも

綺麗とも思ってないようですが、

よく男性から声を

かけられる人でした。

 

そういった男性をかわすため、

彼女がとる方法が

電話をしてるふり。

 

その電話をしてるふりの相手は、

パパです。

 

相手が父親であれば、

言い寄ってる男も

大抵の場合あきらめてくれます。

 

しかしある日、

いつものようにナンパされ、

いつものように電話を

してるフリをしても、

かなりしつこく迫ってくる男

に出くわします。

 

彼女の電話が、

実はしてるふりであることを

知っているようでした。

 

その男は、それを確かめるため

彼女の電話を取り上げます。

 

電話をしてるふりが

ばれたと思った彼女。

 

しかし、まるで本当に相手、

つまりパパがいるように

話すナンパの男。

 

電話が終わった後で

聞いてみると、

パパと話したというのです。

 

パパは警官であると

その男は電話で言われるのですが、

まさにその通りでした。

 

しかしです、

彼女のパパはもう

この世にいませんでした。

 

強盗犯を捕まえようとして

殉職していたのです。

 

その日から、

電話をしてるふりをする時、

彼女以外の誰かが

電話を替わると

パパが出るようになりました。

 

つまり、彼女自身は

パパと話せないのです。

結構つらいですよね。

 

そして月日は経ち、

彼女は29歳に。

 

結婚を控えた前日、

彼女はいままで

やらなかったことをやろう

と決意しました。

 

それは、母親に電話を

代わってもらう事です。

 

続きがどうなったかは、

本編を読んでくださいね。

 

バイク川崎バイクの芸風からは

想像の出来ない、

目頭の熱くなるような

感動のお話です。

 

 

 

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バイク川崎バイク『電話をしてるふり』 ラストアフターショートショート

 

本の最後には、

5本の単行本書下ろしの

ショートショートが

掲載されていますが、

 

その中の

「ちょっと聞いてさっき

生き返ったんだけどさ」

が秀逸!

ちょっと鳥肌立ってしまいました。

 

note掲載の

「ちょっと聞いてさっき

死んだんだけどさ」

の続きのお話です。

 

主人公は29歳OLのチカコ。

 

彼女が語りかけてくるように

説は進んでいくのですが、

文面からも分かるように

彼女はかなり明るい

性格のようです。

 

そして彼女曰く、

彼女はボールを取りに

行こうとして道路に

飛び出た子供を救おうとし、

自ら轢かれ命を落とします。

 

死の後、聴覚だけは

しばらく残るそうです。

 

霊安室に連れていかれた彼女、

彼女の聴覚はまだ

残っていました。

 

霊安室には、

彼氏の広志と友人の美由紀。

 

2人は、丁度30歳の誕生日を

迎えた彼女のために、

ハッピーバースデーを

歌ってくれました。

 

その悲しさのあまり、

嗚咽まじりの歌声で歌う二人。

 

その思いに胸を打たれ、

明るく自分の死を

受け入れていた彼女は、

まだ生きたいと強い思い

を抱きます。

 

心の中で、何度も何度も

「お願い!」と叫ぶ彼女。

 

その思いが通じ、

「ちょっと聞いてさっき

生き返ったんだけどさ」

につながります。

 

そしてこの

「ちょっと聞いてさっき

生き返ったんだけどさ」

が、実にいい。

 

まるで伊坂幸太郎作品のような、

作品と作品がつながる気持ちよさ

があります。

 

この作品を本著のラストの話

にもってくるのは

ナイスセンスです!

 

感動と爽快感あふれる一冊でした。

 

 

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バイク川崎バイク『電話をしてるふり』 多くの作品に現れる「死」の世界

 

私が一冊を読み通して感じた事は、

バイク川崎バイク作品は

「死」に関する描写が

多いという事。

 

決して暗い、

気持ちの重くなる死では

ありません。

 

死と、そして死後の世界を、

お笑い芸人らしく、

少しいじるように

描いている気がします。

 

彼がどんな人生を

送ってきたのかが、

気になってしまう

短編集ですね。

 

ご家族や好きな人、

大事な人を失ってしまった

大きな傷があって、

 

それを埋めるように

死をポップに描いた作品が

あるのかなとも思ってみたり。

 

とは言っても、

読後彼の芸をYoutubeで見ると

「ホントにこの人が書いたんかな?」

と思ってしまうことは

避けられないでしょう。

 

B(ばっちり)K(かんどうする)B(文章)

を楽しんでください。

ブンブン!

 

 

 

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