今回ご紹介する一冊は、
水野 敬也 著
『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』
です。
小説形式でありながら、
自己啓発本として
人気を集めている
「夢をかなえるゾウ」シリーズの
第三弾です。
シリーズものですが
1作ずつ独立したストーリーと
なっていますので、
いきなり3作目を読んでも
楽しく学べるようになっています。
目次
水野敬也『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』 象の神様の課題をこなしながら主人公が成長していくストーリー
「仕事」と「恋愛」に効くスパイシーな教えやで。
仕事も恋もあきらめきれない女性社員の部屋にガネーシャが降臨し、筋肉隆々のブラック姿に変身!
カーネルサンダースを白髪にし、ムンクを叫ばせるほどにスパイシーな教えとは?
ライバル神との「商売対決」も必見の自己改革エンタメ小説、第3弾!
本作品はシリーズ1作目、
2作目と同様に、
ダメダメな主人公が
「ガネーシャ」という象の
神様から出される課題をこなし、
成長していくストーリーです。
課題自体は巷にあふれる
自己啓発本に載っているような、
成功者がやっている
王道のステップという感じです。
小説形式ですので、
ガネーシャから出される課題
に対して主人公が
「本当にこんなことで成功できるの?」
と戸惑うシーンや、
戸惑いながらも実際に
行動してみて心境が変わる様子
などがリアルに描写されています。
なかなか動き出せない
自己啓発ジプシーや
セミナージプシーの方にとっては
共感しやすいストーリー
になっています。
1作目、2作目の続きではなく
独立したストーリーと
なっているので、
本作から読んでも充分に
学ぶことができます。
一方で、1作目から
出てくる釈迦や、
2作目に出てきた幸子は
引き続き登場しますので、
1作目から順番に読んでいる方は
サイドキャラクター含めて
楽しむことができるように
構成されています。
水野敬也『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』 スピリチュアルの闇から抜け出す方法
本作品の特徴のひとつとして、
主人公が占いに頼るシーン
があります。
人生を変えたい、
幸せになりたい、
と望んだ主人公は
占い師の元に行きますが、
そこでうっかり占い師の話に
乗せられ高額の買い物を
してしまいます。
スピリチュアルは、
それ自体は悪いものではありません。
ですが悩んでいる人間の弱みに
つけこんでお金を騙し取ったり、
信者化して自分たちの都合の
良いように動かしたりするのは
スピリチュアルの正しいあり方
ではないはずです。
にもかかわらず、
そういう輩がいまだに
たくさんいます。
自分を変えたい、
今の状況から抜け出したいと
もがく人たちは、
何かに縋りたいと思っていたり、
誰かに引っ張り上げてほしいと
思っていたりするので、
こういう輩の餌食になりやすい
のが現実です。
本作品では、
主人公がまさにこのような状況
に陥ります。
そして、
そんなスピリチュアルの闇を
目の当たりにし、
最後にはそれを
乗り越えていきます。
もし、主人公と同じように
スピリチュアルの闇に
嵌っている方がいれば、
本書はそこから抜け出すための
大きなヒントとなるでしょう。
本作品はフィクションでありながら、
今ドキの問題をしっかり捉えた
作品だなと感じました。
水野敬也『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』 副業したい方、これから起業したい方におすすめ
シリーズ1作目は
自分の天職を見つけて
転職していく主人公が描かれ、
シリーズ2作目では
売れないお笑い芸人が
自分の才能を見つけ出す
主人公が描かれていました。
それに対して本作では、
主人公はある勝負に勝つために、
副業のような形である
ビジネスを始める
ストーリーとなっています。
ビジネスを始める様子は、
まさにこれから起業をしよう
としている人が参考にすべき
スタイルだろうと感じました。
もちろん、ビジネスに取り組む
姿勢としては本業・副業どちらにも
共通する教えがたくさんありますし、
会社員として働くのでも、
起業して働くのでも
同じことが言えると思います。
ですが、自分が目指すスタイルに
近しいストーリーの作品を選んだほうが、
自分が実際に行動を起こす様子
がリアルに想像できるので、
動き出すハードルが
下がることでしょう。
シリーズのどれを読んでも
成功法則を学ぶことができますが、
これから副業を始めようとしている方や、
起業準備を始めようとしている方はぜひ、
本作を特にしっかり読む
と良いと思います。
逆に本業で成功しようと
考えている方や、
自分の天職を見つけて
それ1本で頑張りたいと
考えている方なら、
1作目や2作目を重点的に読んで
実行されたほうが
効果的かなと思います。
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