国内作家 新型コロナ関連書籍の書評13選まとめ【2020年版】「コロナと新しい日常をどう生きるか」 緊急事態宣言が解除された 5月25日以降、 新型コロナウイルスの感染者は 全国で最多記録を日々更新し続けています。 いつ終息するのか終わりが 見えない状況ではありますが、 落ち着いても、感染拡大前の“元の日常”は もう戻ってはきません。 これからは、コロナとどう向き合って生きるか 「新しい日常」へ向けた行動が 必... 2020年7月19日
国内作家 塩田武士『罪の声』小説版あらすじ感想!映画化「昭和最大の未解決事件を圧倒的スケールで描く」 今回ご紹介する一冊は、 塩田武士(しおたたけし)著 『罪の声』です。 『罪の声』は 昭和の未解決事件である 「グリコ・森永事件」 をテーマにした ノンフィクション小説の様な フィクション小説です。 「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、 本屋大賞第3位を受賞しており、 2020年の秋には小栗旬と星野源が 主演で... 2020年7月18日
国内作家 三津田信三『碆霊の如き祀るもの』考察と感想!刀城言耶シリーズ「民俗学×ホラー×ミステリ」 今回ご紹介する一冊は、 三津田信三 著 『碆霊の如き祀るもの (はえだまのごときまつるもの)』 です。 三津田信三さんと言えば、 「ホラー」のイメージがありますね。 推理作家でもあり、ホラー作家でも あります。 映画化もされている『のぞきめ』は、 本当に怖くて夏にぴったりなんです。 今回ご紹介する、 『碆霊の如... 2020年7月18日
国内作家 村田沙耶香『コンビニ人間』あらすじと感想!白羽と恵子「マイノリティ性」対比が深い 今回ご紹介する一冊は、 村田 沙耶香 著 『コンビニ人間』です。 去る7月15日、 第163回芥川賞と直木賞が 発表されましたが、 こちらの『コンビニ人間』は 第155回芥川賞を受賞した作品です。 2016年ですので、4年前。 世の中の移り変わりが速すぎて、 たった4年なのに当時のコンビニと 現在のコンビニはもう... 2020年7月18日
国内作家 遠野遥『破局』芥川賞受賞作のあらすじと感想!(河出書房新社)恋愛モノだけど綺麗に回収される 今回ご紹介する一冊は、 遠野遥(とおのはるか)著 『破局』です。 デビュー作が第56回文藝賞を受賞した 遠野遥の2作目である本作は、 先日第163回芥川賞受賞となりました。 タイトルから想像できるように、 すべてまるっとハッピーエンドという ストーリーではありませんが、 細かでリアルな描写に共感したり 心えぐら... 2020年7月17日
自己啓発書 パオロ・ジョルダーノ『コロナの時代の僕ら(早川書房)』あらすじと感想!新しい日常を行動に移そう 今回ご紹介する一冊は、 パオロ・ジョルダーノ 著 『コロナの時代の僕ら』 です。 イタリア人作家パオロ・ジョルダーノが、 コロナ期真っ只中の2月末から3月頭にかけて 書き下ろした感染症にまつわるエッセイ をまとめたものを邦訳したのがこの本です。 著者のパオロ・ジョルダーノについて 少し紹介しますと、 トリノ大学で物... 2020年7月17日
国内作家 佐藤愛子『気がつけば、終着駅』あらすじと感想!波乱万丈の作家人生が濃縮された本 今回ご紹介する一冊は、 佐藤愛子 著 『気がつけば、終着駅』 です。 佐藤愛子は 1923年大阪生まれの小説家です。 69年『戦いすんで日が暮れて』で 第61回直木賞、 2000年には『血脈』が完成し 第48回菊池寛賞を受賞。 最近の著書には、 大ベストセラーとなった 『九十歳。何がめでたい』 などがあります。... 2020年7月17日
海外作家 ジョージ・オーウェル『一九八四年 新訳版(ハヤカワepi文庫)』あらすじと感想!映画版も 今回ご紹介する一冊は、 ジョージ・オーウェル 著 『一九八四年』 です。 『一九八四年』は、 イギリスの小説家 ジョージ・オーウェル によって書かれたSF小説です。 「ディストピア小説」と呼ばれる、 理想的な「ユートピア」とは真逆の世界を 舞台とした小説の代表格で、 政治や社会に対する皮肉や警鐘が ふんだんに盛り込... 2020年7月16日
国内作家 東野圭吾『私が彼を殺した』メフィスト版と違う?犯人は誰?あらすじと感想 今回ご紹介する一冊は、 東野圭吾 著 『私が彼を殺した』 です。 この作品は、 刑事の加賀恭一郎を主人公とした 【加賀恭一郎シリーズ】の 第5弾にあたります。 『私が彼を殺した』は、 犯人が明記されていません。 そうなんです! 全編、読者への挑戦状となっているのです! 我こそはという自信満々の方は早速 読んでみて... 2020年7月16日
