五木寛之『大河の一滴』あらすじや感想!映画版も「新型コロナの不安を生き抜く哲学」

 

今回ご紹介する一冊は、

五木 寛之(いつき ひろゆき)

『大河の一滴』です。

 

「青春の門」

「生きるためのヒント」

「親鸞」など

五木寛之氏の著書はたくさんあり、

賞も受賞されています。

 

五木氏は1932年福岡生まれ、

戦争、引きあげを

体験されているおひとりです。

 

本書は大ロングセラーになっていて

今でも読み継がれています。

 

この本の他にも「古寺巡礼」など

映像化もされている作品

もあります。

 

お寺が好きな人は

少なからず古寺巡礼という

作品を聞いたことが

あるのではないのでしょうか。

 

著書は仏教への造詣も大変深く

「大河の一滴」も親鸞などが登場し

仏教の教えなども交えながら、

話が進められていきます。

 

キリストや科学者、

親鸞の教えも含め、

生き方、何を伝えるかなど

読者にも問いを投げかける作品

となっています。

 

『大河の一滴』はまさに、

新型コロナの不安

生き抜く私たちにとって

 

生きる希望と勇気

見出してくれる一冊であり、

だからこそ飛ぶ鳥を落とす勢いで

売れているのでしょう。

 

 

 

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五木寛之『大河の一滴』 人生とは命とは、を考える

 

なんとか前向きに生きたいと思う。しかし、プラス思考はそう続かない。頑張ることにはもう疲れてしまった―。そういう人々へむけて、著者は静かに語ろうとする。「いまこそ、人生は苦しみと絶望の連続だと、あきらめることからはじめよう」「傷みや苦痛を敵視して闘うのはよそう。ブッダも親鸞も、究極のマイナス思考から出発したのだ」と。この一冊をひもとくことで、すべての読者の心に真の勇気と生きる希望がわいてくる感動の大ロングセラー、ついに文庫で登場。

 

 

「私は自殺を考えたことがある」

という、

驚いてしまうような

著者の言葉から

「大河の一滴」は始まります。

 

人生観、死生観、命の大切さなど

著者の思いや考えが

書かれたエッセイ集です。

 

仏教の教えに

「生老病死」という言葉

があります。

 

人生において

「生まれること」「老いること」

「病むこと」「死ぬこと」

4つの苦とされているという

意味の仏教用語です。

 

人は生きているうちは、

この4つから逃れることはできない、

 

それならばどのように、

どのような考えで

人生を生きていくか

著者は考えを述べています。

 

さらにはこの世に生まれてくる

命のひとつひとつは

「大河の一滴」に過ぎず、

多数集まって大河を

流れいつしか海に注ぐ。

 

その一滴は2度とこの世を

生きることはない、

かけがえのない一滴と

表現しています。

 

この一滴である

かけがえのない命

どんな形で全うしていくか、

 

たくさんの例や仏教の教えをもって

紹介してくれています。

 

文章も内容もとてもわかりやすく、

著者そのものが語りかけて

くれるような

印象をもつ本になっています。

 

 

 

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五木寛之『大河の一滴』 いつかは海へ注ぐ一滴となる

 

「人はみな大河の一滴である。その流れに身をあずけて、海へと注ぐ大河の一滴が私たちの命だ。私たちの生は大河の流れの一滴にしか過ぎない。しかし無数の一滴たちとともに大きな流れを成して、確実に海へと注ぐ」

 

という文章が

本文の中にあります。

 

この文章こそ大河の一滴という意味

核心だと思います。

 

しかしこれだけだとさっぱり

意味が解らない方も

いると思います。

 

そこでたくさんの例を用いて

説明をしてくれています。

 

人は生まれてから死に向かって

進んでいると著者はいいます。

 

死に向かい進んでいると

いうことは、

よく考えると当たり前のこと

と思いますが、

 

このことを意識して

毎日を生活している人は

そんなに多くないと思います。

 

空から一滴の水として

現世に生れ落ち、

人生という川の流れに

他の無数の一滴たち

とともに身を任せて、

いつかしら海(あの世)へ

と注いでいく。

 

このように考えるとこれから海へ

と向かっていく道のりを、

 

どのように生きていけばよいか

考える道しるべのひとつと

することができます。

 

 

 

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五木寛之『大河の一滴』 「生きているだけでもうけもの」は本当かもしれない

 

「どのように生きたかということも大切だけど、

それは2番目3番目でよい。

生きているだけで人間は大きなことを成しとげているのだ」

 

と著者は説明しています。

 

その説明には「ライ麦」の話

を用いていて印象に残り、

なるほどと思わせてくれました。

 

人は生きているだけで

体の中の何万もの細胞

それぞれの役割を

果たしてくれています。

 

息を吸う動作だけで

何万の細胞が活躍して

くれているのでしょうか。

 

その神秘的な行為をしながら

私たちは生きています。

 

人は何を残したか、

何ができたかばかりに

目が行きがちで、

 

できない人は自信を失ってしまうこと

も多いのが現状です。

 

しかしそんなことはなく

「生きていること」そのことだけで

すごいと著者は

言ってくれています。

 

大河の一滴として

大海原に到着するまで、

どのような道のりになるのか

考えさせられる本となっています。

 

 

 

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五木寛之『大河の一滴』 映画版

 

五木寛之氏『大河の一滴』は、

東宝で映画化されています。

2001年9月1日に公開されました。

 

女優の安田成美さん、

俳優の渡部篤郎さん、三國連太郎さんら

豪華俳優陣が出演しています。

 

五木寛之の同名エッセイを映画化した人間ドラマ。著者本人が原作のエッセンスをストーリー化し、巨匠・新藤兼人がそれを脚本にまとめ、神山征二郎が監督した。2月のロシア。観光に訪れた雪子の心にツアー・ガイド、ニコライの笑顔が深く刻まれる。10月、東京。輸入雑貨店で働く雪子はニコライがトランペットのオーディションのため、来日していることを知る。ニコライに特別な感情を抱きながら彼を応援する雪子のもとに、故郷金沢から父伸一郎が倒れたとの知らせが届く……。

 

安田成美 (出演), 渡部篤郎 (出演), 神山征二郎 (監督)

 

 

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