今回ご紹介する一冊は、 青本 雪平(あおもと ゆきひら)著 『人鳥(ペンギン)クインテット』 です。 これはなかなか、 これまでにない感覚の小説です。 短編小説『ぼくのすきなせんせい』で、 第3回大藪春彦新人賞を受賞した、 今、大注目の作家・青本雪平氏の 長編デビュー作 『人鳥―ペンギン―クインテット』。 サス...
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国内作家の記事一覧
今回ご紹介する一冊は、 吉本ばなな 著 『吹上奇譚(ふきあげきたん) 第三話 ざしきわらし』 です。 実は私は、一話・二話を 読まずにいきなり 三話から突入したのですが、 やはり少しは前の知識を 頭に入れておいた方が 良いかと思いますので、 すべて読んでいる方には ただのおさらいになってしまうかも しれませんが、...
今回ご紹介する一冊は、 歌野 晶午(うたの しょうご) 著 『明日なき暴走』 です。 本書の著者である歌野晶午は 本格ミステリー作家の 島田荘司を師と仰ぎ、 同氏の新人発掘に値する 実力の持ち主です。 代表作である 『葉桜の季節に君を想うということ』 で初めて歌野ワールドに 触れましたが 圧倒的にやられました。 ...
今回ご紹介する一冊は、 横関 大(よこぜき だい) 著 『ルパンの星』です。 横関大さんは小説家として 書き始めた時は純文学を 書いていたそうです。 けれどミステリー系の 短編小説を執筆すると そちらの評判の方が よかったのもあり ミステリーに転向したそうです。 その後、江戸川乱歩賞候補とへて 『再会のタイム...
今回ご紹介する一冊は、 松重 豊(まつしげ ゆたか) 著 『空洞のなかみ』です。 松重豊さんといえば、 渋い大人の雰囲気と 抜群の演技力が 魅力の俳優さんですね。 ドラマや映画に引っ張りだこで、 刑事役やちょっぴり怖めな役どころなど、 みなさんも出演作品を いくつか思い浮かべることが できると思います。 202...
今回ご紹介する一冊は、 横関大(よこぜき だい)著 『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』 です。 本書は推理小説で、 2020年には山田涼介主演で TBSによってドラマ化されています。 作者の横関大は何度か 最終選考まで残ったのち、 2010年に『再会』で 江戸川乱歩賞を受賞し デビューしました。 著書の中では他...
今回ご紹介する一冊は、 奥泉 光(おくいずみ ひかる)著 『死神の棋譜』です。 将棋を大きなテーマにして、 現実とファンタジーが交錯する ミステリー小説です。 奥泉光氏の作品で一番有名なのは 『「吾輩は猫である」殺人事件』 でしょうか。 それ以外だと、 特に目立った作品はありませんね。 奥泉氏は将棋の熱心な フ...
今回ご紹介する一冊は、 深緑 野分(ふかみどり のわき) 著 『この本を盗む者は』です。 本好きの家系に生まれた 主人公の御倉深冬は 本が好きではありませんでした。 主人公の曾祖父が本の蒐集家であり、 評論家の人がいて、 家に図書館のような蔵書庫として 建物がある有名な家系です。 そして、そのご先祖様の蔵書で ...
今回ご紹介する一冊は、 東野圭吾 著 『マスカレード・ナイト』 です。 『マスカレード・ホテル』 『マスカレード・イブ』に続く、 シリーズ第三弾です。 2020年9月に文庫化されましたので、 これまでに読んだことのない方も 手に取りやすくなったと思います。 1作目は2019年に木村拓哉さんの 主演で映画化された...
今回ご紹介する一冊は、 村山 由佳 著 『風よ あらしよ』です。 もうこの表紙。 燃えるような赤いバックに、 勢いのある金文字で 『風よ あらしよ』のタイトル。 紙面いっぱいに描かれた 墨絵の女性の顔は、 憂いの表情にも挑発しているようにも 見えます。 この女性こそが、 明治~大正を生きたアナキスト、 婦人解放...
今回ご紹介する一冊は、 垣根 涼介(かきね りょうすけ) 著 『信長の原理』です。 織田信長の幼少期から 最期を迎える本能寺の変まで、 信長の思考や心情など、 いわゆる信長を形成している 「原理」にフォーカスして ストーリーが展開していく 新感覚の歴史小説です。 幼少時代に発見した蟻の奇妙な 法則をずっと忘れるこ...
今回ご紹介する一冊は、 凪良ゆう 著 『滅びの前のシャングリラ』です。 凪良さんは漫画家を 目指されていたそうで、 作家デビュー当初はBL作品を 中心に執筆活動をしておられました。 2017年に刊行の 『神さまのビオトープ』では、 それまでとは異なる作風で 高い評価を得ました。 2020年に『流浪の月』で 本屋...
今回ご紹介する一冊は、 松田 賢弥(まつだ けんや)著 『したたか 総理大臣・菅義偉の野望と人生』 です。 9月に総理大臣になった 菅義偉総理は 「動くときは一気呵成に、かつ徹底的に-」 をスローガンに動く人のようです。 彼の好きな言葉には 「意志あれば道あり」とあり、 松田賢弥著のこの本では 菅義偉総理はいかな...
今回ご紹介する一冊は、 馳星周 著 『雨降る森の犬』です。 この小説は同じく馳星周の 『ソウルメイト』のように、 犬と人との絆を描いた小説で、 変わり者の犬ワルテルと 一人の女子中学生の交わり を描いています。 馳星周は『少年と犬』で 2020年に第163回直木賞を受賞するなど、 犬と人間の絆を書くことに定評のあ...
今回ご紹介する一冊は、 斜線堂 有紀(しゃせんどう ゆうき)著 『楽園とは探偵の不在なり』 です。 ミステリファンなら 皆さんご存知でしょうが、 ノックスの十戒と 呼ばれるものがあります。 これは英国のミステリ作家 ロナルド・A・ノックス氏が発表した、 本格ミステリに於いて 守られるべきルールのことです。 冗談...
今回ご紹介する一冊は、 川上弘美 著 『三度目の恋』です。 芥川賞、紫式部文学賞をはじめ 様々な章を受賞してきた著者、 川上弘美さんの最新作です。 平安時代の歌物語『伊勢物語』を 題材にして描かれており、 川上さんのファンだけでなく 歴史好きな方にも 触れてほしい作品です。 川上弘美『三度目の恋』 歴...
今回ご紹介する一冊は、 北大路公子(きたおおじ きみこ) 著 『ハッピーライフ』 です。 北大路公子さんと言えば 『生きていてもいいかしら日記』 『頭の中身が漏れ出る日々』 『私のことはほっといてください』 などのエッセイが印象的です。 この『ハッピーライフ』は エッセイからも読み取れる 北大路公子さんの想像力が...
今回ご紹介する一冊は、 桐野夏生(きりの なつお) 著 『日没』です。 桐野夏生と言えば、 女性ハードボイルド小説の 草分け的な存在と言えます。 『顔に降りかかる雨』で 江戸川乱歩賞を受賞すると、 1998年に『OUT』を発表。 それが爆発的ヒットとなり、 人気作家の仲間入りを果たすのです。 桐野作品の特徴と...
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