国内作家 宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』あらすじ要約と書評!認知能力の低さにどう向き合うか 今回ご紹介する一冊は、 宮口 幸治(みやぐち こうじ)著 『ケーキの切れない非行少年たち』 です。 宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』児童精神科医とは? 児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキ... 2020年7月15日
国内作家 佐伯泰英『新酒番船 (光文社文庫)』あらすじと感想!江戸が活気づいた熱い海のレース 今回ご紹介する一冊は、 佐伯泰英(さえき やすひで)著 『新酒番船(しんしゅばんふね)』 です。 著者は、元闘牛カメラマンという、 異色の経歴を持つ小説家です。 闘牛カメラマン時代はスペインに滞在し、 闘牛をテーマとした小説を書いていました。 1999年頃から、 時代小説を中心に執筆を開始します。 人気シリーズの多く... 2020年7月15日
ライトノベル 志瑞祐『聖剣学院の魔剣使い』2巻あらすじと感想!レギーナの人間味とピンチの合間のギャグが最高 今回ご紹介する一冊は、 志瑞 祐(しみず ゆう)著、 遠坂あさぎ(イラスト) 『聖剣学院の魔剣使い』第2巻です。 志瑞祐先生は完結作をもつ実力派の作家で、 遠坂あさぎさんも 『ガーリーエアフォース』をはじめとする、 ライトノベルのイラストを担当している イラストレーターです。 私は遠坂あさぎさんのイラストがとても好... 2020年7月15日
海外作家 チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』あらすじと感想!映画化決定「女性たちの絶望を訴える」 今回ご紹介する一冊は、 チョ・ナムジュ 著 『82年生まれ、キム・ジヨン』 です。 2016年刊行以来、 韓国で100万部を超える ベストセラーとなった「キム・ジヨン」。 その後、台湾で翻訳出版され、 たちまちベストセラー1位に。 日本で出版されたのは2018年冬ですが、 じわじわと人気を博し、 さらにはベトナム、... 2020年7月14日
自己啓発書 堀新一郎『STARTUP 優れた起業家は何を考えどう行動したか』要約と感想!起業家のためのノウハウ共有 今回ご紹介する一冊は、 堀新一郎 他 著 『STARTUP 優れた起業家は何を考え、 どう行動したか』 です。 起業に関する会社設立・登記のハウツー本は 存在するものの、 どうやったら成功にたどり着けるか、 詳しく解説している本は見たことがない と感じた著者が、 スタートアップに関する 「体系的な知識」と「豊富な事... 2020年7月14日
自己啓発書 トム・ラス『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』要約と書評! 今回ご紹介する一冊は、 トム・ラス 著 『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』 です。 「自己分析」をやったことはありますか? 就職活動の経験がある方なら、 その一貫として自分の強みや性格について 把握するようなワークを やったことがあるかもしれません。 今回のストレングスファイ... 2020年7月14日
自己啓発書 北野唯我『天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩むすべての人へ』要約と感想!ブログでバズった記事が売れてる 今回ご紹介する一冊は、 北野 唯我(きたの ゆいが) 著 『天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ』 です。 北野唯我さんは現場の中心となって 働く80年代生まれのビジネスリーダーです。 人生とは 「世界から受けた恩を少しだけ大きな輪で恩返しすることだ」 と考えているそうです。 著書には「転職の思考法」 ... 2020年7月14日
海外作家 劉慈欣『三体Ⅱ 黒暗森林』感想とあらすじ!コロナ禍の世界批判合戦とリンクする 今回ご紹介する一冊は、 劉 慈欣(りゅう じきん)著 『三体Ⅱ 黒暗森林』です。 「三体Ⅱ 黒暗森林」は、 世界中で人気の 中国人SF作家の劉 慈欣(りゅう じきん)さんの作品で、 ヒューゴー賞を受賞した 「三体」の第2弾の作品です。 第一弾の「三体」は、 科学技術が地球よりも遥かに発達した三体世界から、 地球が侵... 2020年7月13日
国内作家 横田順彌『幻綺行 完全版(竹書房)』あらすじ感想!バンカラ明治期SFと古めかしい装丁も最高 今回ご紹介する一冊は、 横田 順彌(よこた じゅんや)著 『幻綺行 完全版』 です。 「快男児」なんて 言葉がまだ死語ではなかった明治の頃、 自転車による世界一周無銭旅行を 成し遂げた冒険家がいました。 その名を中村春吉。 明治三十五年横浜港を出発、 アジア、ヨーロッパを経て、 アメリカに渡り、 翌年帰国しています(... 2020年7月13日